

【フローニンゲンからの便り】18677-18680:2026年5月13日(水)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18677 宇宙の形について 18678 今朝方の夢 18679 今朝方の夢の振り返り 18680 筋力不足ではなく協調性への意識 18677. 宇宙の形について ここ数日、宇宙の「形」について考える時間が増えている。惑星は球体であり、水滴もまた球体に近づき、細胞や眼球、果実、星々までもが丸みを帯びている。この世界にはなぜこれほど球体が多いのだろうかと思う。重力の働きによって、エネルギー効率の良い形が球体になるという説明は知っている。しかし、それでもなお直感的には、「部分に見られる形は全体にも現れるのではないか」という感覚が残る。まるで木の枝分かれが肺胞や河川の流れと似ているように、小宇宙と大宇宙の間には反復する構造があるのではないかと思えてくる。フラクタル構造という観点から見ると、この感覚にはある種の魅力がある。自然界では、局所的なパターンが異なるス


ハーバード・ビジネス・レビューへの投稿記事の公開(第12回〜第13回)
皆さま いつもお世話になっております。 成人発達学者の加藤洋平です。 今週と来週にかけて、ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー(DHBR)にて、新たな連載記事(第12回〜第13回)が公開されます。 今回の記事では、「測定」と「倫理」という、成人発達理論を実務で扱ううえで避けて通れないテーマを取り上げています。 これまでの連載では、「人は大人になってからも発達しうる」という前提のもと、「器」と「能力」という二軸モデルを用いながら、部下育成やリーダーシップをどのように捉え直せるかを論じてきました。 また、インタビュー、文章完成テスト、LDMAなどを通じて、「器」をどのように見立てるかという具体的な方法論にも踏み込んできました。 しかし、成人発達理論は、人の内面構造に深く触れる理論であるからこそ、使い方を誤ると、人を支える知ではなく、人を固定化し、序列化し、可能性を閉じる道具にもなりえます。 第12回では、「部下の発達を測定する」という行為そのものが持つ危うさを扱っています。 測定は、本人の学習や自己理解を促進す


【フローニンゲンからの便り】18672-18676:2026年5月12日(火)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18672 広大な自由のための基礎 18673 今朝方の夢 18674 今朝方の夢の振り返り 18675 朝のスクワットジャンプ 18676 アムステルダムでビザ申請に必要な生体認証を終えて 18672. 広大な自由のための基礎 時刻は午前5時を迎えた。今日は英国ビザの申請手続きのためにアムステルダムに行く。出発までちょうど3時間ほどあるので、早朝のギター練習に力を入れたい。最近、自分の中で、クラシックギターの練習に対する感覚が少し変わってきている。以前は曲を弾くことそのものに意識が向かいやすかった。しかし今はむしろ、曲以前の「身体の基礎工事」をしている感覚が強い。まるでバスケットボール選手が、試合形式より先に、延々とドリブルやボールハンドリング、レイアップ、フォームシュートを反復す


【フローニンゲンからの便り】18665-18671:2026年5月11日(月)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18665 神義論について 18666 今朝方の夢 18667 今朝方の夢の振り返り 18668 発話人格の移植としてのシャドーイング 18669 反対の手の感覚 18670 認知文明論としての唯識思想とテクノロジー哲学の接続に向けて 18671 音を聴くとは何か 18665. 神義論について 先日、神義論について考えていて、特に「神は全善である」という前提にどこか強い違和感を覚えていた。その違和感は、おそらく唯識思想の影響を強く受けているからなのだろう。唯識では、世界は固定的実体の集合ではなく、縁起的かつ条件依存的な流れとして理解される。そのため、「完全に善なる絶対存在」という発想そのものが、どこか実体化された概念のように見えてしまうのである。そもそも唯識においては、善悪ですら条件的な現象である。煩悩もまた無明によって生じる認


【フローニンゲンからの便り】18658-18664:2026年5月10日(日)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18658 フラメンコギターにおけるコード進行 18659 今朝方の夢 18660 今朝方の夢の振り返り 18661 耳コピ能力の涵養 18662 仏教美学 18663 朝のHIITの工夫 18664 フローニンゲンを離れる前に:ForumでVR作品『A Long Goodbye』を鑑賞して 18658. フラメンコギターにおけるコード進行 最近、フラメンコギターにもクラシック音楽のようなコード進行の概念があるのか気になって調べてみた。結論から言えば確かに存在するのだが、その感覚はポップスやジャズの「コードを並べる」という発想とはかなり異なるように思えた。むしろフラメンコにおけるコード進行は、和声そのものというより、リズムや身体感覚や情念と一体化した空気の流れのようなものなのかもしれない。特に印象的だったのは、アン


