

【フローニンゲンからの便り】18624-18630:2026年5月5日(火)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18624 開放弦ミュート 18625 今朝方の夢 18626 今朝方の夢の振り返り 18627 ミュートの大切さと難しさ 18628 左手の小指 18629 バレーの可能性 18630 知覚のミュート 18624. 開放弦ミュート 昨日、開放弦の扱いについて考えていた。クラシックギターでは、弦を鳴らすことばかりに意識が向きやすいが、実際には開放弦をどう止めるかが演奏の透明感を大きく左右する。開放弦は便利で美しく響く反面、一度放てば自由に空間へ広がっていく。まるで元気な子どもが庭へ飛び出していくようなもので、必要なときには遊ばせ、場面が変われば穏やかに呼び戻さなければならない。昨日は六本それぞれの弦に、どのようなミュートの目安があるか整理してみた。六弦は最も低く、響きも長く、存在感が強い。ゆえに右手親指で止めるのが基本になると思う。次


【フローニンゲンからの便り】18619-18623:2026年5月4日(月)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18619 生産設備としての基礎 18620 今朝方の夢 18621 今朝方の夢の振り返り 18622 静寂を彫刻するために 18623 静寂をもたらす大事な黒子としての右手 18619. 生産設備としての基礎 昨日、妙に腑に落ちたことがあった。受験勉強でもスポーツでも、最初に徹底してやるべきことは基礎であった。数学なら計算力、公式の理解、典型問題。英語なら単語、文法、音読。スポーツなら走る、体幹、フォーム、反復動作。どの分野でも、基礎を飛ばして上達しようとする者は、たいてい途中で失速する。にもかかわらず、楽器になると人は急に曲を弾きたがる。ここに少し不思議さを感じた。なぜ楽器だけ、土台を抜いて屋根から建てようとするのだろう。おそらく理由は単純で、楽器には「曲を弾ける喜び」があるからだ。受験勉強では、いきなり難問を解いても楽しくない。


【フローニンゲンからの便り】18613-18618:2026年5月3日(日)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18613 現代社会を覆うテクノ封建制について 18614 今朝方の夢 18615 今朝方の夢の振り返り 18616 込み入った機械的システムと自己組織化する複雑系 18617 共に生きた道具たち 18618 基礎練習の徹底とその喜び 18613. 現代社会を覆うテクノ封建制について 数日前に、「テクノ封建制」という言葉について考えていた。現代はAIもクラウドもある時代であり、中世の封建制とはあまりにも遠い。しかし意味を辿っていくと、この言葉には妙な鋭さがある。どうやら私たちは自由市場の広場に立っているつもりで、実際には誰かの城壁の内側で商売をしているのかもしれない。昔の封建制では、土地を持つ領主が力を持っていた。農民はその土地で働き、収穫の一部を差し出した。現代では、土地の代わりにプラットフォームがあ


【フローニンゲンからの便り】18607-18612:2026年5月2日(土)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18607 ジュリオ・サグレラスの教則本 Book 1と丁寧に向き合うこと 18608 今朝方の夢 18609 今朝方の夢の振り返り 18610 方向という本質 18611 クラシックギターとフラメンコギターの統合に向けて 18612 音楽的工房としてのサグレラスの教則本 18607. ジュリオ・サグレラスの教則本 Book 1と丁寧に向き合うこと 数日前から改めて原点に戻るような気持ちで、ジュリオ・サグレラスの教則本 Book 1に向き合おうと思った。長く練習を続けていると、つい難しい曲や華やかな技巧に意識が向かいがちである。しかし先日ふと感じたのは、技術の頂上は、案外もっとも低い場所に根を張っているのではないかということであった。大樹が空高く伸びるほど、地中には深い根が必要であるように、演奏もまた基礎の厚みで決まるのだろう。Book..


【フローニンゲンからの便り】18601-18606:2026年5月1日(金)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18601 知性と法界の平行線の交わり 18602 今朝方の夢 18603 今朝方の夢の振り返り 18604 ザカリー・スタイン博士のセミナーを振り返って 18605 船長としての耳の感覚涵養 18606 指板の身体知化に向けて 18601. 知性と法界の平行線の交わり 昨日ふと、法界の世界と人間の知性との関係は、二本の線路のようなものではないかと考えた。遠くまで伸び、互いに近く見える瞬間があっても、通常の視点からは決して交わらない。法界とは、言葉で切り分けられる以前の全体性であり、存在が存在としてそのまま開かれている次元であるように思われる。一方で人間の知性は、分類し、比較し、測定し、原因と結果を並べる力である。どちらも尊いが、働き方が根本的に異なる。片方は海そのものであり、片方は海図を描く技術に近い。海図は航海に必要であるが、海図そのものは潮の香りを持


【お知らせ】Back Number Vol 921-930(記事18401-18600)
いつもブログをご覧になってくださり、どうもありがとうございます。 過去記事18401-18600のPDFを公開いたしました。 お役に立てる情報は少ないかもしれませんが、皆さんのご関心に合わせて、必要な箇所を読んでいただければ幸いです。 閲覧・ダウンロードは下記よりご自由に行えます。 ・Blog Back Number


【フローニンゲンからの便り】18595-18600:2026年4月30日(木)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18595 隙間時間のイメージトレーニング 18596 今朝方の夢 18597 今朝方の夢の振り返り 18598 音名を口ずさみながらのスケール練習 18599 価値論と唯識の架橋 18600 制限ゆえの創造性 18595. 隙間時間のイメージトレーニング 昨日ふと、上達とはギターを手にしている時間だけで決まるのではなく、手にしていない時間の使い方でも大きく変わるのだと感じた。楽器を置いている時、移動中、待ち時間、湯が沸く数分、寝る前の静かな時間。そうした隙間時間は、何もできない空白ではなく、見えない練習室なのかもしれない。クラシックギターにおいて、この時間をどう使うかで演奏の深さは変わってくるように思う。もっとも効果的なのは、頭の中で「正しく弾く映像」を再生することである。たとえばある一小節を思い浮かべ、左手の指がどの弦の何フレットに置かれ、右手


【フローニンゲンからの便り】18589-18594:2026年4月29日(水)
⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「加藤ゼミナール─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 18589 力みのない軽やかさ 18590 今朝方の夢 18591 今朝方の夢の振り返り 18592 数息観や実験室としてのスケール練習 18593 確かな成長のための動画撮影 18594 映像の鏡としての動画撮影 18589. 力みのない軽やかさ ブランダン・エイカー氏の助言は、練習において「正しく弾けたか」だけを基準にすると、本質的な成長を取り逃がすという極めて重要な指摘である。多くの演奏者はテンポを落とし、音を外さず弾ければ、それで良い練習ができていると考えやすい。たしかに音符が合っていれば表面的には成功に見える。しかし身体の内部では、別の採点が行われているのだろう。たとえば、指は動いていても手首が固い。肩が上がっている。呼吸が止まる。顎に力が入る。次の音へ移るたびに身構えている。こうした状態で正確に弾けたとしても、身体