

【フローニンゲンからの便り】18583-18588:2026年4月28日(火)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18583 詩情をもたらすクラシックギターの即興 18584 今朝方の夢 18585 今朝方の夢の振り返り 18586 フラメンコギターにおける楽譜について 18587 スペインの音楽に流れるフラメンコ性 18588 フラメンコギターの型 18583. 詩情をもたらすクラシックギターの即興 今朝方もまた、クラシックギターにおける即興とは何だろうかと考えていた。ジャズのようにコード進行の上で自在に語り、フラメンコのように踊りや歌へ瞬時に応答する即興とは、少し性質が違うように思える。クラシックギターの即興は、もっと静かで、もっと内側へ向かうものではないだろうか。誰かと競う会話というより、自分自身と交わす手紙に近い。クラシックギターという楽器は不思議である。一本で低音も高音も鳴らせる。和音も旋律も抱え込める。しかも音量は控えめで


【フローニンゲンからの便り】18577-18582:2026年4月27日(月)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18577 ドラム化される右手 18578 今朝方の夢 18579 今朝方の夢の振り返り 18580 クラシックギターとフラメンコギターにおける爪の意味の違い 18581 クラシックギターにおける基礎練習の再考 18582 リズム感を鍛えること 18577. ドラム化される右手 時刻は午前6時を迎え、辺りは随分と明るくなっている。ただし気温は3度で、午前5時半あたりに外に出てHIITを行った時にはとても寒く感じた。先ほど、フラメンコギターでは右手が「ドラム化」されるという点について考えていた。クラシックギターでは、右手は音を美しく生み出すための繊細な発音装置である。弦に触れる角度、爪の形、肉と爪の接触、音の丸みや深さが大切になる。ところがフラメンコでは、右手はそれだけにとどまらない。弦を鳴らす手であると同時に、リズムを叩き出す手であり、ギター全体を小さな打


【フローニンゲンからの便り】18571-18576:2026年4月26日(日)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18571 価値の空洞化という現代社会の危機 18572 今朝方の夢 18573 今朝方の夢の振り返り 18574 宇宙の親密性 18575 メタクライシスを超えて生命全体を大切にする文明へ 18576 クラシックギターとフラメンコギターからの異なる教え 18571. 価値の空洞化という現代社会の危機 一昨日、ザカリー・スタイン、マーク・ガフニィ、ケン・ウィルバーの共著『First Principles & First Values』を購入した。本書の内容を思い返しながら、現代社会の危機とは何なのかを改めて考えた。多くの人は、経済不安、政治的混乱、環境問題、AIの進展などを個別の問題として語る。しかしこの書物は、それらのさらに奥にある「価値の崩壊」こそ根本原因だと見ているようである。この視点は、表面の波ではなく海流


【フローニンゲンからの便り】18565-18570:2026年4月25日(土)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18565 フラメンコギターとクラシックギターの距離 18566 今朝方の夢 18567 今朝方の夢の振り返り 18568 朝の新たな週間 18569 未来の自分へ開き続け、熟成し続ける人 18570 口笛について 18565. フラメンコギターとクラシックギターの距離 昨日、フラメンコギターとクラシックギターの距離について考えていた。同じ六本の弦を持ち、同じ形の楽器を抱えて演奏するにもかかわらず、その中に流れている時間や精神は驚くほど異なるように思う。外見は兄弟でも、心の癖や歩き方がまるで違う二人の人間のようである。クラシックギターは、どこか建築に似ている。楽譜という設計図があり、その線の一本一本に意味がある。和声の柱を立て、旋律の窓を開け、静けさの廊下を通しながら、一つの音楽空間を組み上げていく。そこでは音色の丸み、余韻の


【フローニンゲンからの便り】18559-18564:2026年4月24日(金)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18559 フラメンコギターの魅力に目覚めて 18560 今朝方の夢 18561 今朝方の夢の振り返り 18562 アナロジーやメタファーの力 18563 早朝の光の調整力 18564 脱力の旅 18559. フラメンコギターの魅力に目覚めて 昨日、フラメンコギターの教材一覧を眺めていて、思わず圧倒された。ラスゲアード、ゴルペ、ピカード、アルサプーア、ブレリアスのコンパス練習など、次々に現れる技法名を見ていると、クラシックギターよりもはるかに多くの技術が存在する世界なのではないかと感じた。同じ六本の弦を持つ楽器でありながら、まるで別の文明に足を踏み入れたような感覚であった。考えてみれば、クラシックギターは「音を美しく育てる文化」であり、フラメンコギターは「音で場を燃やす文化」なのかもしれない。クラシックでは、一音の余韻、旋律の歌わせ方、和


