

1360. ゴールデンゲートブリッジでの思い出より
今朝はとりわけ寒い。書斎の窓を開けていられないほどに冷たい風が吹いている。 先ほど、灰色の雲から通り雨が落ちてきたが、今は雨が止み、空に晴れ間が顔を覗かせている。書斎の窓を閉め、再び机に向かおうとした時、コーヒーの香りが部屋に立ちこめていることに気づいた。...


1359. 金曜日に思う作曲
金曜日。今日は金曜日だ。今日は金曜日だったのだ。 てっきり今日は木曜日だと思っていたのだが、今日は金曜日だった。そうした確認をしなければならないほどに、曜日感覚が消失しつつある。 というのも、夏期休暇に入って以降、とにかく自らの探究リズムの中に自己を据えて生活を送っているか...


1358. 微風駆け抜ける世界の中で
ちぎれ雲がゆっくりと空を移動している。雲の向こう側には早朝の青空が少しばかり顔を覗かせる。 小さな鳥が羽を小刻みに動かしながら東の方角へ飛び去っていった。遠くの空に見える雲の頭の部分が、朝日に照らされて白く輝いている。 「そうだったのか」という声が思わず漏れる。地上からその...


1357. オランダ政府への感謝
昨日の天気予報は晴れを示していたのだが、実際には今日は終始雲が空を覆っていた。そうした中、私は午前中の仕事を終えた後、ランニングに出かけた。 もし天気が快晴であればより爽快な気分になったのだろうが、それでも身体を動かすことは爽快さをもたらす。ランニングの帰りに、いつもトレー...


1356. 自己に課す機械学習
早朝、ポール・シリアーズの “Complexity & Postmodernism: Understanding Complex Systems (1998)”を読み終えた。随所に洞察に溢れる記述があり、複雑性科学と発達科学を架橋させる哲学論文を執筆する際に、この書籍を参考...


1355. 所有を超え、幸福感になるということ
昨夜は就寝前に、聞きなれない音が外の世界に響き渡っていた。それは鳥の鳴き声でもなく、何かがはじけるような音であり、それが絶え間なく聞こえていた。 寝室から外の様子を見ても、それが何かわからず、書斎の方に駆け寄って外を眺めてみると、それが花火であることがわかった。それに気づい...


1354. 人工知能の研究と二人の日本人画家の作品より
一日の仕事をそろそろこの辺りで止めようと思う。今日はとても充実した一日であり、幸福感に満ちた一日だったと言える。 明日も今日のような日であることを願う。時刻は九時に近づいているが、辺りは一向に明るいままである。 来月あたりから少しずつ日が沈むのが早くなるだろう。そういえば、...


1353.「私たちは常に今というこの瞬間の時間と空間を生きているんだよ」
今日は午後から歯医者に行ってきた。半年前に親知らずを抜いた時に、定期的に歯の検診に行こうと決意し、あれから早いもので六ヶ月が経った。 午後二時前に自宅を出発すると、さわやかな風に全身を包まれた。八月に入るというのに全く暑さを感じさせない気温である。とはいえ、さすがに長袖を着...


1352. 創造衝動と自由の実現に向けて
午前中、サイバネティクスの創始者ノーバート・ウィーナーの書籍を読み終えた。本書の主題とは関係のない一つの文章が印象に残っている。 芸術家、作家、科学者は、その仕事に対価が払われるか否かに関係なく、創造衝動に基づいて動かされるべき者である、という記述に立ち止まらずを得なかった...


1351. 『風雅集』の近くへ:「人工知能の哲学」の探究へ向けて
真っ赤に輝く朝日が寝室に差し込み、今日という一日を開始させる。サッカー日本代表の能力開発に携わり、主要メンバーの何人かと話をする夢を見た。 特に、「戦術理解能力」と「戦術実行力」に関して話を聞き、それら両者のメンタルモデルをより高度なものにしていく方針を固める。能力開発の担...