

【フローニンゲンからの便り】18958-18961:2026年7月2日(木)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18958 七年間支えてくれた小松美羽さんの二冊の画集を誰かのもとへ 18959 今朝方の夢 18960 今朝方の夢の振り返り 18961 速さによって露わになる非効率さ 18958. 七年間支えてくれた小松美羽さんの二冊の画集を誰かのもとへ 昨夜、小松美羽さんの画集を二冊、久しぶりにゆっくり眺めていた。2019年に一時帰国した際に購入したものだから、もう七年ほど自分の生活の傍らにあったことになる。画集というものは不思議である。書物でありながら、読むものというより、浴びるものに近い。頁を開くたびに、そこから色彩と線と祈りのようなものが立ち上がり、自分の内側の眠っていた感覚に触れてくる。小松さんの作品は、単に美しいというより、生命の奥で燃えている霊的な火をそのまま紙面に封じ込めたような力を持っている。この七年


【フローニンゲンからの便り】18954-18957:2026年7月1日(水)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18954 生命と非生命の分岐点 18955 今朝方の夢 18956 今朝方の夢の振り返り 18957 一つの生命体と汎心論における結合問題 18954. 生命と非生命の分岐点 生命と非生命を分ける基準について考えていると、境界線は思ったよりも細く、しかも震えているように感じられる。石と犬、机と樹木を比べれば、生命と非生命の違いは明らかに見える。しかし、ウイルス、休眠中の種子、凍結された胚、人工細胞のようなものに目を向けると、その境界は霧の中の岸辺のように曖昧になってくる。生命とは何かという問いは、単に生物学の問いではなく、存在がどのように自己を保ち、環境と交わり、時間の中で変化し続けるのかという哲学的な問いでもあるのだろう。生命を特徴づけるものとして、代謝、自己維持、境界、情報、応答性


【フローニンゲンからの便り】18950-18953:2026年6月30日(火)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18950 W杯の敗戦を受けて/conceptionの持つ二重性 18951 今朝方の夢 18952 今朝方の夢の振り返り 18953 良遍の註釈研究における西谷啓治、西田幾多郎、井筒俊彦の思想の役割 18950. W杯の敗戦を受けて/conceptionの持つ二重性 時刻は午前6時半を迎えた。昨夜はW杯の日本対ブラジル戦を観戦していた。残念ながら日本はロスタイムに失点し負けてしまったが、今回の大会を通じての学びをここからの日本サッカー界に還元してほしいと思う。午前5時半に起床した時に、ちょうどオランダがモロッコとPK戦を始めたようで、オランダのキッカーが決めた時に近所から喜びの大絶叫があった。しかしオランダも敗れ、しばらくしてモロッコの勝利を祝う爆竹の音がしばらく聞こえた。フローニ


【フローニンゲンからの便り】18946-18949:2026年6月29日(月)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18946 無数の糸をタントラとして編み上げていくこと 18947 今朝方の夢 18948 今朝方の夢の振り返り 18949 知の老成と青春が出会う場所としての大学 18946. 無数の糸をタントラとして編み上げていくこと —究極の真理を見ないまま百年を生きるより、究極の真理を見て一日を生きるほうが、はるかに尊い—法句経 タントラについて考えていると、宗教実践とは必ずしも何かを捨てることだけではないのだと感じる。むしろタントラは、すでに自分の内側にある力、欲望、感情、身体感覚、イメージ、声、呼吸、象徴を、覚醒へ向かうエネルギーとして編み直していく実践体系であるように思える。語源的にタントラには「織物」や「糸を張るもの」という含意があるとされるが、その比喩はとても美しい。自分の中


【フローニンゲンからの便り】18943-18945:2026年6月28日(日)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18943 土壌の借受費用としてのエディンバラ大学での学費 18944 今朝方の夢 18945 今朝方の夢の振り返り 18943. 土壌の借受費用としてのエディンバラ大学での学費 二日間にわたる猛暑日が過ぎ、昨夜から今朝にかけて大雨が何度か降り、途中で目覚めるほどだった。今はもう雨は降っておらず、穏やかな日曜日の世界が広がっている。明日からの来週は涼しい日が戻ってくるが、再来週の初旬は再び30度に到達する日がやって来るようだ。7月の段階で夏日がこれほどまでやって来るのは少し珍しいように思う。逆に7月や8月が涼しいことを期待したい。 エディンバラ大学の学費は600万円ほど隣、それは決して小さな金額ではない。これまで積み上げてきた生活の蓄えが、一つの学びの門をくぐるために大きく動いていく。その事実だけを見れば、慎重になって


