

【フローニンゲンからの便り】17806-17809:2025年12月3日(水)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17806 解脱後 17807 今朝方の夢 17808 今朝方の夢の振り返り 17809 サウンドホールの真上を避けること 17806. 解脱後 輪廻から解脱した後に何があるのかという問いは、仏教思想における最も根源的で難解なテーマである。この問いに対して、唯識と華厳は異なる語彙を用いながらも、最終的には深く共鳴する一つの境地を指し示しているように思われる。それは、一切の煩悩や妄念の輪廻構造を超え、主体と客体の二分が消え去り、存在がそのまま「真如」「法界」として輝き出すという状態である。まず、唯識から見れば、輪廻とは「阿頼耶識に蓄積された種子が不断に生起すること」によって成立する現象である。八識構造は、主体と客体を二分し、妄念を生み、世界を“外界”として投影する。したがって解


【フローニンゲンからの便り】17802-17805:2025年12月2日(火)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17802 複数の編曲者による楽譜を学ぶことの意義 17803 今朝方の夢 17804 今朝方の夢の振り返り 17805 華厳経と法華経の比較 17802. 複数の編曲者による楽譜を学ぶことの意義 今年のクリスマスプレゼントにクラシックギターの演奏を楽しむための楽譜を一括注文しよう思っている。楽譜を吟味しながら、同じ楽曲であっても複数の編曲者による楽譜を学ぶことには、音楽的発達において極めて大きな意義があると考えていた。クラシックギターは単旋律と和音、内声の動き、ベースラインをすべて一人で担う楽器であり、演奏者は常に作曲家の意図と編曲者の解釈、その両方の世界を読み取る必要がある。ゆえに、ひとつの楽曲を一人の編曲者の視点だけで理解すると、その楽曲の潜在的な構造や表現可能性を十分に掴めない場合がある。同じ原曲を複数の編曲者がどのように


【フローニンゲンからの便り】17797-17801:2025年12月1日(月)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17797 法華経・華厳経と唯識思想との相性 17798 今朝方の夢 17799 今朝方の夢の振り返り 17800 指板を見ない訓練 17801 スロモーション練習の価値 17797. 法華経・華厳経と唯識思想との相性 早いもので今日から12月である。今年も気づけば残り一ヶ月となった。フローニンゲンはまだ氷点下となっていない。 昨日、唯識思想と法華経・華厳経のどちらが相性が良いかを比較していた。純粋に仏教思想内部の構造だけで比較すると、最も深い理論的統合が可能なのは華厳経であり、一方で実践的・心理的な展開に最も向いているのは法華経であるという結論に至った。唯識は「心の構造が世界の成立を規定する」という徹底した心識論であり、阿頼耶識に蓄えられた種子が因として世界を現行させるという厳密な認識論を提示する。これに対して華厳経は、世界そのものが重重無尽


【フローニンゲンからの便り】17793-17796:2025年11月30日(日)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17793 華厳経との比較を通じた法華経の特徴 17794 今朝方の夢 17795 今朝方の夢の振り返り 17796 華厳経と量子論の接点 17793. 華厳経との比較を通じた法華経の特徴 法華経と華厳経はともに大乗仏教を代表する経典でありながら、その思想構造・世界観・悟りの提示方法には大きな違いが見られる。両者を比較していくと、それぞれの経典が持つ独自性が際立つ。両経の主張構造・教化の方向性・修行観・悟りの位置づけなどを手がかりとして、まずは法華経の特徴を浮き彫りにしてみたい。まず世界観の規模と展開の仕方が根本的に異なる。華厳経は、宇宙そのものが無限の相互浸透によって成立し、存在のあらゆるレベルが重々無尽に縁起しあう壮大な宇宙論を描く。法界の中心には毘盧遮那仏(大日如来)が座し、その光明が世界を貫いてい


【フローニンゲンからの便り】17788-17792:2025年11月29日(土)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17788 ゼミナールの第160回のクラスの課題文献の要約 17789 今朝方の夢 17790 今朝方の夢の振り返り 17791 第160回のクラスの事前課題(その1) 17792 第160回のクラスの事前課題(その2) 17788. ゼミナールの第160回のクラスの課題文献の要約 昨日に引き続き、今日のフローニンゲンは冬の休みのような日となり、気温は比較的高い。午前5時半の現在すでに8度の気温がある。ここから気温は9度までしか上昇しないが、それでも10度近くの気温があるために寒さを感じることはないだろう。今のところ今年もまた暖冬のような予感がする。 今日のゼミナールの第160回のクラスでは、ザカリー・スタインの“On the Use of the Term Integral”という論文を扱う。この論文では、まず「Integral」という


