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2701. 音楽教育と日本の伝統的な音楽への傾倒


昼食の時間が迫ってきている。昼食を摂る前に午前中の活動について振り返っておきたい。

今日は午前中に、“Spirituality and Music Education: Perspectives from Three Continents (2017)”を読み進めた。実はこの書籍は数カ月以上も前に購入をしようと思っていたのだが、結局購入をしたのはつい先日だった。

先ほどこの書籍の一読目を始めたところ、今の私の関心に完全に合致しており、本書を食い入るように読み進めていった。全部で14章ほどの構成になっており、ちょうど半分を読み終えた。

本書は、様々な研究者が精神性(spirituality)の観点から音楽教育に関して執筆した論文を基に構成されている。半分を読み進める中で、随所に洞察に溢れる記述を見つけ、私は下線を引いたり、書き込みをしたりしていた。

この書籍は間違い無く、今後音楽教育について考察を深めていく際の核となる専門書になるだろう。午後からも引き続きこの書籍を読み進めていけば、今日中に一読目が終わるだろう。

初読が済んだ直後に、自分が下線を引いた箇所や書き込みをした箇所をもう一度読み返したいと思う。その後少しばかり日数を開けてから再読をしたいと思う。本書は自分にとってそれほどまでに繰り返し読むに価する書籍だ。

早朝、いつものように一日分のお茶を入れようとしていたところ、ティーバッグのタグに“Your strength is your own knowledge”という言葉が付されていた。私はそこに書かれていたknowledgeという言葉よりも、wisdomの方がふさわしいだろうと思っていた。

確かに知識は私たちの力になるが、真に力となるのは叡智であろう。そんなことを早朝に考えていた。

午前中には上記の書籍以外にも作曲理論に関する書籍を読んだ。二冊の書籍に触発されて、私はふとオーケストレーションの技法を本格的に学び始めようと思った。

しかし私は、交響曲を作る気は一切ない。何に関心があるかというと、日本の伝統的な楽器の幾つかを組み合わせて曲を作るということだ。特に今は琴と尺八に関心を持っている。

午前中に少しばかり、オーケストレーションに関してどのような専門書があるのかを調べていた。ウォルター・ピストンが執筆したハーモニーや対位法の書籍を以前に購入しており、彼が執筆したオーケストレーションに関する書籍を購入しようかと考えている。

その他には、Cecil Forsyth(1870-1914)という英国の作曲家が執筆した書籍、もしくはNikolai Rimsky-Korsakov(1844-1908)というロシアの作曲家が執筆した書籍を購入するかもしれない。それらの書籍はどれも、西洋音楽のコンテクストに基づいたオーケストレーションの技法について解説している。

私が作りたいのは西洋音楽的な交響曲ではなく、日本の伝統的音楽のコンテクストに根付いた和的な曲である。仮に琴と尺八を用いた曲を作るのであれば、それらをどのように組み合わせて作曲したらいいのかを考えていく必要がある。

その際に上記の書籍はオーケストレーションの技術に関して重要な視点を与えてくれるだろうが、それだけでは不十分だろう。そうした問題意識を持ってさらに調べてみると、三木稔氏が執筆した書籍の英訳“Composing for Japanese Instruments (2015)”を見つけた。

中身を確認すると、これは非常に優れていると判断し、今の自分の関心にも完全に合致するものであったため、購入を決定した。また合わせて、日本の伝統的な楽器と日本の古代の音楽をより理解するために“Traditional Japanese Music and Musical Instruments (2001)”も購入することにした。

ピアノ曲を引き続き作りながらも、琴や尺八などを用いた曲を積極的に作っていきたいと思う。全て独学で作曲に関する諸々の事柄を学んでいく。その歩みの最中に壁に突き当たるたびごとにゴッホの歩みを思い出すようにする。フローニンゲン:2018/6/14(木)12:20 

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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