

【フローニンゲンからの便り】18658-18664:2026年5月10日(日)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18658 フラメンコギターにおけるコード進行 18659 今朝方の夢 18660 今朝方の夢の振り返り 18661 耳コピ能力の涵養 18662 仏教美学 18663 朝のHIITの工夫 18664 フローニンゲンを離れる前に:ForumでVR作品『A Long Goodbye』を鑑賞して 18658. フラメンコギターにおけるコード進行 最近、フラメンコギターにもクラシック音楽のようなコード進行の概念があるのか気になって調べてみた。結論から言えば確かに存在するのだが、その感覚はポップスやジャズの「コードを並べる」という発想とはかなり異なるように思えた。むしろフラメンコにおけるコード進行は、和声そのものというより、リズムや身体感覚や情念と一体化した空気の流れのようなものなのかもしれない。特に印象的だったのは、アン


【フローニンゲンからの便り】18651-18657:2026年5月9日(土)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18651 フラメンコギターのオンラインコースを受講し始めて 18652 今朝方の夢 18653 今朝方の夢の振り返り 18654 ラスゲアードの奥深さ 18655 『Zen Guitar』との出会い 18656 音を出す前に 18657 注意を向けることと愛 18651. フラメンコギターのオンラインコースを受講し始めて ここのところ自分の中でフラメンコギターへの関心が静かに高まり続けていたが、ついに本格的なフラメンコギターコースを受講することに決めた。今回選んだのは、ゲルハルト・グラフ=マルティネスによる体系的なコースである。単なる曲集ではなく、フラメンコという文化そのものへ身体ごと入っていくような内容に強く惹かれた。特に印象的だったのは、このコースが最初から「コンパス」を重視している点である。クラシックギタ


【フローニンゲンからの便り】18645-18650:2026年5月8日(金)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18645 倍速リスニングに関するふとした気づき 18646 今朝方の夢 18647 今朝方の夢の振り返り 18648 音楽演奏と催眠の関係 18649 読書と催眠の関係 18650 認知環境を澄ませること 18645. 倍速リスニングに関するふとした気づき 15年に及ぶ欧米生活の中では英語をあえて倍速で聴くことを習慣にしている。最初はただ音が流れていくだけで、意味がほとんど拾えず、まるで急流に投げ込まれたような感覚だった。しかし数日経つと、脳がその速度に合わせて「処理の型」を変え始めているような気配が感じられるようになったのである。通常速度では一つひとつの単語を追いかけていたのが、倍速ではそれが許されない。結果として、音の塊をまとまりとして捉え、意味を推測しながら前に進むような理解の仕方へと移行していく。この変化は、文字を一


【フローニンゲンからの便り】18638-18644:2026年5月7日(木)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18638 ガーデニングへの関心 18639 今朝方の夢 18640 今朝方の夢の振り返り 18641 職人気質と終わりなき洗練 18642 ギターのオーケストラ化に向けた音を保つ技術 18643 知覚と統合の質 18644 汎心論と唯識 18638. ガーデニングへの関心 時刻は間も無く午前6時を迎えようとしている。今朝も午前5時起きてすぐに外に出て、薄明るくなった空全体からの光を浴びながらHIITを行った。確かにまだまだ寒さが残っているのだが、天気は良くなっているので、起床直後の日課として外の光を浴びて、体内時計にスイッチを入れる形でのHIITを行うようにしている。これによって睡眠の質がまた上がっている気がする。 最近、ビョンチョル・ハンの思想に触れ直してから、ガーデニングという営みが単なる趣味ではなく、時間や


【最終告知】世界標準の発達理論 プロフェッショナルコース
講座の紹介動画 皆さま いつもありがとうございます。 今回は数年ぶりに知人の鈴木規夫さんと開講する包括的な発達理論学習講座についてご案内をさせていただきます。 日本に成人発達理論が紹介されてから、まもなく10年が経とうとしています。 ロバート・キーガンの著作『なぜ人と組織は変われないのか』をはじめ、日本人研究者・実践者による数々の書籍を通じて、成人発達理論は、多くのリーダー、支援者、組織開発コンサルタントに影響を与えてきました。 しかしその一方で、次のような声も少なくありません。 「理論は理解できるが、現場でどう見立てればよいのかわからない」「発達段階の話ばかりが先行し、人間そのものへの理解が薄れていく気がする」「測定や評価の知識が、支援につながっていない」 こうした戸惑いの背景には、日本語でアクセス可能な情報だけが、成人発達理論の全体像として定着してきたという現実があります。 実際には、海外における成人発達理論は、今この瞬間も大きく更新され続けています。 ポスト構造主義、複雑系科学、計量心理学、ダイナミックシ


