

【フローニンゲンからの便り】17955-17960:2025年12月31日(水)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17955 自分が唯識に惹かれる最大の根拠 17956 今朝方の夢 17957 今朝方の夢の振り返り 17958 2025年最後の夢の続きから 17959 ギター練習の合間の読書時間 17960 唯識の阿頼耶識とユングの集合的無意識 17955. 自分が唯識に惹かれる最大の根拠 唯識思想において「楽しむ」「喜ぶ」「遊ぶ」という語が経典の中に現れることは、一見すると修行や解脱を厳格に説く仏教のイメージと相反するように映る。しかし実際には、そこにこそ唯識の核心があると言える。『解深密経』において説かれる安穏・安楽・遊戯的な境地は、煩悩を抑圧した末に到達する禁欲的静寂ではなく、心の構造そのものが転換された結果として自然に現れる生のあり方を指しているのである。唯識が説く「安楽」とは、外的条件によって与えられる快楽ではない。それは阿頼耶識の深層において、


【フローニンゲンからの便り】17950-17954:2025年12月30日(火)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17950 自己をより深い次元で開くギター演奏への没入 17951 今朝方の夢 17952 今朝方の夢の振り返り 17953 AIを通じた意味生成の外部化の脅威:自己と世界を結び直す営みとしての読み書き 17954 クラシックギターの楽曲の調号について 17950. 自己をより深い次元で開くギター演奏への没入 ギターの演奏に深く没頭しているとき、思考がふと静まり、評価や言語化が消え去る瞬間が訪れることがある。その状態は、日常的な意識の働きが一時的に後景化し、ただ音と身体の動きだけが自然に流れていくような感覚として経験される。この体験は、唯識思想に照らしてみると「無想定」に近い状態として理解することができる。すなわち、第六識――分別・思惟・判断を司る意識――が一時的に活動を弱め、より深層の意識


【フローニンゲンからの便り】17943-17949:2025年12月29日(月)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17943 三オクターブのEメジャー・スケール練習 17944 今朝方の夢 17945 今朝方の夢の振り返り 17946 ポスト構造主義的転換──「人間観」の再構築(その1) 17947 ポスト構造主義的転換──「人間観」の再構築(その2) 17948 ポスト構造主義的転換──「人間観」の再構築(その3) 17949 関係性の中で育まれる贈与の連鎖としての人生 17943. 三オクターブのEメジャー・スケール練習 ブランダン・エイカー氏が紹介する昨日言及したウォームアップは、一見すると単純な三オクターブのEメジャー・スケール練習であるが、その内実はきわめて本質的であり、ギター演奏における身体感覚・認知・音楽性を統合的に鍛えるための優れた方法論であると言える。単なる指の運動ではなく、「指板全体を一つの空間として把握する感覚」を育て


【フローニンゲンからの便り】17937-17942:2025年12月28日(日)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17937 クラシックギターにおける左手の理想のフォーム 17938 今朝方の夢 17939 今朝方の夢の振り返り 17940 ヤン・ウェスターホフ教授からの励まし 17941 「reification」と「substantiation」の違い 17942 ブランダン・エイカー氏が推奨するウォームアップエクササイズ 17937. クラシックギターにおける左手の理想のフォーム ブランダン・エイカー氏がクラシックギターの左手フォームとして「Cの形」を基本に勧める理由は、単なる見た目の美しさや流派的な好みではなく、解剖学・運動学・音楽的持続性という三つの次元で合理性を持つからである。Cの形とは、左手の親指と人差し指の間に自然な空間を保ち、手のひらを過度にネックへ押し付けず、指が指板に対してほぼ垂直に落ちていく湾曲を保った状態を指す。この形がなぜ基


【フローニンゲンからの便り】17930-17936:2025年12月27日(土)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17930 仏教との多種多様な出会いに感銘を受けて 17931 今朝方の夢 17932 今朝方の夢の振り返り 17933 ゼミナールの第164回のクラスの事前課題(その1) 17934 ゼミナールの第164回のクラスの事前課題(その2) 17935 高フレットでのバレーコードの難しさ 17936 ゼミナールの受講生からいただいた興味深い問い 17930. 仏教との多種多様な出会いに感銘を受けて 仏教研究のポッドキャストを聴いていると、多くの研究者が語る「仏教との出会い」が、決して一様ではなく、むしろ驚くほど多彩であることに気づかされる。幼少期の家庭環境から自然に仏教に親しんだ者もいれば、留学先で偶然手に取った一冊の書物や、人生の危機的状況をきっかけとして仏教思想に惹きつけられた者もいる。その語


