1629. 共同論文の執筆に向けて
先ほどは、自分が抱く科学への疑義について書き留めていた。結局、そうした疑義の正体を突き止めないまま、これから私は科学論文を書く。 現在履修している「学習理論と教授法」で課せられている論文を執筆していくのである。昨日、四人で共同して執筆しているこの論文のレビューを行った。...
1625. 卒業証書授与式
雨が降り、雨が止み。雨が降り、雨が止む。 午前中からそのようなサイクルが繰り返されていた。時に激しい風が吹き、雨が真横に降り注いでいる姿や、風が落ち着き、雨が真下に向かって降り注ぐ姿を書斎の窓から午前中に何度も見た。 激しい風と穏やかな風。激しい雨と雨の降り注がない晴れの姿...
1621. 非日常体験の意義
雨音と共に一日が始まった。今日は五時半に起床し、六時から仕事に取り掛かり始めた。 フローニンゲンで過ごす二年目は、均衡のとれた流れの中で毎日を積み重ねていくことができている。欧州での生活は今年でまだ二年目だが、この土地の深層に存在する流れと同化することができ始めているように...
1374. 睡眠と治癒
つくづく睡眠というのは重要であり、不思議な力を持っていると思った。昨夜はいつも通りの時間に就寝し、起床時間もいつもとほとんど変わらなかったのだが、少しばかり脳と心が何かで一杯になっているような感覚があった。 つまり、脳と心も活動を始めるにはふさわしくない状態であり、動きが生...
1364. 発達に必要な「良質な葛藤」と知性発達科学の先端研究
今日は午前中に出版記念ゼミナールの第二回目のクラスがあった。回線の問題以上に、Adobe ConnectとPreziの相性が悪いのか、それともAdobe Connectで画面共有をすると負荷がかかりすぎるのか、それらの問題でこちらの音声が途切れ途切れになってしまったようだ。...
1335. 久しぶりの一時帰国:名古屋での熱情と爽やかな風
この空気。とても懐かしい濃厚な日本の空気が、自分の肺に溢れるように流れ込み、それが全身の細胞を生き生きとさせる。 久しぶりに日本に帰ってきた私は、日本の大地を踏んだ瞬間にそのようなことを思った。今回の滞在先は名古屋だ。名古屋のあるホテルで、一つの学会に参加する。...