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1623. 教育的介入手法の評価


今日は極めて風の強い一日である。午前中は雨模様の中、激しい風が辺りを吹き抜けていた。

昼食時に食卓の窓から外を眺めると、鳥の大群たちが空を紙吹雪のように舞っていた。その動きは極めて不規則であり、強風の影響を強く受けていた。

それでも鳥たちはどこかに向かって飛ぼうとしていたのである。今日は午前中に、「学習理論と教授法」のコースで課せられている最終論文に取り組んでいた。

この課題は、グループで取り組むことになっており、割り当てられた一つの課題論文の要約と、論文に対して三つの独自の観点から考察をしていくことが要求されている。私は論文の要約と、最終日に行われるプレゼンテーション役を買って出た。

このコースでは、グループワーク以外にも、自由記述形式の最終試験があるため、グループで執筆する論文の分量はそれほど多くない。今朝は課題論文を読み返しながら、自分の担当である要約文を執筆していた。

昼食前にそのドラフトが完成し、それをグループで共有しているGoogle Documentにアップしておいた。 今日はこれから、「実証的教育学」のコースで課せられている小さなグループ課題に取り組む。今回の課題はとりわけ興味深く、教育科学者のロバート・スレイヴンが行ったシステマティックレビューの調査結果をもとに、対象とする論文で取り上げられている教育的介入手法について評価をするというものだ。

スレイヴンは、システマティックレビューを実施することにより、教育的な介入手法が有益なものになるための八つの基準を発見した。その基準を活用しながら、ある論文で取り上げられている介入手法——私たちのグループは読解力に関する論文を選択——の有効性を評価していく、というのが今回の課題の趣旨である。

正直なところ、成人学習において、このようなシステマティックレビューをまだ見かけたことがない。というよりも、そうした観点はこれまでの私に欠落していた。

企業組織に対して何か成長支援や学習支援をする際に、何かしらの介入手法を導入することがほとんどである。この時に、こうしたシステマティックレビュー、もしくはメタアナリシスがあれば、どれほど有益だろうか。

例えば、「リーダーシップ能力の育成」というテーマを取り上げた時に、リーダーシップ能力を涵養する手法は世の中に無数にある。しかし、それらの質は玉石混淆だと言わざるをえない。

その際に、それらの介入手法に関する俯瞰的なレビュー調査の結果があれば、介入手法の評価と選択に実に有益だと思うのだ。むしろ、そうした包括的な視点によってなされたレビュー結果を参照しないままに、何らかの介入手法を導入することは問題があるように思える。

その企業組織の特徴や対象人物の特徴を考慮せず、さらにはその介入手法の品質を見極めないままに何か施策を打っても、それは効果がないだろう。そうしたことから、成人学習や成人発達の介入手法に関するシステマティックレビューやメタアナリスが必要だ、という考えが湧いてくる。

今在籍している実証的教育学のプログラムは、本当にトレーニングが充実している。基本的には子供の教育についてディスカションをすることが多いが、一つ一つの内容は全て成人教育や成人学習にも当てはまる内容である。

とりわけ、介入手法の品質評価を科学的に行う観点と方法を得られたことは極めて大きい。偶然ながら、来学期には、システマティックレビューに特化するコースとメタアナリスに特化するコースが必修となっているため、それらのコースの最終課題として、成人学習や成人教育の何からのテーマに絞り、実際にシステマティックレビューとメタアナリスを行いたいと思う。

この結果は直接的に、自分の実務活動に結びついてくるだろう。2017/10/5(木)17:05

No.268: Graduation Ceremony at University of Groningen I was honored to receive a master’s degree from the University Groningen.

I participated in a graduation ceremony to obtain a degree certificate in the afternoon. After leaving my house, I suddenly felt nameless dignity and gravity.

When I arrived at the main building of the university, a couple of people were waiting for their ceremony. I had not known that a graduation ceremony at this university was held for each individual graduate student.

The place for my ceremony was austere. My thesis supervisor gave me a heartfelt speech.

Her speech made me remember kaleidoscopic memories of my life last year. After her speech, I received a certificate written in Latin.

The moment contained indescribable profundity derived from not only for receiving a certificate from this prestigious university but also for feeling what I have experienced and accumulated last year.

My ceremony ended with dignity. When I went outside the building, the clear blue sky caught my eyes.

I wanted to see it until I became the sky and until the sky became me. 17:34, Friday, 10/6/2017

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