1626. 経験の発酵と醸成
昨日と同様に、今朝は遅めの起床となった。七時に目を覚ました時、突如として、オランダで過ごす残りの一年間に経験することの重さを知った。 残りの一年間の中で、自分は多様な経験を積み、それらの一つ一つが大きな総体の一部になっていくだろう。そんな確かな予感があった。...
1625. 卒業証書授与式
雨が降り、雨が止み。雨が降り、雨が止む。 午前中からそのようなサイクルが繰り返されていた。時に激しい風が吹き、雨が真横に降り注いでいる姿や、風が落ち着き、雨が真下に向かって降り注ぐ姿を書斎の窓から午前中に何度も見た。 激しい風と穏やかな風。激しい雨と雨の降り注がない晴れの姿...
1624. アーネムとユトレヒトに向けて
一つの夢が終わるのと同時に、今朝は五時前に一度目を覚ました。しかし、もう少しばかり睡眠が必要な気がしたため、そのままベッドの上で横になっていた。 二度寝から目覚めると、朝の七時だった。普段はこの時間よりも前に起床しているため、辺りは闇に包まれているのだが、もうこの時間帯は闇...
1623. 教育的介入手法の評価
今日は極めて風の強い一日である。午前中は雨模様の中、激しい風が辺りを吹き抜けていた。 昼食時に食卓の窓から外を眺めると、鳥の大群たちが空を紙吹雪のように舞っていた。その動きは極めて不規則であり、強風の影響を強く受けていた。...
1622. 昨夜の夢と一昨夜の夢
早朝の七時を過ぎたあたりに、ようやく闇に包まれた空がダークブルーに変色をし始める。この深い青の世界は、どこか深海を彷彿させる。 深海を泳ぐ鳥は一羽も見えない。鳥たちが海を泳ぎ始めるのはもう少し後だろう。 起床直後に、少しばかり昨夜の夢を振り返っていた。私はだだっ広い宴会会場...
1621. 非日常体験の意義
雨音と共に一日が始まった。今日は五時半に起床し、六時から仕事に取り掛かり始めた。 フローニンゲンで過ごす二年目は、均衡のとれた流れの中で毎日を積み重ねていくことができている。欧州での生活は今年でまだ二年目だが、この土地の深層に存在する流れと同化することができ始めているように...
1620. 輪廻と因果律
闇夜の訪れる時間帯が早くなり、七時を過ぎると、辺りは静けさとともに深い闇に包まれるようになった。深い闇のため、外の世界の様子がわからないが、窓ガラスに付着する雨滴の様子を見ると、今は雨が降っていることがわかる。 夕食を終え、就寝に向かうこの時間帯は、いつも不思議な想念が湧き...