889.「経路依存性」と己の道について
今日の午前中は最初に、 “Principle of system science (2015)”に取り掛かった。実のところ、今朝はこの書籍を読むのではなく、まずは論文の執筆を進めようと思っていた。 だが、思いの外、早朝に時間があるような気がしたので、その書籍の一章分を読んで...
888. 即興劇と発達
ふと、先々週に行われた「複雑性とタレントディベロップメント」のクラスについて思い返していた。その時のクラスでは、「即興(improvisation)」という現象をダイナミックシステム理論の観点から考察することに主眼が当てられていた。...
887. 手を動かして学ぶことの意義
昨日は、午後から研究論文の執筆を進めていた。当初は、ダイナミックシステムの挙動の特性やアトラクター状態の有無などを検証するための、「状態空間グリッド(SSG)」に関する章の修正を全て終えるつもりであった。 しかし、それに着手してみると、意外と手間のかかる作業であった。先日、...
886. ピアジェの夢
起床直後から、柔らかい光を放つ朝日を拝むことができた。窓を開けると、清々しい風が部屋に入り込んできた。 季節は完全に春のようだ。今日の午前中はまず、システム科学とネットワーク科学の専門書に取り掛かった。 前者に関しては、システムの制御に関係するサイバネティクスの章を読み進め...
885. オーベルンドルフという小さな町への思い
早朝、外の物音で目が覚めた。どうやら下の階に住んでいたドイツ人のクリストフとバーバラが帰国したようだ。 そのため、清掃会社の人が部屋を掃除していたようだった。以前上の階に住んでいたスウェーデン人のアクセルが帰国した際も、この清掃会社はなぜだか決まって早朝の五時ぐらいから掃除...
884. 差し込む夕日と論文の完成へ向けて
夕方の仕事を終え、夕食を済ませてから窓の外を眺めると、嘘のように日が伸びていることに気づいた。夜の八時近くだというのに、辺りはまだ明るい。 ちょうど昨日に、欧州はサマータイムに入り、それを象徴するかのようである。冬の時期における日の入りが、あれだけ早いものだったことを考える...