3850. 日記の味
時刻は午前11時を迎えた。もうあと一時間ほどで昼食どきとなる。 今日もまた穏やかな天気であり、ライトブルーの世界が広がっている。早朝は、そうした表情を見せる空が、この世界に対して静かな挨拶をしているように思えた。 午前中に、協働者のある方が送ってくださった日記を読み、その内...
3847. 創造行為と救済
時刻は午後八時を迎えた。平穏な日曜日が終わりに近づき、新たな週に向けた準備を始めている。 今日もまた、一日を通して本当に天気に恵まれていた。来週は木曜日だけ小雨が降る予報が出ているが、その他の日は雨が降らないようであり、気温も高い。...
3845. パリの再訪に向けて:生活拠点の変更と死
今日は本当に穏やかな日曜日だ。朝の柔らかい日差しがフローニンゲンの街に降り注いでいる。時折小鳥が鳴く声が聞こえ、丸みを帯びた時間の流れを感じる。 早朝の作曲実践を終えた後、辻邦生先生の『春の風駆けて』を三週間ぶりに手にとって続きを読み進めいていた。パリには人間の心を鋭くする...
3698. 冬の輝き
時刻は午後五時半を迎えた。今、夕日が沈み、これから闇夜が訪れる。 一月も半ばとなり、随分と日が伸びたように感じる。もちろん、これまでがあまりに短すぎたのかもしれない。 とはいえ、日が伸び始めていること、そして太陽の姿を拝む日が増えていることは、本格的に寒くなってきた今日この...
3688. 楽譜専門店巡りと今朝方の夢
時刻は午前八時を迎えようとしている。今、一日分のコーヒーが出来上がり、そろそろ一日の活動を本格的に始めようと思う。 昨日は、辻邦生先生が二度目のフランス滞在中に執筆した日記『冬の霧 立ちて』を最初から最後まで読み終えた。今日からは、季節としては少々早いが、続きの巻である『春...
3674. 日曜日の終わりに
時刻は午後の七時半を迎えた。つい今しがた、本日の夕食を摂り終えた。 早朝から降っていた雨は夕方に止み、今はとても静かな夜が広がっている。書斎の窓の外から天を仰ぎ見ると、そこには三日月が浮かんでいた。 午後の四時を過ぎると、辺りはもう暗くなり始めることには変わりなく、黒い雲が...