【フローニンゲンからの便り】17782-17787:2025年11月28日(金)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17782 アルペジオ訓練の意義 17783 今朝方の夢 17784 今朝方の夢の振り返り 17785 英語・日本語の双方で仏教研究をする意義 17786 今年のささやかなクリスマスプレゼント 17787 クラシックギターが持つ中毒性のメカニズム 17782. アルペジオ訓練の意義 時刻は午前5時半を迎えた。今朝はとても暖かく9度も気温がある。最高気温も11度に達するので、今日は暖かさを感じられる冬の中休みである。 クラシックギターにおけるアルペジオ訓練の意義は、単なる右手の運動技能の獲得にとどまらず、楽器演奏に必要となる複数の要素を統合的に育てる点にある。ギターという楽器は、単音と和音を自在に行き来し、メロディと伴奏を同時に鳴らすことができる特性を持つが、その最大の魅力を引き出す基盤がアルペジオであると言ってよい。アルペジオは、


【フローニンゲンからの便り】17777-17781:2025年11月27日(木)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17777 心不相応行法における「数」の捉え方 17778 今朝方の夢 17779 今朝方の夢の振り返り 17780 フレットボードに音名シールを貼るスキャフォールディング 17781 ギターにおける初級・中級・上級の区分 17777. 心不相応行法における「数」の捉え方 時刻は午前6時を迎えた。今の気温は3度で、体感温度はマイナス4度表示されている。しかし今日からは寒さが少し和らぎ、最高気温は8度に到達するようなので何よりだ。『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』さんの連載が先日決まり、今日は2本分の連載記事のドラフトを執筆しようと思う。それぞれ5千字を目処に、合計で1万字ほどの記事を執筆していく。 昨日、唯識の文献を読み返しながら、心不相応行法における「数」が、縁起の過程において時間的に変化するとは何を


【フローニンゲンからの便り】17773-17776:2025年11月26日(水)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17773 華厳思想が鈴木大拙と西田幾多郎に与えた影響 17774 今朝方の夢 17775 今朝方の夢の振り返り 17776 西田幾多郎の「場所の論理」の量子場理論への貢献 17773. 華厳思想が鈴木大拙と西田幾多郎に与えた影響 今朝方の夢の第一の場面において、自分は書き上がった書籍の原稿を編集者と議論していたのであり、この構造は、外的な他者との対話に見せかけた内的な批判的編集機能の象徴であると捉えられる。編集者が投げかけた問いは、成人発達理論に関する典型的な誤解であったが、これは外部世界に存在する無理解ではなく、自分の中に残存する微細な未統合領域を示唆していると言えるだろう。すなわち、自分は成人発達理論を深く理解し、研究してきた者として位置づけられているにもかかわらず、なおも説明し続ける必要性を感じ


【フローニンゲンからの便り】17768-17772:2025年11月25日(火)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17768 即興演奏力の骨格 17769 今朝方の夢 17770 今朝方の夢の振り返り 17771 大学レベルでのスケール訓練 17772 即興的編曲 17768. 即興演奏力の骨格 即興演奏の力を高めていく上で、もっとも取り組みやすく、かつ効果が高い方法の一つは、既存の簡単な楽曲を自分なりにアレンジしたり、崩してみることである。まったく無の状態から即興しようとすると、今の自分のように多くの初心者は何を拠り所にすればよいかわからず、結果として指が勝手に動くか、スケールを上下するだけの演奏になる。しかし、既存の曲には旋律、和声、リズム、フレーズの方向性といった音楽的骨格がすでに備わっており、それを土台に崩していくことで、無理なく創造的な操作が可能になる。これは、語学における例文の書き換えや言い換えに似ており、基礎文型を保ちながら表現の幅を広


【フローニンゲンからの便り】17763-17767:2025年11月24日(月)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17763 マッスルメモリーのさらなる活性化に向けて 17764 今朝方の夢 17765 今朝方の夢の振り返り 17766 スケール集やコード集を用いることの注意 17767 大量の文脈経験から学ぶこと 17763. マッスルメモリーのさらなる活性化に向けて ギターの練習をしていて驚くのは、練習した内容が時間に晒されて発酵し、以前よりも弾けるようになっている現象が生じることである。この背後にはマッスルメモリーが関与していると思われ、それについて関心が高まっている。ギターの練習において、前日に苦労したフレーズが翌日には驚くほど滑らかに弾けるようになるという経験は、多くの演奏者が共有している現象だろう。この現象は、単に偶然や気分の問題ではなく、背後に「マッスルメモリー」と呼ばれる学習プロセスが関与していると考えられる。マッスルメモリ