【フローニンゲンからの便り】18651-18657:2026年5月9日(土)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18651 フラメンコギターのオンラインコースを受講し始めて 18652 今朝方の夢 18653 今朝方の夢の振り返り 18654 ラスゲアードの奥深さ 18655 『Zen Guitar』との出会い 18656 音を出す前に 18657 注意を向けることと愛 18651. フラメンコギターのオンラインコースを受講し始めて ここのところ自分の中でフラメンコギターへの関心が静かに高まり続けていたが、ついに本格的なフラメンコギターコースを受講することに決めた。今回選んだのは、ゲルハルト・グラフ=マルティネスによる体系的なコースである。単なる曲集ではなく、フラメンコという文化そのものへ身体ごと入っていくような内容に強く惹かれた。特に印象的だったのは、このコースが最初から「コンパス」を重視している点である。クラシックギタ


【フローニンゲンからの便り】18645-18650:2026年5月8日(金)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18645 倍速リスニングに関するふとした気づき 18646 今朝方の夢 18647 今朝方の夢の振り返り 18648 音楽演奏と催眠の関係 18649 読書と催眠の関係 18650 認知環境を澄ませること 18645. 倍速リスニングに関するふとした気づき 15年に及ぶ欧米生活の中では英語をあえて倍速で聴くことを習慣にしている。最初はただ音が流れていくだけで、意味がほとんど拾えず、まるで急流に投げ込まれたような感覚だった。しかし数日経つと、脳がその速度に合わせて「処理の型」を変え始めているような気配が感じられるようになったのである。通常速度では一つひとつの単語を追いかけていたのが、倍速ではそれが許されない。結果として、音の塊をまとまりとして捉え、意味を推測しながら前に進むような理解の仕方へと移行していく。この変化は、文字を一


【フローニンゲンからの便り】18638-18644:2026年5月7日(木)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18638 ガーデニングへの関心 18639 今朝方の夢 18640 今朝方の夢の振り返り 18641 職人気質と終わりなき洗練 18642 ギターのオーケストラ化に向けた音を保つ技術 18643 知覚と統合の質 18644 汎心論と唯識 18638. ガーデニングへの関心 時刻は間も無く午前6時を迎えようとしている。今朝も午前5時起きてすぐに外に出て、薄明るくなった空全体からの光を浴びながらHIITを行った。確かにまだまだ寒さが残っているのだが、天気は良くなっているので、起床直後の日課として外の光を浴びて、体内時計にスイッチを入れる形でのHIITを行うようにしている。これによって睡眠の質がまた上がっている気がする。 最近、ビョンチョル・ハンの思想に触れ直してから、ガーデニングという営みが単なる趣味ではなく、時間や


【最終告知】世界標準の発達理論 プロフェッショナルコース
講座の紹介動画 皆さま いつもありがとうございます。 今回は数年ぶりに知人の鈴木規夫さんと開講する包括的な発達理論学習講座についてご案内をさせていただきます。 日本に成人発達理論が紹介されてから、まもなく10年が経とうとしています。 ロバート・キーガンの著作『なぜ人と組織は変われないのか』をはじめ、日本人研究者・実践者による数々の書籍を通じて、成人発達理論は、多くのリーダー、支援者、組織開発コンサルタントに影響を与えてきました。 しかしその一方で、次のような声も少なくありません。 「理論は理解できるが、現場でどう見立てればよいのかわからない」「発達段階の話ばかりが先行し、人間そのものへの理解が薄れていく気がする」「測定や評価の知識が、支援につながっていない」 こうした戸惑いの背景には、日本語でアクセス可能な情報だけが、成人発達理論の全体像として定着してきたという現実があります。 実際には、海外における成人発達理論は、今この瞬間も大きく更新され続けています。 ポスト構造主義、複雑系科学、計量心理学、ダイナミックシ


【フローニンゲンからの便り】18631-18637:2026年5月6日(水)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18631 構えの調整 18632 今朝方の夢 18633 今朝方の夢の振り返り 18634 多様な学問や実践の品質管理を担う哲学の意義 18635 カーボン弦について 18636 チタン弦について 18637 巨大な海流としての大学図書館の有効活用 18631. 構えの調整 ブランダン・エイカー氏の助言の核心は、「フリーストロークの音が薄い原因は、指の力不足ではなく、弾き始める前の手の構えにあることが多い」という点である。多くの奏者は、フリーストロークそのものを責めがちである。音が細い、安定しない、コントロールしにくいと感じると、もっと指を鍛えなければならない、もっと強く弾かなければならない、もっと正確に動かさなければならないと考える。しかしエイカー氏は、問題は指の運動そのものよりも、その運動が始まる前の「手全