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1471. 多文脈的熟成学習


今日はなぜだかいつも以上に充実した一日だったと感じる。特に何かいつもと変わったことはないのだが、どうしたわけか充実感が内側から滲み出してくるのだ。

夜の八時に近づき、夕日が東の空にもう少しで沈みそうだ。一日の最後の光を拝んでいると、今日一日の充実感がさらに強く感じられてくる。

実際のところ、今日は昨日からの続きの専門書一冊を読み終えるので手一杯であった。明日と明後日に控えているオンラインゼミナールの第四回のクラスに向けた準備があったため、専門書を読むことができた時間は限られていた。

その書籍を読み終えて、自らの学習に対する姿勢をもう一度見直したいと思う。とりわけ、何かのトピックについて学んでいく時に、複数の専門書や論文を通じて、そのトピックを多様な文脈の中で学んでいくことが重要になることを改めて実感した。

これは知識の基盤を太くするだけではなく、一つの知識の根を他の様々な知識と組み合わせることを可能にする。多様な文脈の中で一つのトピックを学んでいくことにより、知識の根と基盤の双方が頑強なものになるのだ。

本日読んでいた書籍は複雑性科学と教育学を架橋する内容をテーマに持っていた。本書を読みながら、複雑性科学の観点を用いれば、単なる繰り返しの形であるトピックを学んでいては学習が深まることはないということを痛感する。

単純な反復学習では、知識の根が豊かな広がりを見せることはなく、結果として知識基盤が脆弱なものになってしまう。ただし、反復そのものが問題なのではなく、同じ知識項目を同一の文脈内で反復学習することが問題なのだ。

仮にある知識項目を学んでいく際には、多様な文脈の中でそれを反復的に学んでいくことが望ましい。ここからさらに私が気をつけようと思っているのは、多様な文脈で反復学習をある程度行ったら、一旦その知識項目から離れるということである。

言い換えればこれは、知識項目に熟成期間を与えることを意味するだろう。成長や発達に向けて、寝かせる期間が不可欠であるのと同様に、知識項目の習熟に関しても、それをある程度繰り返し学んだら一度寝かすような時間をあえて設けてみることが必要だろうと思うに至った。

これまでの私は、絶えず同一テーマを探究する傾向が見られたので、あえてそのテーマから一旦離れ、テーマそのものを寝かせることをより意識したい。ただし、単にそれが発酵されるのを黙って待つのではなく、一つの知識項目やテーマを寝かせている最中は、また別の知識項目やテーマの探究に取り掛かっていきたい。

そして、それらの知識項目やテーマを包括する全体の領域についてある程度繰り返し向き合ったところで、その領域すらも寝かせるようにして、その間に別の領域を探究するという方法に乗り出してみたい。

自らの探究心が休むことなく燃え続けているがゆえに、結局何かを探究することから離れることはできないが、上記のように進みながら熟成させ、熟成させながら進むということに絶えず従事するように心がけようと思う。2017/8/25(金)

No.117: The Unique Universe in Music I noticed that each great composer possessed and expressed his or her unique universe.

An ancient Greek philosopher, Pythagoras explored music and found musical laws in the universe. Plato followed Pythagoras’ philosophy of music and elaborated music theory.

The fact that the universe embodies music and vise versa is quite intriguing. Also, the truth that every great composer owns and manifests his or her unique universe is remarkably impressive. Wednesday, 8/30/2017

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