

【フローニンゲンからの便り】18601-18606:2026年5月1日(金)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18601 知性と法界の平行線の交わり 18602 今朝方の夢 18603 今朝方の夢の振り返り 18604 ザカリー・スタイン博士のセミナーを振り返って 18605 船長としての耳の感覚涵養 18606 指板の身体知化に向けて 18601. 知性と法界の平行線の交わり 昨日ふと、法界の世界と人間の知性との関係は、二本の線路のようなものではないかと考えた。遠くまで伸び、互いに近く見える瞬間があっても、通常の視点からは決して交わらない。法界とは、言葉で切り分けられる以前の全体性であり、存在が存在としてそのまま開かれている次元であるように思われる。一方で人間の知性は、分類し、比較し、測定し、原因と結果を並べる力である。どちらも尊いが、働き方が根本的に異なる。片方は海そのものであり、片方は海図を描く技術に近い。海図は航海に必要であるが、海図そのものは潮の香りを持


【お知らせ】Back Number Vol 921-930(記事18401-18600)
いつもブログをご覧になってくださり、どうもありがとうございます。 過去記事18401-18600のPDFを公開いたしました。 お役に立てる情報は少ないかもしれませんが、皆さんのご関心に合わせて、必要な箇所を読んでいただければ幸いです。 閲覧・ダウンロードは下記よりご自由に行えます。 ・Blog Back Number


【フローニンゲンからの便り】18595-18600:2026年4月30日(木)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18595 隙間時間のイメージトレーニング 18596 今朝方の夢 18597 今朝方の夢の振り返り 18598 音名を口ずさみながらのスケール練習 18599 価値論と唯識の架橋 18600 制限ゆえの創造性 18595. 隙間時間のイメージトレーニング 昨日ふと、上達とはギターを手にしている時間だけで決まるのではなく、手にしていない時間の使い方でも大きく変わるのだと感じた。楽器を置いている時、移動中、待ち時間、湯が沸く数分、寝る前の静かな時間。そうした隙間時間は、何もできない空白ではなく、見えない練習室なのかもしれない。クラシックギターにおいて、この時間をどう使うかで演奏の深さは変わってくるように思う。もっとも効果的なのは、頭の中で「正しく弾く映像」を再生することである。たとえばある一小節を思い浮かべ、左手の指がどの弦の何フレットに置かれ、右手


【フローニンゲンからの便り】18589-18594:2026年4月29日(水)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18589 力みのない軽やかさ 18590 今朝方の夢 18591 今朝方の夢の振り返り 18592 数息観や実験室としてのスケール練習 18593 確かな成長のための動画撮影 18594 映像の鏡としての動画撮影 18589. 力みのない軽やかさ ブランダン・エイカー氏の助言は、練習において「正しく弾けたか」だけを基準にすると、本質的な成長を取り逃がすという極めて重要な指摘である。多くの演奏者はテンポを落とし、音を外さず弾ければ、それで良い練習ができていると考えやすい。たしかに音符が合っていれば表面的には成功に見える。しかし身体の内部では、別の採点が行われているのだろう。たとえば、指は動いていても手首が固い。肩が上がっている。呼吸が止まる。顎に力が入る。次の音へ移るたびに身構えている。こうした状態で正確に弾けたとしても、身体


【フローニンゲンからの便り】18583-18588:2026年4月28日(火)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18583 詩情をもたらすクラシックギターの即興 18584 今朝方の夢 18585 今朝方の夢の振り返り 18586 フラメンコギターにおける楽譜について 18587 スペインの音楽に流れるフラメンコ性 18588 フラメンコギターの型 18583. 詩情をもたらすクラシックギターの即興 今朝方もまた、クラシックギターにおける即興とは何だろうかと考えていた。ジャズのようにコード進行の上で自在に語り、フラメンコのように踊りや歌へ瞬時に応答する即興とは、少し性質が違うように思える。クラシックギターの即興は、もっと静かで、もっと内側へ向かうものではないだろうか。誰かと競う会話というより、自分自身と交わす手紙に近い。クラシックギターという楽器は不思議である。一本で低音も高音も鳴らせる。和音も旋律も抱え込める。しかも音量は控えめで


