2704. 清算
再び小雨が降り始めた。冷たく寂しそうな雨が降りしきっている。 通りを走る車の水しぶきを上げる音が聞こえる。書斎の窓際に行って外を眺めると、雨に濡れながら自転車をこぐ人たちの姿を見た。 明日は晴れるそうだ。明日のことなどどうでもいい。...
2703. 目醒めの先に待つ荒野
時刻は夕方の七時半を迎えた。今日は天気予報の通り、午後から雨が降ってきた。 ある地蔵がこの現代社会の何かに対して嘆き悲しんでいるかのような雨だった。今は雨が止み、曇った空が一面に広がっている。 ここ最近発達研究への不信感が募る。カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論を...
2702. オリヴィエ・メシアンの音楽世界と耳の再調律
天気予報の通り、昼食を摂っている最中から急に小雨が降り始めた。食卓の窓に少しずつ雨滴が付着する様子を静かに眺めている。 ゴッホは孤独の中で絵画制作に打ち込んだと言われているが、彼のそばには常に弟のテオがいた。ゴッホとテオとの手紙のやり取りを見れば、どれほど二つの魂が一つであ...
2701. 音楽教育と日本の伝統的な音楽への傾倒
昼食の時間が迫ってきている。昼食を摂る前に午前中の活動について振り返っておきたい。 今日は午前中に、“Spirituality and Music Education: Perspectives from Three Continents...
2700. 死の擬似的体験としての睡眠
時刻は朝の七時を迎えた。早朝からいくつか日記を書き留めたが、まだ自分の中で収まらない何かがある。 文章を書き留めたいという衝動、いや、内側にある何かが外側に形として誕生したいという願いのようなものが存在していることに気づく。...
2699. 未知が既知に変わるとき
昨夜芸術と人間発達について考え、今朝方そのテーマについて簡単に自分の考えを付け加えておいた。このように同じテーマを何度も訪れ、そのたびごとに自分の思考空間に浮かんだことを文章として書き残しておく。 考えが全く進まなくてもいい。たった一行しか書くことがなくてもいい。その一行が...
2697. 芸術と人間発達
今日は夕方まで曇り空であったが、夕食を摂り終えたこの時間帯には夕暮れの太陽が顔を覗かせている。 空は夕日で黄金色に輝き、夕日の光が優しく地上に降り注いでいる。今日もいつの間にか終わりに近づいている。そしてまた明日がいつの間にか始まるのだろう。...