【フローニンゲンからの便り】18631-18637:2026年5月6日(水)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18631 構えの調整 18632 今朝方の夢 18633 今朝方の夢の振り返り 18634 多様な学問や実践の品質管理を担う哲学の意義 18635 カーボン弦について 18636 チタン弦について 18637 巨大な海流としての大学図書館の有効活用 18631. 構えの調整 ブランダン・エイカー氏の助言の核心は、「フリーストロークの音が薄い原因は、指の力不足ではなく、弾き始める前の手の構えにあることが多い」という点である。多くの奏者は、フリーストロークそのものを責めがちである。音が細い、安定しない、コントロールしにくいと感じると、もっと指を鍛えなければならない、もっと強く弾かなければならない、もっと正確に動かさなければならないと考える。しかしエイカー氏は、問題は指の運動そのものよりも、その運動が始まる前の「手全


【フローニンゲンからの便り】18624-18630:2026年5月5日(火)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18624 開放弦ミュート 18625 今朝方の夢 18626 今朝方の夢の振り返り 18627 ミュートの大切さと難しさ 18628 左手の小指 18629 バレーの可能性 18630 知覚のミュート 18624. 開放弦ミュート 昨日、開放弦の扱いについて考えていた。クラシックギターでは、弦を鳴らすことばかりに意識が向きやすいが、実際には開放弦をどう止めるかが演奏の透明感を大きく左右する。開放弦は便利で美しく響く反面、一度放てば自由に空間へ広がっていく。まるで元気な子どもが庭へ飛び出していくようなもので、必要なときには遊ばせ、場面が変われば穏やかに呼び戻さなければならない。昨日は六本それぞれの弦に、どのようなミュートの目安があるか整理してみた。六弦は最も低く、響きも長く、存在感が強い。ゆえに右手親指で止めるのが基本になると思う。次


【フローニンゲンからの便り】18619-18623:2026年5月4日(月)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18619 生産設備としての基礎 18620 今朝方の夢 18621 今朝方の夢の振り返り 18622 静寂を彫刻するために 18623 静寂をもたらす大事な黒子としての右手 18619. 生産設備としての基礎 昨日、妙に腑に落ちたことがあった。受験勉強でもスポーツでも、最初に徹底してやるべきことは基礎であった。数学なら計算力、公式の理解、典型問題。英語なら単語、文法、音読。スポーツなら走る、体幹、フォーム、反復動作。どの分野でも、基礎を飛ばして上達しようとする者は、たいてい途中で失速する。にもかかわらず、楽器になると人は急に曲を弾きたがる。ここに少し不思議さを感じた。なぜ楽器だけ、土台を抜いて屋根から建てようとするのだろう。おそらく理由は単純で、楽器には「曲を弾ける喜び」があるからだ。受験勉強では、いきなり難問を解いても楽しくない。


【フローニンゲンからの便り】18613-18618:2026年5月3日(日)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18613 現代社会を覆うテクノ封建制について 18614 今朝方の夢 18615 今朝方の夢の振り返り 18616 込み入った機械的システムと自己組織化する複雑系 18617 共に生きた道具たち 18618 基礎練習の徹底とその喜び 18613. 現代社会を覆うテクノ封建制について 数日前に、「テクノ封建制」という言葉について考えていた。現代はAIもクラウドもある時代であり、中世の封建制とはあまりにも遠い。しかし意味を辿っていくと、この言葉には妙な鋭さがある。どうやら私たちは自由市場の広場に立っているつもりで、実際には誰かの城壁の内側で商売をしているのかもしれない。昔の封建制では、土地を持つ領主が力を持っていた。農民はその土地で働き、収穫の一部を差し出した。現代では、土地の代わりにプラットフォームがあ


【フローニンゲンからの便り】18607-18612:2026年5月2日(土)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18607 ジュリオ・サグレラスの教則本 Book 1と丁寧に向き合うこと 18608 今朝方の夢 18609 今朝方の夢の振り返り 18610 方向という本質 18611 クラシックギターとフラメンコギターの統合に向けて 18612 音楽的工房としてのサグレラスの教則本 18607. ジュリオ・サグレラスの教則本 Book 1と丁寧に向き合うこと 数日前から改めて原点に戻るような気持ちで、ジュリオ・サグレラスの教則本 Book 1に向き合おうと思った。長く練習を続けていると、つい難しい曲や華やかな技巧に意識が向かいがちである。しかし先日ふと感じたのは、技術の頂上は、案外もっとも低い場所に根を張っているのではないかということであった。大樹が空高く伸びるほど、地中には深い根が必要であるように、演奏もまた基礎の厚みで決まるのだろう。Book..