

【フローニンゲンからの便り】17874-17879:2025年12月17日(水)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17874 ハンマーオンとプルオフ 17875 今朝方の夢 17876 今朝方の夢の振り返り 17877 仏教を哲学思想として捉える内在的危険性 17878 内省的アスリートとしてのクラシックギタリスト 17879 安田理深先生の仏教の捉え方より 17874. ハンマーオンとプルオフ クラシックギターにおいてハンマーオンとプルオフの技術は、単なる装飾的技巧ではなく、音楽表現の根幹に関わる重要な要素である。これらはいずれも左手のみで音を発生・連結させる奏法であり、右手の発音に依存しないところに本質的特徴がある。そのため、この二つの技術を深めることは、音の連続性、フレージングの自然さ、さらには演奏全体の呼吸感を根本から支えることにつながる。まず重要性の第一は、レガート表現の実現である。クラシックギ


【フローニンゲンからの便り】17869-17873:2025年12月16日(火)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17869 華厳宗だけでなく三論宗を併せて学ぶこと 17870 今朝方の夢 17871 今朝方の夢の振り返り 17872 慈悲と智慧の深まりに向けて 17873 一を突き詰める生き方 17869. 華厳宗だけでなく三論宗を併せて学ぶこと 法相宗(瑜伽行派)を十分に探究した後に、華厳宗だけでなく三論宗を併せて学ぶことには、思想的にも修行論的にも深い意義があるだろう。これは単なる学派横断的知識の拡張ではなく、仏教思想そのものの立体構造を理解するための必然的な歩みであると考えられる。法相宗は、あらゆる経験世界を「識」の働きとして精緻に分析し、迷いがどのように構造化され、いかに転依によって清浄化されるかを理論化した学派である。八識・三性・三無性といった体系は、認識の発生条件や錯誤のメカニズ


【フローニンゲンからの便り】17864-17868:2025年12月15日(月)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17864 歌うように演奏する意識とその工夫 17865 今朝方の夢 17866 今朝方の夢の振り返り 17867 薬指と小指の独立に向けて 17868 四無量心の実践 17864. 歌うように演奏する意識とその工夫 クラシックギターは撥弦楽器であるがゆえに、音の立ち上がりは明確である一方、音の減衰が比較的早いという物理的特性を持っている。この特性をそのまま放置すれば、演奏は点の連なりのように断片化し、旋律は「弾かれては消える音」の集合にとどまってしまう。ゆえにクラシックギターにおいて「歌うように演奏する」こと、すなわちレガートを意識することは、単なる表現上の工夫ではなく、楽器の構造的制約を乗り越えるための本質的課題であると言える。レガートとは、音と音のあいだに心理的・聴覚的な断絶を生じさせず、あたかも一つの息の流れの中で旋


【フローニンゲンからの便り】17860-17863:2025年12月14日(日)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17860 大学院への出願完了に向けて/美的感覚を磨くギターの練習 17861 今朝方の夢 17862 今朝方の夢の振り返り 17863 高次元まで貫入している感覚 17860. 大学院への出願完了に向けて/美的感覚を磨くギターの練習 イギリスの大学院の出願期限はまだ余裕があるのだが、今日は出願する3校のうち、一番出願期限が早いオックスフォード大学の出願を完了させようと思う。イギリス旅行中に書き上げた志望動機書と二つのライティングサンプルのドラフトを丁寧に読み返し、納得のいく出願書類を提出したい。エディンバラ大学とSOASについては、来年の3月や6月が提出期限だが、すでに提出書類のドラフトを完成させていることもあり、来週末に出願を完了させようと思う。あとはどこの大学とご縁があるかを楽しみに待つだけだ。 クラシックギターの練習に励むほど


【フローニンゲンからの便り】17855-17859:2025年12月13日(土)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17855 ゼミナールの第162回のクラスの課題文献の要約 17856 今朝方の夢 17857 今朝方の夢の振り返り 17858 第162回のクラスの事前課題 17859 ギター演奏における障害予防 17855. ゼミナールの第162回のクラスの課題文献の要約 今日は午後にゼミナールの第162回のクラスがある。今回の講座の最後の論文を今日から扱っていく。課題論文においてザカリー・スタインが提示している中心的課題は、発達理論および発達測定が現代社会で急速に流通・利用される中で、その作られ方(方法論) と 使われ方(倫理・社会的含意)が十分に吟味されていないという点にある。彼はこの問題を、二つの「神話」――Myth of the Given(所与の神話)と Myth of the Metals(諸金属の神話)――として整理し、それらを批判的に解体する


