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3674. 日曜日の終わりに


時刻は午後の七時半を迎えた。つい今しがた、本日の夕食を摂り終えた。

早朝から降っていた雨は夕方に止み、今はとても静かな夜が広がっている。書斎の窓の外から天を仰ぎ見ると、そこには三日月が浮かんでいた。

午後の四時を過ぎると、辺りはもう暗くなり始めることには変わりなく、黒い雲が空をゆっくり移動していく様子を眺めていた。それに歩調を合わせるかのように、今日が終わりに向かっていくことを実感している自分がいた。

今日も探究活動と創造活動に打ち込むような一日であった。「霊感が降ってきても来なくても、常に書く」というスタンダールの信条に自分も従う日々が続く。それは辻邦生先生が従っていた信条でもある。

今日も午前と午後に、辻先生の日記を読んでいた。先生にとってはおよそ20年越しの二度目のフランス生活に関する日記を食い入るように読み進めながら、いろいろと思うことがあった。それらについては、今後少しずつ言葉にしていこうと思う。

今日はこれから、昨日に完成させた監訳書の原稿に少しばかり手を加える。入浴中に、一つ付け足しておくべき事柄を思い出し、それを書き足しておこうと思う。

その後、本日を締めくくる作曲実践を行う。今日はすでに三曲ほど曲を作っており、これが本日四度目の作曲実践となる。

今は諸々の仕事があるため、平均して一日に三曲しか作れていないが、数年後には、自分の創造活動により集中するような環境を作る予定であり、その時には少なくとも毎日四曲ぐらいは作っているのではないかと思う。当然ながら、数の問題ではなく、自分の内側で形になることを待っているものに対して、適切な形を絶えず与え続けていくことが重要な点となる。

今日はまだ時間もあり、なおかつ、内側から形になろうとする何かがあることが分かるため、監訳書の原稿に文章を加筆したら、作曲実践に取り組みたい。それでも少しばかり就寝まで時間があるだろうから、12音技法に関する書籍を読んだり、ゴッホの手紙を読んだりしたいと思う。

今日は、12音技法を活用して一曲作ってみたが、やはりこの技術を活用した曲が多数収められている楽譜が手元に欲しいところである。ちょうど先日、上の階に住むピアニストの友人と階段で出会って立ち話をした。

もう少し気温が暖かくなり、春にでもなったら、彼女が音楽院に練習に行く際に同行して、音楽院の図書館に入れてもらおうかと考えている。一週間に一日、ないしは二日ほど、図書館で実際の楽譜を見ながら作曲をすることができれば幸いだ。

そのようなことを先ほど考えていた。フローニンゲン:2019/1/13(日)19:43

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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