1234. 中学生時代のあの気づきから
ここ数日間、南アフリカのポール・シリアーズという哲学者の仕事に感銘を受けている。彼の論文を読んでみて、非常に感銘を受けたため、早速彼について調べてみると、シリアーズは、若くしてこの世を去っていることを知り、非常に残念な気持ちになった。...
1233. 異質な存在の再考と自己とコンテクストの相互関係について
午前中の仕事を終え、昼食を摂り終えた後、昨日読んでいた論文について思い出していた。それらの論文はどれも、教育学と複雑性科学を架橋した内容である。 改めて、論文内に下線と共に星印を付けた箇所に目をやり、書き込まれた自分のコメントを読み返した。器の成長にせよ、能力の成長にせよ、...
1232. 旅を拒否する夢と組織の発達支援に向けて
書斎の窓の外に広がる静かな世界を眺めていると、昨夜の夢の内容が自発的に思い出された。夢の中で私は、実際に自分が通っていた中学校にいた。 部活動を終え、体育館の脇を通ろうとしていると、二車線の道路に面しているその体育館の裏手側に、突如として大型客船が現れた。ちょうど、体育館と...
1231. 生の本源的な気持ちを通じて生きること
フローニンゲン大学での一年目のプログラムを終え、夏期休暇に入ってから、再び作曲の学習と実践を毎晩行っている。 最終試験に追われていた頃は、作曲から不可避的に離れざるをえなかったが、このように作曲を毎日行える日々が続いていることを嬉しく思う。文字通り、毎日が発見の連続であり、...
1230. 久遠の世界から
凛とした早朝の世界は、朝もやで覆われている。書斎の窓から見える木々の葉は、風に揺られることもなく、静止画のように動きを潜めている。 そんな中、葉が少し揺れたと思ったら、それは小鳥の仕業であった。普段あれだけ美しい鳴き声を発している小鳥たちも、今日は鳴くこともなく、淡々と生活...
1229. 雨の降る日に思うこと
大きなハトが書斎の窓に接近し、一気に急上昇する形でさらに上空に飛び去っていった。外は相変わらず雨模様だが、そこにはどことなく風情がある。 ちょうどこの時期は、日本は梅雨に入っているだろう。そして、もうしばらくすれば、そうした梅雨の時期が終わり、日本独特の夏がやってくる。...
1228. 意味とメンタルモデル
今日は午後から、教育科学と複雑性科学に関する論文と、組織行動論と複雑性科学に関する論文をまず読んだ。前者の論文は、複雑性科学の中でも極めて重要な「創発」という概念を用いたカリキュラム構築や、明確な意思や意図に基づいてなされる教育と無意識になされる文化的な枠組みの吸収を区別し...