【フローニンゲンからの便り】18554-18558:2026年4月23日(木)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18554 書物の一物全体と複雑なものを複雑なまま受け取る力 18555 今朝方の夢 18556 今朝方の夢の振り返り 18557 スペインでの音楽教育への想い 18558 静かな準備 18554. 書物の一物全体と複雑なものを複雑なまま受け取る力 昨日ふと、AIと書物の違いは、サプリメントと食材の違いに近いのではないかと思った。サプリメントは明快である。鉄分が足りなければ鉄を、ビタミンDが不足していればそれを補う。目的がはっきりしており、効率的で、素早く必要成分へ到達できる。AIもまた似ている。知りたいことに対して要点を抽出し、必要な情報を短時間で提示してくれる。疑問に対する即効性という点で、まさに知的サプリメントのような存在である。忙しい現代において、この価値は計り知れない。時間が限られている


【世界標準の発達理論 プロフェッショナルコース】教育・倫理・メタクライシスへの応答
セミナー紹介動画 皆さま いつもありがとうございます。 このたび、2026年5月開講予定「世界標準の発達理論」講座のプレイベントとして、特別セミナー第3回を開催いたします。 今回お迎えするのは、哲学者・発達心理学者・教育思想家として国際的に高く評価されているザカリー・スタイン博士です。 AIの進化、社会の分断、教育の揺らぎ、地球規模の不確実性——。こうした時代に、私たちは「成長」をどのように捉え直すべきなのでしょうか。 これまでの社会では、成長とは能力向上、成果達成、競争優位として語られることが少なくありませんでした。しかし本当に必要なのは、自分の利益だけでなく、他者、社会、未来世代まで視野に入れて判断できる成熟した理性ではないでしょうか。 本セミナーでは、ザカリー・スタイン博士が、地球規模の危機(メタクライシス)の時代において、発達理論が果たすべき役割を論じます。教育、倫理、社会システム、テクノロジーの進化を横断しながら、これからの時代に求められる「人間の成熟」の条件を探究します。 世界最前線の思想にリアルタイムで触


【フローニンゲンからの便り】18548-18553:2026年4月22日(水)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18548 ここまでのクラシックギターの練習時間から 18549 今朝方の夢 18550 今朝方の夢の振り返り 18551 ここから半年間のクラシックギターの練習量から 18552 クラシックギターによる和的な楽曲演奏 18553 才能や可能性のエントロピー増大に抗って 18548. ここまでのクラシックギターの練習時間から この半年間で、クラシックギターの練習時間を改めて概算してみたところ、少なく見積もっても700時間ほどになっていた。数字にして眺めると、自分でも少し驚いた。半年はおよそ180日であるから、一日平均にすれば約4時間弱になる。もちろん毎日同じように弾いていたわけではなく、長く向き合えた日もあれば、短時間で終えた日もある。それでも振り返れば、かなりの時間をギターと共に過ごしてきたのだと思う。この700時間という数字は、


【フローニンゲンからの便り】18542-18547:2026年4月21日(火)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18542 批判的実在論・思弁的実在論・唯識 18543 今朝方の夢 18544 今朝方の夢の振り返り 18545 マルクスの思想と唯識の思想 18546 豊かなノイズを含む書籍の価値 18547 新たに生まれ変わったギターが教えてくれること 18542. 批判的実在論・思弁的実在論・唯識 最近ふと、これまで関心を寄せてきた批判的実在論や思弁的実在論と、長く学んできた唯識思想とは、本当に遠い世界の話なのだろうかと考えた。表面的にはかなり異なる。批判的実在論は、人間の認識とは独立した実在の層構造を語り、経験に現れるものの背後に生成メカニズムがあると考える。思弁的実在論もまた、人間中心主義を越えて、人間が捉える以前から存在する世界を取り戻そうとする。これに対して唯識は、しばしば「すべては心である」と理解され、外界否定の観念論として読まれ


【フローニンゲンからの便り】18536-18541:2026年4月20日(月)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18536 時間芸術としてのプレゼンテーション 18537 今朝方の夢 18538 今朝方の夢の振り返り 18539 絶対音感について 18540 クラシックギターを用いた絶対音感の訓練 18541 即興演奏のための絶対音感 18536. 時間芸術としてのプレゼンテーション 最近、英語を話すことの中に音楽性を感じて以来、不思議な連鎖が起きている。英語だけではなく、日本語で語るときにも、言葉は単なる情報伝達の道具ではなく、音と間と抑揚によって立ち上がる表現行為なのではないかと思うようになった。とりわけ自分の研究分野を誰かに伝える場、たとえば発表、講義、対話、プレゼンテーションの時間は、もはや説明ではなく、一種の芸術的パフォーマンスなのかもしれない。そんな感覚が少しずつ育っている。これまで研究発表というも