【フローニンゲンからの便り】17926-17929:2025年12月26日(金)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17926 弦の交換タイミング 17927 今朝方の夢 17928 今朝方の夢の振り返り 17929 フェルナンド・ソルとジュリオ・サグレラスの教則本の違い 17926. 弦の交換タイミング 時刻は午前6痔を迎えようとしているが、今日もまた大変冷え込んでいる。今の気温はマイナス5度で、体感温度はマイナス10度のことである。今日はかろうじて0度まで気温が上がるが、昨日と同様に厳しい寒さであることを覚悟しておきたい。 先日、親友のメルヴィンが半年に一度弦を張り替えているということを述べていた。それは、一般的なアマチュア奏者としては決して珍しくない頻度である。しかし、自分のように毎日少なくとも6時間ギターを弾いている場合、その基準をそのまま当てはめることはできないかもしれない。結


【お知らせ】Back Number Vol 887-896(記事17721-17920)
いつもブログをご覧になってくださり、どうもありがとうございます。 過去記事17721-17920のPDFを公開いたしました。 お役に立てる情報は少ないかもしれませんが、皆さんのご関心に合わせて、必要な箇所を読んでいただければ幸いです。 閲覧・ダウンロードは下記よりご自由に行えます。 ・ Blog Back Number


【PIVOT対談公開】「人の器」は、どうすれば磨かれるのか
皆さま 今年も大変お世話になりまあした。 先日、PIVOTさんのメディアにて、知人であり共著者でもある中竹竜二さんと、書籍『 人の器の磨き方 』をもとに対談をさせていただき、その動画が本日公開されました。 今回の対談では、「人の器」とは何かという根源的な問いを起点に、人がどのように成熟していくのかについて、丁寧に語り合っています。 前編では、器とは能力やスキルそのものではなく、人の在り方を支える「OS」のようなものであるという視点から話が始まります。二項対立を超えて物事を捉える視点、自主性と主体性の違い、そしてサッカー日本代表・森保一監督のリーダーシップに見る本質的な強さなど、幅広いテーマについて掘り下げています。 さらに、人の器が育っていく三つのフェーズや、中年期に訪れやすい揺らぎの意味、嫉妬や怒りといった感情が持つ本来の役割についても触れています。加えて、AIとの対話を通して浮かび上がる人間らしさや、本音を失いやすい現代社会の在り方についても意見を交わしました。 後編では、昨年11月頃に起きた田端信太郎氏との炎上をめ


【フローニンゲンからの便り】17919-17925:2025年12月25日(木)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17919 良縁をもたらす土壌を耕す営み 17920 今朝方の夢 17921 今朝方の夢の振り返り 17922 発達理論の系譜──発達心理学130年の展開(その1) 17923 発達理論の系譜──発達心理学130年の展開(その2) 17924 ヴィゴツキーとピアジェの発達理論 17925 コールバーグの発達理論 17919. 良縁をもたらす土壌を耕す営み 起床して2階の気温を確認したら随分と冷えていたので外気をチェックすると、なんとマイナス4度とのことだった。体感温度としてはマイナス12度と表示されており、通りで冷え込んでいるわけだ。今日は最高気温ですらもマイナスのようなので、寒さを覚悟しておこうと思う。 「良い因の種を植える」とは、将来の結果を直接コントロールしようとすることではなく、結果が自然に熟すための条件を、いまこの瞬間の行為・態度・心の向


【フローニンゲンからの便り】17913-17918:2025年12月24日(水)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17913 ブランダン・エイカー氏の演奏解釈から学ぶ事柄 17914 今朝方の夢 17915 今朝方の夢の振り返り 17916 鍛錬の沈殿を象徴する今朝方の夢の不思議な現象 17917 智慧の完成形としての仏と慈悲の運動体としての菩薩 17918 幼少期からのスポーツ体験の恩恵を感じて 17913. ブランダン・エイカー氏の演奏解釈から学ぶ事柄 ブランダン・エイカー氏の演奏解釈が印象的なのは、音を「正しく並べる」以前に、音が立ち上がる情景をはっきりと生きている点にある。そこでは楽譜は設計図ではなく、映画の脚本に近い。書かれているのは台詞や動作の骨格であり、光の当たり方、空気の温度、登場人物の心情までは直接は書かれていない。それらを補い、現実の一場面として立ち上げる行為こそが、演奏解釈である。この発想を