【フローニンゲンからの便り】18939-18942:2026年6月27日(土)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18939 実験室としての速度を落とした練習 18940 今朝方の夢 18941 今朝方の夢の振り返り 18942 ロイ・バスカーのDemi-realityと遍計所執性 18939. 実験室としての速度を落とした練習 ブランダン・エイカー氏の助言の核心は、速さとは欠点を隠す覆いではなく、むしろ欠点を拡大して見せるレンズである、という点にある。多くの演奏者は、速く弾けば細かな粗さは聴き手に気づかれないと思いがちである。音が次々に流れれば、不安定なタッチ、曖昧な発音、薄い音色、わずかな緊張は全体の勢いの中に紛れてしまうように感じられる。しかし実際には逆である。速度が上がるほど、一音一音の間に修正する時間がなくなる。遅いテンポでは何とかごまかせていた接触の曖昧さ、指の余計な力み、音の立ち上がりの不鮮明さが、速くなった瞬間に露呈する。つまり、速さは別個の技術では


【フローニンゲンからの便り】18935-18938:2026年6月26日(金)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18935 書物を背負って歩く巡礼者からの変容 18936 今朝方の夢 18937 今朝方の夢の振り返り 18938 クラシックギターを通じた意識探究 18935. 書物を背負って歩く巡礼者からの変容 早朝の6時半、辺りは朝日と小鳥たちの囀りで満ちている。今は17度と涼しいが、今日はオランダ政府からも通達があった通り、35度に到達する猛暑日となる。正午過ぎから夜にかけて随分と気温が上がるようなので、暑さに応じて活動内容を変えていこうと思う。 昨日の夕暮れ時、なぜこの世界はこんなにも豊かに多様なのだろうか、とふと考えていた。目の前に見える植物たちや動物、そして昆虫の姿からそのようなことを考えていた。そして80億人の人間という多様性についても思考が巡っていた。書籍の断捨離をしながら、自分の中で一つの時代が静かに畳まれていくのを感じる。決して書物へ


【フローニンゲンからの便り】18930-18934:2026年6月25日(木)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18930 2500冊ほどの書籍を手放すことにして:蔵書の減退・内蔵の増大 18931 今朝方の夢 18932 今朝方の夢の振り返り 18933 知の軽やかさと発酵 18934 運動の効率性を絶えず意識すること 18930. 2500冊ほどの書籍を手放すことにして:蔵書の減退・内蔵の増大 昨日は気温が32度に達する真夏日だったが、早朝6時前の気温は18度と大変涼しい。今日の最高気温は26度と過ごしやすいが、明後日はなんと36度に達する猛烈な真夏日である。しかしそうした日でもクーラーを必要とせず、2階ではなく1階に降りればなんとか過ごせるだろう。 この15年の生活を振り返ると、書物は単なる情報源ではなく、自分にとって一種の森であったのだと思う。森の中には細い小道があり、巨木があり、苔


【フローニンゲンからの便り】18926-18929:2026年6月24日(水)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18926 isからoughtはどのように生じるのか 18927 今朝方の夢 18928 今朝方の夢の振り返り 18929 ボールドウィン効果について 18926. isからoughtはどのように生じるのか 昨日、事実から規範性をどのように導くのかについて考えていた。isからoughtは導けないと言われる。確かに、世界がそうであるという事実だけをどれほど積み上げても、そこから直ちに「だからそうすべきである」という結論は出てこない。机の上に石があるという事実から、その石を磨くべきだとは言えない。人間が苦しんでいるという事実からさえ、厳密には、その人を助けるべきだという命令は自動的には出てこない。そこには、どこかで価値の火が灯されなければならないのである。ではoughtはどこから来


【フローニンゲンからの便り】18919-18925:2026年6月23日(火)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18919 夏の香り/即興的編曲演奏の楽しさ 18920 今朝方の夢 18921 今朝方の夢の振り返り 18922 変性意識への内在的な欲求 18923 楽器の演奏とマーシャルアーツ:身体と意識の使い方 18924 デイヴィド・ルイスの可能世界論と唯識 18925 輝きに満ち満ちる世界と心 18919. 夏の香り/即興的編曲演奏の楽しさ 時刻は間も無く午前6時半を迎えようとしている。今、一羽の小鳥が成長な鳴き声を上げている。ここ数日は涼しい日が続いていたが、6月を迎えてからは、夏日がやって来ることが多い。明日から3日間ぐらいは30度に達する夏日である。しかし幸いにも、フローニンゲンの夏日は過ごしやすく、窓を開けていると不快なく過ごせてしまう。エディンバラは夏がより過ごしやすいので来年の夏が楽しみである。6月がやって来てからは、風の香りが夏のそれになってい