【フローニンゲンからの便り】18577-18582:2026年4月27日(月)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18577 ドラム化される右手 18578 今朝方の夢 18579 今朝方の夢の振り返り 18580 クラシックギターとフラメンコギターにおける爪の意味の違い 18581 クラシックギターにおける基礎練習の再考 18582 リズム感を鍛えること 18577. ドラム化される右手 時刻は午前6時を迎え、辺りは随分と明るくなっている。ただし気温は3度で、午前5時半あたりに外に出てHIITを行った時にはとても寒く感じた。先ほど、フラメンコギターでは右手が「ドラム化」されるという点について考えていた。クラシックギターでは、右手は音を美しく生み出すための繊細な発音装置である。弦に触れる角度、爪の形、肉と爪の接触、音の丸みや深さが大切になる。ところがフラメンコでは、右手はそれだけにとどまらない。弦を鳴らす手であると同時に、リズムを叩き出す手であり、ギター全体を小さな打


【フローニンゲンからの便り】18571-18576:2026年4月26日(日)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18571 価値の空洞化という現代社会の危機 18572 今朝方の夢 18573 今朝方の夢の振り返り 18574 宇宙の親密性 18575 メタクライシスを超えて生命全体を大切にする文明へ 18576 クラシックギターとフラメンコギターからの異なる教え 18571. 価値の空洞化という現代社会の危機 一昨日、ザカリー・スタイン、マーク・ガフニィ、ケン・ウィルバーの共著『First Principles & First Values』を購入した。本書の内容を思い返しながら、現代社会の危機とは何なのかを改めて考えた。多くの人は、経済不安、政治的混乱、環境問題、AIの進展などを個別の問題として語る。しかしこの書物は、それらのさらに奥にある「価値の崩壊」こそ根本原因だと見ているようである。この視点は、表面の波ではなく海流


【フローニンゲンからの便り】18565-18570:2026年4月25日(土)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18565 フラメンコギターとクラシックギターの距離 18566 今朝方の夢 18567 今朝方の夢の振り返り 18568 朝の新たな週間 18569 未来の自分へ開き続け、熟成し続ける人 18570 口笛について 18565. フラメンコギターとクラシックギターの距離 昨日、フラメンコギターとクラシックギターの距離について考えていた。同じ六本の弦を持ち、同じ形の楽器を抱えて演奏するにもかかわらず、その中に流れている時間や精神は驚くほど異なるように思う。外見は兄弟でも、心の癖や歩き方がまるで違う二人の人間のようである。クラシックギターは、どこか建築に似ている。楽譜という設計図があり、その線の一本一本に意味がある。和声の柱を立て、旋律の窓を開け、静けさの廊下を通しながら、一つの音楽空間を組み上げていく。そこでは音色の丸み、余韻の


【フローニンゲンからの便り】18559-18564:2026年4月24日(金)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18559 フラメンコギターの魅力に目覚めて 18560 今朝方の夢 18561 今朝方の夢の振り返り 18562 アナロジーやメタファーの力 18563 早朝の光の調整力 18564 脱力の旅 18559. フラメンコギターの魅力に目覚めて 昨日、フラメンコギターの教材一覧を眺めていて、思わず圧倒された。ラスゲアード、ゴルペ、ピカード、アルサプーア、ブレリアスのコンパス練習など、次々に現れる技法名を見ていると、クラシックギターよりもはるかに多くの技術が存在する世界なのではないかと感じた。同じ六本の弦を持つ楽器でありながら、まるで別の文明に足を踏み入れたような感覚であった。考えてみれば、クラシックギターは「音を美しく育てる文化」であり、フラメンコギターは「音で場を燃やす文化」なのかもしれない。クラシックでは、一音の余韻、旋律の歌わせ方、和


【フローニンゲンからの便り】18554-18558:2026年4月23日(木)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18554 書物の一物全体と複雑なものを複雑なまま受け取る力 18555 今朝方の夢 18556 今朝方の夢の振り返り 18557 スペインでの音楽教育への想い 18558 静かな準備 18554. 書物の一物全体と複雑なものを複雑なまま受け取る力 昨日ふと、AIと書物の違いは、サプリメントと食材の違いに近いのではないかと思った。サプリメントは明快である。鉄分が足りなければ鉄を、ビタミンDが不足していればそれを補う。目的がはっきりしており、効率的で、素早く必要成分へ到達できる。AIもまた似ている。知りたいことに対して要点を抽出し、必要な情報を短時間で提示してくれる。疑問に対する即効性という点で、まさに知的サプリメントのような存在である。忙しい現代において、この価値は計り知れない。時間が限られている