

⭐️YouTubeチャンネル開設のお知らせ成人発達学とリアリティ探究を、日々の耳学習に
皆さま いつもお世話になっております。 このたび、YouTubeチャンネル「加藤洋平の成人発達学とリアリティ探究 | 日米蘭英からの便り」を開設しましたので、ご案内いたします。 本チャンネルでは、2011年から2026年にかけて約15年間にわたり執筆してきた探究日記をもとに、人間発達、意識、リアリティ探究に関する動画を順次公開していく予定です。 また、これまでゼミナールという学びの場で共有してきた内容や、私自身が長年かけて探究してきた事柄を、より広く、無料でアクセスできる形にしていきたいという想いもあります。成人発達学やリアリティ探究に関心を持つ方が、場所や時期を問わず学びに触れられる場として、このチャンネルを少しずつ育てていければと思っています。 動画は、2011年から始まるジョン・エフ・ケネディ大学への留学記をもとにしたものから順番に公開しています。時系列に沿って視聴していただくことで、私自身の探究の歩みを追体験していただきながら、人間発達やリアリティに関する理解を少しずつ深めていただけるのではないかと思っています。 .


【フローニンゲンからの便り】19015-19018:2026年7月16日(木)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 19015 優しい夏の朝に 19016 今朝方の夢 19017 今朝方の夢の振り返り 19018 2500冊ほどの学術書を再読し終えて/バスさんとの話から 19015. 優しい夏の朝に 時刻は午前6時を迎えた。今の気温は17度と涼しく、窓を開けて冷たい空気を部屋の中に取り入れている。先々週ぐらいに真夏日を数日体験したが、それ以降はまた涼しい日々が続いている。今日の最高気温は24度に到達するようだが、来週からは20度前後のさらに涼しく快適な日々となるようだ。エディンバラはフローニンゲンよりもさらに涼しいので、夏は大変過ごしやすいだろう。ここのところは、夏休みのような平穏な雰囲気がフローニンゲンの街を包んでいる。時間はゆっくりと流れ、初夏の日差しは依然として優しい。風も爽やかで何よりである。隣人のエヴァは2人の娘を連れて故郷のチェコに滞在して


【フローニンゲンからの便り】19011-19014:2026年7月15日(水)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 19011 スロープラクティスによる情報量の増大 19012 今朝方の夢 19013 今朝方の夢の振り返り 19014 再現から語りへの変貌に向けて 19011. スロープラクティスによる情報量の増大 昨日、ゆっくり演奏すると身体がより多くの情報を集め始める、という感覚について考えていた。正確には、身体に入ってくる情報量そのものが急に増えるのではなく、普段は速度の陰に隠れている情報を意識が拾えるようになるのだろう。速く弾いていると、次の音を出す準備がすぐに迫ってくるため、注意は未来へ先回りする。指は鍵盤や弦に触れた直後、十分に感触を味わう前に次の動作へ送られる。演奏が一本の太い線になり、その内部にある細かな粒が見えなくなるのである。テンポを落とすと、その線がほどけ、一音の中に複数の出来事があることに気づく。指


【フローニンゲンからの便り】19006-19010:2026年7月14日(火)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 19006 絶対他力の「他力」とは何か 19007 今朝方の夢 19008 今朝方の夢の振り返り 19009 正確かつ楽であること 19010 カニッツァの三角形としての自己 19006. 絶対他力の「他力」とは何か 昨日、仏教における絶対他力の「他力」とは何を指しているのかを考えていた。最初は、他力という言葉を聞くと、どこか自分の外側にいる誰かが、自分の代わりに救ってくれるという意味に思えてしまう。しかし浄土教、特に親鸞の思想においては、他力とは単なる外部依存ではなく、阿弥陀仏の本願の働きを指しているのだと思う。つまりそれは、自分の努力や計算や善行の積み重ねによって悟りや救いを獲得するのではなく、すでに衆生を救おうとして働いている本願力に、自分が気づかされ、包まれているという


【フローニンゲンからの便り】19003-19005:2026年7月13日(月)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 19003 西田幾多郎の純粋経験とクラシックギターの演奏 19004 今朝方の夢 19005 今朝方の夢の振り返り 19003. 西田幾多郎の純粋経験とクラシックギターの演奏 昨日、クラシックギターを弾きながら、西田幾多郎の純粋経験について考えていた。純粋経験とは、見る者と見られるもの、弾く者と弾かれる音、考える自分と考えられる対象が、まだはっきり二つに分かれる以前の経験である。そこでは、自分が音を出しているという意識すら少し遅れてやって来る。指が弦に触れ、爪が弦を抜け、音が空間にほどけていく。その一連の出来事が、まるで一つの呼吸のように生じる時、自分は純粋経験の入口に立っているのかもしれないと思った。普段の練習では、自分はすぐにうまく弾こうとする。音が濁っていないか、右手の角度は正しいか、左手に余計な力が入っていない


