

【フローニンゲンからの便り】18764-18769:2026年5月29日(金)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18764 テロリズム論に関する論文を読んで 18765 今朝方の夢 18766 今朝方の夢の振り返り 18767 右手の小指の独立の価値 18768 意味づけの発達に関する興味深い研究 18769 マイケル・コモンズの階層的複雑性モデルに関する論文を読んで 18764. テロリズム論に関する論文を読んで 一昨日読んでいたテロリズム論の論文が非常に印象的だった。特に面白かったのは、「暴力が強さの証拠ではなく、むしろ権力や正統性の崩壊の兆候である」という議論である。普通、自分たちは国家や軍事力を力そのものだと思いやすい。しかしこの論文では、ハンナ・アーレントの議論を踏まえながら、「本当の力とは、人々が自発的に従い、協力し、共同行為を形成できる状態である」と整理されていた。つまり、暴力に頼らなければならない時点で、その権力はすでに


【フローニンゲンからの便り】18758-18763:2026年5月28日(木)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18758 シロシビンやLSDの興味深い性質 18759 今朝方の夢 18760 今朝方の夢の振り返り 18761 サルヴィアの興味深い意識変容作用 18762 クラシックギターの身体化のプロセス 18763 交差再帰定量化解析について 18758. シロシビンやLSDの興味深い性質 最近改めて興味深く感じているのは、シロシビンやLSDが「脳を興奮させる物質」というより、むしろ脳内の固定化された秩序を一時的に緩める作用を持っているらしいという点である。特に印象的だったのは、デフォルトモードネットワークと呼ばれる、自我感覚や自己物語を支えているネットワークの活動が和らぐという話だった。普段の意識は、まるで巨大な鉄道網のように決まった路線に沿って動いているのかもしれない。しかしサイケデリクス状態では、その線路の拘束が緩


【フローニンゲンからの便り】18752-18757:2026年5月27日(水)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18752 決められたスケールでの即興演奏 18753 今朝方の夢 18754 今朝方の夢の振り返り 18755 単純な運動の中に潜む演奏の本質 18756 即興の土壌作りとしての楽曲練習 18757 エディンバラとフローニンゲンの気候の違い 18752. 決められたスケールでの即興演奏 ここ数日、不思議なほど楽しいと感じているのが、「決められたスケールの中だけで自由に即興する」という遊びである。外から見ると、使える音を制限しているのだから不自由になっているようにも見える。しかし実際には逆で、制約があるからこそ、かえって音楽の内部へ深く潜っていける感覚がある。以前は、即興とは「どれだけ多くの音を使えるか」に関係していると思っていた。より複雑なスケール、より高度な理論、より難しいコード


【フローニンゲンからの便り】18747-18751:2026年5月26日(火)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18747 世界を音として知覚し直す訓練としての脳内即興 18748 今朝方の夢 18749 今朝方の夢の振り返り 18750 音そのものの快感の中へ 18751 ギターを身体に馴染ませること 18747. 世界を音として知覚し直す訓練としての脳内即興 最近気づき始めているのは、即興演奏という営みは、必ずしもギターを手に持っていなくても成立するということである。むしろ興味深いのは、脳内だけで即興を行っているときにも、どこか演奏時に近い集中感や感覚の活性化が起きている点である。街を歩いている時間、あるいはスーパーのレジ待ちのわずかな時間ですら、脳内では静かな演奏会が始められることに気づき始めている。最初は単純に、頭の中でコード進行を流すところから始まった。AmからF、そこからGへ進むだけでもよい。しかし不思議なのは、ただコード名を思い浮か


【フローニンゲンからの便り】18742-18746:2026年5月25日(月)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18742 即興演奏と脳に関する研究 18743 今朝方の夢 18744 今朝方の夢の振り返り 18745 感情を込めて弾くことについて 18746 英会話と即興演奏の類似性 18742. 即興演奏と脳に関する研究 ここ最近、即興演奏と脳に関する研究を調べてみて、とても面白い感覚を抱いている。以前は、即興とは単に「自由に弾くこと」だと思っていた。しかし神経科学の研究を見ていると、即興とは脳にとって極めて特殊な状態であり、しかも創造性の核心に近い現象らしいのである。特に印象的だったのは、ジャズ即興中の脳活動をfMRIで解析した研究である。研究では、即興演奏中には「自己監視」に関わる脳領域の活動が低下し、一方で自己表現や創造性に関係する領域が活性化する傾向が示されていた。つまり、即興では「間違えてはいけない」と監視する脳が静まり、「自