【フローニンゲンからの便り】17850-17854:2025年12月12日(金)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17850 バレーコードを楽に行うための工夫 17851 今朝方の夢 17852 今朝方の夢の振り返り 17853 法界の法と華厳の理 17854 瑜伽行としてのギターの練習 17850. バレーコードを楽に行うための工夫 バレーコードが劇的に楽になるための最重要要素は「手首と人差し指の角度」なのではないかと気づいた。人差し指を弦に水平に当てようとするほど、均一な押弦は難しくなり、6弦と1弦の両方でミュートが起きやすくなる。理想は人差し指を少し回転させることで、指の側面寄りの硬い部分を弦に当てる角度を作ることである。人差し指の腹は柔らかく、均一に力が伝わりにくいため、腹を使わず、第一関節の外側(親指側の少し硬い部分)を使うと圧が均等になりやすい。これは指を軽く外側へひねるだけで実現できる。その


【フローニンゲンからの便り】17844-17849:2025年12月11日(木)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17844 成人発達理論の現在(その1) 17845 今朝方の夢 17846 今朝方の夢の振り返り 17847 成人発達理論の現在(その2) 17848 夕食後のギタートレーニングについて 17849 連続した脱力の美学としての演奏 17844. 成人発達理論の現在(その1) 昨年は冷夏かつ暖冬だったが、どうやら今年もその傾向となりそうである。確かに少し前にいったん寒い日が続いたが、寒さが和らいで以降はフローニンゲンの冬とは思えないような気温が続いている。 知人の鈴木規夫さんと共に、「成人発達理論の現在と未来」というテーマで対談本を一緒に執筆することになった。それは来年の秋頃の発売となる予定で、今日から実際の対談を収録していくことになった。全10回の対談は非常に充実したものになるだろう。初回の今日の対談では、「成人発達理論の


【フローニンゲンからの便り】17838-17843:2025年12月10日(水)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17838 ギターの練習におけるゲーム性のさらなる増強 17839 今朝方の夢 17840 今朝方の夢の振り返り 17841 理の響きとしての音を求める心 17842 理とヌーメノンの違い 17843 理の自己理解の場としての世界 17838. ギターの練習におけるゲーム性のさらなる増強 ギターの練習がすでに自分にとってゲーム化されているという事実は、それだけで相当高度な自己調整能力が働いている証拠であると言えるが、ゲーム性はまだまだ精緻化しうる余地を残しているように思われる。例えば、RPGにおいて「経験値」「レベル」「クエスト」「スキルツリー」が整っていくほどプレイヤーの没入感が増していくように、ギター練習もまた、同様の構造を意識的に設計することで、日々の取り組みが一層面白く、かつ発達的に意味のあるものへと変容していく


【フローニンゲンからの便り】17833-17837:2025年12月9日(火)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17833 いつもと違う弦で同じ音を押さえる効能 17834 今朝方の夢 17835 今朝方の夢の振り返り 17836 フルバレーとハーフバレー 17837 装飾音、モルデント、ダブル・モルデント 17833. いつもと違う弦で同じ音を押さえる効能 クラシックギターにおいて、普段弾き慣れている簡単な曲を「いつもと違う弦で同じ音を押さえて練習する」という行為は、一見すると単純なバリエーション練習のようであるが、実際には運指、聴覚、身体感覚、音色認知、そして音楽的柔軟性の総合的鍛錬となる極めて高度なウォーミングアップであると考えられる。この練習法は指の可動域と選択肢を広げ、同じメロディであっても複数の可能性を感じ取れる「立体的な音楽理解」を育てる点で大いに価値があると言える。まず、弦を変えて同じ音を押さえる


【フローニンゲンからの便り】17829-17832:2025年12月8日(月)
⭐️ 心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「 加藤ゼミナール ─ 大人のための探究と実践の週末大学院 ─ 」も毎週土曜日に開講しております。 タイトル一覧 17829 一音即法界 17830 今朝方の夢 17831 今朝方の夢の振り返り 17832 音を媒介とした自己覚醒 17829. 一音即法界 午前5時に近づくこの時間帯にふと、「一音即法界」そのような言葉が思いつき、一音がそのまま全体性を開示するとはどういうことかについて考えていた。一つの音がただの振動ではなく、そのまま法界の響きであり、法界そのものでもあるという立場は、華厳の「事事無碍法界」および「一即一切・一切即一」に基づく洞察と深く結びついている。ここでいう法界とは、単なる物理的宇宙ではなく、存在の根源的相互浸透、無限の関係性の網目、そしてあらゆる現象を通して開示される真如そのものである。この視点に立てば、たとえギターの弦をはじいた瞬間に生まれる一音でさえ、切り離された孤立