1281. 思考と感覚を喪失した現代人
窓越しに眼下を眺めると、一階の住人が所有する庭に、鮮やかな赤紫のあじさいのような花が無数に咲いていることに気づいた。これまで私はそれらの花の存在に気づくことがなかった。 いや、私の記憶では、それはもう少し小さく、かつ白色をした花ではなかっただろうか。眼下に見えるその花が咲く...
1190. 刻印と刻成
それは黄色というよりも、黄金色と形容した方がふさわしい朝日だった。早朝目を覚ますと、まばゆいほどの朝日が寝室全体を包んでいた。 目を開けた時の黄金の輝きと相まって、先ほどまで見ていた夢の内容が、なぜだかもう一度まばゆく鮮明に思い出されるかのようであった。夢の中で私は、懐かし...
1159. 80年続く内側の中心主題
午前中に計画していた論文を全て読み終えた私は、近所のスーパーに四日分の食料を購入しに自宅を出た。部屋のドアを開けてみると、夏を彷彿とされる熱気に包まれた。 その熱気は、螺旋階段の下から上に向けて上昇するような渦を持っているように思えた。自宅の中はあれほど涼しかったのに、部屋...
791.「ある」という感覚のその先へ
今日は午前中に、日本を代表するある企業の中で、人財育成に携わっておられる方たちとオンラインミーティングをさせていただいた。一時間半ほどのミーティングだったのだが、その方たちの人財育成に関する思想や具体的な取り組みに対して、感銘を受けることや共感させていただくことが多々あり、...
780. 知識の体系
ここのところ毎日就寝前に、自分の内側に知識の体系が着実に構築されていくことを確認するようなことを行っている。これは意識的に取り組もうと思ったのではなく、寝室に入った途端に、無意識的にそのような確認を促すような何かが発動するのである。...
773. 留まることとアトラクター状態
昨日は、普段に比べて、幾分多くの日記を書き留めていた。朝と夕方の二回に文章を書くということが習慣になっており、それ以外の時間帯においても、文章を書き留めておきたいという思いが自発的に湧き上がってきたら、その都度文章を書くようにしている。...