1606. 米国に関する夢
気がつけば、辺りを包む闇が消え去り、土曜日の静かな朝が目の前にたたずんでいる。今日は午前中に論文を何本か読み、現在履修中のコースの課題のために執筆した文章を最終稿としたい。 数日間寝かせておいた文章をもう一度読み、それに追加や修正を施すことによって最終稿にし、実際にそれを提...
1605. 父の誕生日
「あぁ、今日は父の誕生日である」と早朝に気づいた。今朝も昨日に引き続き、マリア・ジョアン・ピレシュのピアノ演奏を聴いている。 一昨日と昨日にかけて、21時間に及ぶ全演奏を聴き終え、昨日再び演奏を聴き返すことにした。早朝のフローニンゲンの闇を切り裂くかのように、ベートーヴェン...
1604. 書考・考書の関係
昨日は、早朝に日記を書き留めて以降、特に文章を書き残すことはなかった。早朝の段階で必要なものを一旦外に形として表現し終えたかのようだった。 実際のところは、夜にまた文章として書き留めておく必要のある事柄が内側に湧き上がっていたが、その時はあえてそれを書き残すことをしなかった...
1603. 歓喜になる体験
今年の気候は昨年と随分と異なるようだ。そのようなことを、一昨日訪れたチーズ屋の店主が述べていた。 昨年もこの街で生活をしていた自分からすると、確かにそのように思う。昨年は、このように白い霧に辺りが包まれることはそれほどなかったように思える。...
1602. 書く自分
昨日からずっと、ポルトガル出身のピアニストであるマリア・ジョアン・ピレシュの演奏を聴いている。21時間ほどに及ぶソロレコーティングを前にした時、こうした巨大な表現物に強くひかれる自分がいることを再確認した。 今この瞬間、書斎の中にはモーツァルトのピアノソナタが響いており、曲...
1601. 創作に関する内的必然性
小さな差異を少しずつ内側に構築して行った先の構造物について、まだ少し考えを巡らせている。昨夜は作曲実践をしながら、差異に気づく過程の中で生まれる差異そのものを、絶えず曲として形にしていきたいという思いに襲われた。 差異を曲として表現するための形式を少しずつ学習し、発見した差...
1599. カート・フィッシャーが提唱する「スキル」の定義
今日は昼食前にランニングに出かけたことにより、自分の内側のリズムがより均整のとれたものになったように思う。実際に、午後からの仕事はどれも円滑に進めることができた。 そういえば、これまで一度も言及したことはなかったが、私は日々こなすべきことが何なのかを忘れないために、それらを...