1370. 流れぬ時の流れの中で
突然激しい雨が天から降り注ぎ始めた。ガラス窓に雨滴が激しくぶつかり、その轟音は、書斎の中で流れるモーツァルトのピアノ曲の音色をかき消してしまうほどのものだった。 強く激しい雨のため、窓の外側の景色がもはや見えなくなっている。だが、それでも私は視界に広がる景色の向こう側を見よ...
1369. 集合意識を持つ学習場
先ほど出版記念ゼミナールの第二回のクラスが終了した。画面共有をしてPreziを活用するのではなく、Adobe Connectの中でPPTを共有する形を採用することによって、前回抱えた音声トラブルを解決することができて一安心している。...
1368. 絶えざる更新と行進
先週末の日記を読み返していると、先週の土日はどちらも記憶に残る印象的な夢を見ていたことに気づかされる。無意識の世界がうねりを上げ、そのうねりを鎮めるかのように激しい夢を生み出しているかのようであった。 それらは感情的にも強いものを持っており、同時に重要な意味を梱包しているよ...
1367. 新たな風
六時に起床。寝室の窓から外を眺めると、遠方の空に真っ赤に燃える朝日が顔を出していた。しばらくその朝日を拝み、私は書斎に向かった。 昨日に引き続き、今日も活力が湧いている。昨日よりも静かな流れなのだが、それは確かに「活力」と表現していいものに違いはない。...
1366. 寂しい風
両肘を窓の近辺に置きながら、窓ガラスに顔を近づけるように外の景色を眺めていた。名付けることの難しさ。両肘を置いたその場所は、一体なんと名付けたらいいのだろうかとしばし考えていた。 結局、正式な名前が思い浮かぶことなく、自分の感覚が正しいと思う名付けをして進むしかなかった。そ...
1365. 森有正全集と「差異」について
夕食前、ようやく一息つくことができた。今日は起床直後にみなぎる活力を感じていたのだが、そうした活力があったとしても、その日が充実したものになるかどうかはそれほど関係ないことを思い知らされたような一日だった。 午前中のゼミナールの件をまだ引きずっており、音声の不具合で受講者の...
1363. 逆時系列的な夢の振り返り:存在のデジタル球体
活力がみなぎり、幸福感に包まれた朝だった。早朝に目覚めた瞬間、その場から一日の仕事を全力で始めることができるような気力に満ち溢れていた。 そして、その気力が私に幸福感をもたらした。昨夜見た夢はとても印象的なのだが、記憶が不鮮明になりつつある。...