1060.「永遠が作る回帰の道」と「回帰が作る永遠の道」
今日は午前中から、無性に昔のことを振り返っていた。昔といっても、ここ七年間ぐらいの話だ。 この期間について自分がやたらと回想することが多いのは、それが私の人生の中でも大きな意味を持っていたからだろう。この七年間のうち、六年ほどが日本の外で形作られたものである。...
1059. 自己の基底
激しい雨が書斎の窓に打ち付けている。外の景色が見えないほどに、激しい雨滴が空から降ってきた。 思い起こせば、今日は早朝から雲行きが怪しく、雨が降りそうな予感がしていた。午前中、まばらな雨が降ったが、特段気にかけるような雨でもなく、それは止み、昼食時には少しばかり晴れ間が広が...
1058. これまでの七年間の回想
昨夜、就寝に向かう前に本棚の前を横切った時、二人の著者の書籍に思わず目を止めた。一人目の著者は、ケン・ウィルバーである。 中でも、 “Sex, Ecology, Spirituality (2000)”と “One Taste...
1057. 筆写と投影
昨日から突如として、書籍や論文、そしてノートに書き込むメモの量が増えた。特に、書籍の余白やノートに書き込む際のメモの形態が、単純な文章の形ではなく、図表などの視覚的な形に変化し始めた。 これは自分が後からメモを読み返す際に、図表の形で残っている方が直感的に理解しやすいという...
1056.楽譜の到着と今後の研究へ向けて
昼食前にランニングを済ませ、自宅の前に戻ってきた時、隣の棟に住む老父婦が私に声をかけてきた。なにやら、私宛に郵便物が届いているとのことであった。 オランダでは、郵便物の受け取り主が不在の場合、近所の人がそれを受け取ることになっている。奥さんから郵便物を受け取った時、見た目の...
1055. 春のとある一日から
今日の午前中から、哲学者のイヴァン・イリッチが執筆した “Deschooling Society (1970)”を読み始めた。本書は、一昨年、東京に滞在していた時に購入したものであり、今に至るまで一読もしていなかった。 発達科学の探究に並行して、私の関心は教育思想や教育制度...