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1813. 南カリフォルニア時代の回想


今日は晴れの予報だったのだが、小雨が降り注いでいる。八時半を迎えようというのに、辺りはまだ薄暗い。

もう完全に冬に入ったのだと思った方がいいかもしれない。日々の生活を送る環境がどのような性質を持つものであるかは、私たちの精神を形成することに大きな影響を与えるだろう。

昨年も経験していたはずであるが、今改めて、この日照時間が少なく、さらには晴れの日が少ない環境の中に身をさらしていると、自分の精神がそれに応じた形で涵養されていくのがわかる。

文化というのは、こうした生活環境と切っても切り離せないものであり、生活環境は精神的なものの性質を深く決定する。

昨日か一昨日、近くのノーダープラントソン公園を雨の中歩いていた。その際に、ほとんどの人は傘をさしておらず、オランダ人には傘をさすという習慣がほとんどないらしい。

その様子を見て、数年前に生活をしていた南カリフォルニアの人たちの姿を思い出した。当時私は、アーバインという街で一年間生活を送ったが、その時に、日中に雨が降ったのはほんの数日だけであった。

雨が降った日に、私は折り畳み傘を広げ、大学のキャンパスから自宅に戻っていた。その時に、多くの住民はやはり傘をさすことなく平然と歩いていた。

そこから私は、ノーダープラントソン公園を歩いている最中に、「ここは南カリフォルニアと同じかもしれない」という冗談を心の中で述べながら、一人で笑っていた。そうした笑いのおかげもあってか、鬱蒼とした天候の最中にあっても、私は前に進むことができるのだと思う。

昨年同じプログラムに所属していたインドネシア人のタタからメッセージを受け、一昨日に学内のカフェテリアで話をすることにした。共通の友人であるドイツ人のフランにもタタが声をかけていたようであり、私たちは三人で久しぶりに旧交を温めていた。

フローニンゲン大学での成績評価が非常に厳格であることは以前に言及したが、タタは研究手法に関するコースの単位をまだ取得できていないそうだ。応用統計手法に関するコースに関しては、追試を受けても突破することができず、今学期に履修していたコースに関しても、最初の試験がうまくいかなかったそうだ。

タタはインドネシアの極めて優秀な大学を卒業しており、彼女の能力について疑うことはできず、それほどまでにこの大学での成績評価が厳しいということだろう。私は無事に一年間で最初のプログラムを終えることができたが、試験に向けた準備は毎回かなり入念に行っていたように思う。

ドイツ人のフランは無事に単位を取得することができているそうだが、修士論文の執筆に時間をかけるために、一年半の計画でこのプログラムを終えていく予定だそうだ。私たちはお互いの近況について語り合い、プログラム終了後に関する話をしていた。

一時間強の時間、私たちはカフェテリアで話をし、その後、私は現在所属しているプログラムのコーディネーターを務める、マイラ・マスカレノ教授のオフィスに向かった。

現在、実証的教育学のプログラムに所属しているのは、オランダ人も留学生も含めて私しかいない。その日の夕方に、大学院のプログラム説明会があり、マスカレノ教授が実証的教育学のプログラムを紹介するに際して、実際にプログラムに在籍している人からの意見や感想を共有してほしいという依頼を受けた。

私はその依頼に快諾し、マスカレノ教授と共にプログラム説明会に参加することになった。説明会には10数名ほどの参加者が集まり、そのうちの半分はフローニンゲン大学の学部で学んでいる学生だった。

その他には、現在教職についている者が何名かいるという構成だった。事前にマスカレノ教授と打ち合わせをしていたわけではなかったが、簡単に自己紹介をし、私がこのプログラムを選んだ理由やプログラムの特徴などについて説明をした。

当然ながら、教育科学学科の中にある他のプログラムの学生との交流はあるのだが、現在のプログラムには私しかいないため、冬学期から実証的教育学のプログラムに入学してくる人が一人でもいればと思う。

実証的教育学という学問領域は、比較的新しく確立されたものであり、それを体系的に学べる大学院は世界的に見ても多くない。また日を改めて、マスカレノ教授とは実証的教育学のプログラムの認知をいかに高めていくかについて話し合うことにした。2017/11/22(水)09:01 No.458: Soul and Creation The more radiant my soul is, the more my creation deepens.

The extent of the luminosity of my soul corresponds to the profundity of my creation. 16:43, Sunday, 12/3/2017

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