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2801. 日曜日の朝より


気がつけば七月に入ってからすでに一週間が過ぎていたが、至って過ごしやすい爽やかな気候が続いている。今日の最高気温は21度であり、最低気温は13度であるからとても快適な一日になるだろう。

時計の針が午前七時を指そうとしている。この時間帯のフローニンゲンの空は澄み渡っており、穏やかな朝日が街全体を照らしている。その光景は今日もまた充実した一日になるであろうことを静かに物語っている。

昨日はメシアンが作曲理論について解説した書籍“The Technique of My Musical Language (1956)”を読み終えた。本書にはとりわけメシアンの曲から抜粋された具体例が豊富に掲載されており、メシアンの楽譜を持っていない私にとってはメシアンの音楽を理解する上でとても参考になる。

おそらくメシアンは現代音楽の括りに入る作曲家だと思うが、このカテゴリーの音楽をあまり積極的に聞いてこなったこともあり、これからは少しずつ音楽を鑑賞する範囲を拡張させていきたいと思う。

いずれにせよ、本書にはメシアンの作曲技術の全体を理解する上で非常に参考になるだろう。本書に関しても近々、詰将棋を解くような感覚で、本書の具体例を実際に楽譜上に再現する形でその理解を深めていきたい。

創造活動に適した早朝の時間帯はまず以前作った曲を編集し、その流れを受けて一曲ほど作曲をしたい。それが終われば過去の日記を少しばかり編集する。その後、先日購入した“Intervals, Scales, Tones, and the Concert Pitch c=128Hz (2004)”に取り掛かる。

本書は、ルドルフ・シュタイナーの音楽理論から影響を受けた音楽家によって執筆されたものである。シュタイナーの音楽理論について大変強い関心を持ち、それについて調べている時に本書と偶然に出会った。

本書は直接的に作曲に役立つというよりも、本書に掲載されている豊富な科学データとシュタイナーの音楽理論に基づいた説明を読んでいくことによって、音楽そのものに対する理解が深まっていくことを期待している。

本書を読み終えたら今度は、マラルメの詩集を少しずつ読み進めていく。これは先日ドイツの書店から届けられたものだ。

午後から一件ほど知人の方とオンラインミーティングが入っているが、それ以外は探究活動と創造活動に時間を充てることができる。夕食後に、現在協働で執筆している書籍の原稿を再度レビューしたいと思う。

昨夜、自分の担当箇所の執筆を終え、その箇所をもう一度読み返してみる。修正が必要であれば修正を施し、その後に原稿を協働執筆者の方に送り返す。

さざ波のような風が吹き始めた日曜日の朝。近くで小鳥の鳴く声が聞こえてくる。今日もよく学びよく作る日としたい。フローニンゲン:2018/7/8(日)07:21 

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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