【フローニンゲンからの便り】18736-18741:2026年5月24日(日)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18736 論理世界の外側へ連れ出してくれる即興演奏 18737 今朝方の夢 18738 今朝方の夢の振り返り 18739 眠っていた右手の小指の漸次的覚醒 18740 日本語で読めるサイケデリクス関連の専門書を調べて 18741 ピアノとクラシックギターが脳に与える影響についての研究 18736. 論理世界の外側へ連れ出してくれる即興演奏 最近、即興演奏について考えていると、それは単なる音楽技法ではなく、論理の外側へと降りていくための通路なのではないかと思うようになった。普段の生活では、どうしても言葉や概念を通して世界を理解しようとしている。何かを説明し、整理し、位置づけ、因果関係を見つけることで安心しようとしている。しかし、即興演奏をしている時だけは、その秩序だった世界の外側に身を置く感覚がある。もちろ


【フローニンゲンからの便り】18730-18735:2026年5月23日(土)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18730 新たな自己の技法としてのAI 18731 今朝方の夢 18732 今朝方の夢の振り返り 18733 生物としての感覚を呼び覚ますリフレックスボール 18734 「動く知性」を呼び戻すリフレックスボール 18735 現象学的自己探究としての即興演奏 18730. 新たな自己の技法としてのAI 数日前にふと、ミシェル・フーコーの書籍“Technologies of the Self(自己の技法)”について考えていた。そして本書を読めば読むほど、この概念は現代のAI環境と異様なほど深く結びついているように感じられた。フーコーによれば、人間は単に「自分」という固定的存在を持っているわけではない。むしろ人は、日々の実践を通じて自分自身を形成している。古代ギリシャの哲学者たちは、日記、


【フローニンゲンからの便り】18724-18729:2026年5月22日(金)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18724 サイケデリクスと美学の関係 18725 今朝方の夢 18726 今朝方の夢の振り返り 18727 北極星としての模範演奏 18728 能力開発としてのボクシングボール 18729 動体視力を鍛える効能 18724. サイケデリクスと美学の関係 数日前にふと、サイケデリクスと美学の関係について考えていた。一般には、サイケデリック体験というと幻覚や色彩変化ばかりが注目されがちだが、本質的には「世界の感じられ方」そのものが変化する現象なのではないかと思う。そしてその変化は、極めて美学的な出来事でもあるように感じられるのである。普段、人間は世界をかなり実用的に見ている。机は「作業するためのもの」、道路は「移動するためのもの」、言葉は「情報伝達のためのもの」として知覚される。しかしサイケデリック状態では、その実用性のフィルター


【フローニンゲンからの便り】18718-18723:2026年5月21日(木)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18718 引越しのオンライン下見を終えて 18719 今朝方の夢 18720 今朝方の夢の振り返り 18721 シロシビントリュフと乾燥マッシュルームの強度換算 18722 世界がまだ名前を持たなかった頃の感覚と文法化 18723 身体への刻印 18718. 引越しのオンライン下見を終えて 一昨日は、ヤマト運輸さんとのオンライン下見を終えた。これまで漠然としていた引越しの輪郭が、少しずつ現実的な形を帯び始めているように感じる。特に印象的だったのは、料金は「重さ」よりも「ダンボールの数」、つまりどれだけ空間を占有するかで決まるという話だった。本というものは重いので、つい重量ばかり気にしていたが、実際にはトラックの中でどれだけの面積や体積を使うかが重要らしい。考えてみれば当然で、物流とは、物を持ち上げるよりも、空間の


【フローニンゲンからの便り】18714-18717:2026年5月20日(水)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18714 重心構造を理解した支点の重要性 18715 今朝方の夢 18716 今朝方の夢の振り返り 18717 技術練習を孤立させないこと 18714. 重心構造を理解した支点の重要性 ここ最近の発見は、単なる左手のフォーム改善というより、「力の発生源はどこにあるのか」という感覚そのものを書き換える出来事だったように思う。5フレットのバレーでA・E・Cを押さえながら、小指を7フレットのBへ、薬指を7フレットのDへ伸ばす形は、これまでどこか無理や緊張を伴っていた。しかし今日、ほんの少し親指の位置を変えただけで、それまで苦労していた形が驚くほど自然に収まり始めた。まるで固く閉ざされていた歯車に、突然正しい軸が見つかったような感覚であった。興味深かったのは、指そのものの筋力が急に向上したわけではない