538. 内面世界の共有
複雑性科学と発達科学を架橋した領域については、これまで一人で学習を進めてきたため、探究の開始を知らせる鐘は、随分と前に鳴らされていたのだと思う。しかし、自分の研究プロジェクトを通じて、当該領域を真に探究することは、「複雑性と人間発達」というコースが開始されることによって、始...
537. 「複雑性と人間発達」コースの開始
今日は、待ちに待った「複雑性と人間発達」というコースがスタートする日である。私がフローニンゲン大学に来た最大の目的は、このコースを受講することによって、発達研究にダイナミックシステムアプローチを適用する理論的・技術的な力を高めることであった。...
520. 誤解多きシステム思考について
今日もとても寒い一日であった。先日、洗面台の鏡を通して自分の姿を見ると、オランダに来てから自分の髪の毛が伸びる速度が速くなったように思った。そのため、今日はフローニンゲンの街の中心部に髪を切りに行った。 フローニンゲンの街の中で、日本人の髪を上手く切れる美容師がいて本当に助...
519. 学びの連環:プログラミング言語「R」について
これまで獲得した知識や経験が思わぬところで力を発揮する、ということに直面した経験は誰しも少なからずあると思う。先日のクネン先生とのミーティングの中で、そのような経験をした。 今回の研究では、応用数学のダイナミックシステムアプローチを活用する前に、統計学の初歩的な手法を活用す...
518. システムダイナミクスとダイナミックシステムアプローチ
今日は、システムダイナミクスに関する論文を五本ほど読んでいた。システムダイナミクスは、1950年代の後半に、MITのジェイ・フォレスターが提唱したものであり、システム思考を用いたコンピューターシミレーションにその特徴がある。...
517. 冬の中の灯火
フローニンゲンの街も完全に冬に入ったようである。早朝、書斎の窓から目の前のストリートを眺めると、厚手のコートやニット帽に包まれた人たちが懸命に自転車を漕いでいるのが見えた。 私も今日からいよいよ、自宅のヒーターを活用し始めた。ここからしばらくは、長い冬の時期となる。私は特定...
516. 霜降るフローニンゲンとクネン先生とのミーティング
11月の第一週目だというのに、最低気温がマイナスの日が出現し始めた。なんと驚いたことに、明後日はの天気予報には雪マークが付いている・・・。昨年のこの時期は、東京で生活をしており、まだ冬用のコートを羽織る必要などなかったと記憶している。...