【フローニンゲンからの便り】18998-19002:2026年7月12日(日)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18998 立奏における最適な幾何学を探求して 18999 今朝方の夢 19000 今朝方の夢の振り返り 19001 原因分析の重要さ:反復は量、観察は質 19002 楽器の身体化に向けて 18998. 立奏における最適な幾何学を探求して クラシックギターをストラップで吊り、立って演奏していると、座奏の時には見えにくかった身体と楽器の関係が鮮明に現れてくるように思う。座っている時には、膝や足台や椅子がギターの位置をある程度固定してくれる。しかし立奏では、ギターは身体に対して浮遊する一つの物体となり、自分の胴体、肩、腕、手首、指先との関係性をその都度微細に調整する必要が出てくる。これは不安定さであると同時に、自由の発見でもある。今日感じたのは、すべての弦、すべてのポジションに対して、同じ構えで向かおうとする


【フローニンゲンからの便り】18994-18997:2026年7月11日(土)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18994 巨大な夢の構造としての文明 18995 今朝方の夢 18996 今朝方の夢の振り返り 18997 唯識から見るサイコパスとソシオパス 18994. 巨大な夢の構造としての文明 昨日、夕方の爽やかな世界に小鳥の清澄な鳴き声が響き渡っていた。エディンバラの自宅周辺にも小鳥たちが生息してくれていることを願う。彼らは自分の最愛なる友であるし、自己そのものである。 唯識の観点から見ると、悪が集合的に醸成される文明の病とは、個々人の心の中にある貪・瞋・痴が、制度・言語・経済・教育・メディア・技術体系を通じて増幅され、社会全体の認識環境そのものを濁らせていく過程であると言えるだろう。悪は、単に一部の邪悪な個人の内面に宿るものではなく、心の種子が集合的な条件を得て、文明の構造として現行化した


【フローニンゲンからの便り】18990-18993:2026年7月10日(金)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18990 武術家の身体操作法から学ぶこと 18991 今朝方の夢 18992 今朝方の夢の振り返り 18993 仏教における悪 18990. 武術家の身体操作法から学ぶこと 武術家の身体操作や身体意識の涵養法は、クラシックギタリストにとっても非常に大きな意味を持つように思う。なぜなら、両者は一見まったく異なる領域に属しているようでありながら、深いところでは同じ問いに向き合っているからである。それは、いかにして身体から余計な力を抜き、意識を散漫にせず、最小の動きで最大の働きを生み出すかという問いである。武術家は、腕だけで打たない。足裏、膝、股関節、丹田、背骨、肩甲骨、肘、手首が一つの流れとしてつながった時、力は局所的な筋力ではなく、全身を貫く波のように現れる。クラシックギターでも同


【フローニンゲンからの便り】18985-18989:2026年7月9日(木)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18985 仏教の観点から考える健全な発達 18986 今朝方の夢 18987 今朝方の夢の振り返り 18988 問診と鍛錬の場としてのウォームアップ 18989 必要最小限の力で、必要最小限の距離を動くこと 18985. 仏教の観点から考える健全な発達 「健全な発達」という言葉について、昨日は少し立ち止まって考えていた。発達というと、能力が高まること、視野が広がること、複雑なものを扱えるようになること、社会の中でより大きな役割を担えるようになることを想像しがちである。だが、そこに「健全」という言葉が添えられると、発達は単なる上昇運動ではなくなる。高く伸びる木が、根を失えば風に倒れるように、発達もまた、深まりを伴わなければ不安定な成長になってしまうのだろう。仏教の観点から見るなら、健全さとは、苦を増やさない方向性のこと


【フローニンゲンからの便り】18981-18984:2026年7月8日(水)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18981 タントラ仏教について 18982 今朝方の夢 18983 今朝方の夢の振り返り 18984 世界そのものに触れる体験を大切にして 18981. タントラ仏教について タントラ仏教におけるタントラという語について考えていると、それは単なる神秘的な儀礼や秘教的な技法を指す言葉ではなく、もっと根源的には、生命と意識の流れを織り直すための方法体系を意味しているように思われる。サンスクリットのtantraは、語源的には √tan、すなわち「伸ばす」「広げる」「織り成す」という意味を持つ語根に関わるとされる。そこから、糸を張った織機、連続する織物、体系的な教説、実践の網目といった意味が生まれたのだろう。タントラとは、断片的な教えではなく、身体、言葉、心、欲望、象徴、宇宙観を一つの織物として結び直す実践体系なのである。タントラ仏教の独自性は、欲望を単純に否定