2005. 音楽のアルファポイントと自己組織化能力
夕食前の入浴中に思考が完全に止む無の状態に陥った。それは突然やってきた。 いつものように浴室で音楽をかけようとし、私はバッハの曲を選択した。バッハの音楽が高らかに鳴り始めたのと同時に、私は浴槽に浸かった。 すると突然に思考が完全に消えた。思考が音になったのである。...
1961. 複雑性科学と作曲
早朝、複雑性科学に関する哲学書を読み進めていると、大変興味深い記述に遭遇した。それは、物質において、その階層ごとに固有の時間スケールが存在しているというものだった。 これは物質のみならず、私たちの精神にも当てはまるのではないかと思った。精神的な発達を考えてみた場合、どうも成...
1356. 自己に課す機械学習
早朝、ポール・シリアーズの “Complexity & Postmodernism: Understanding Complex Systems (1998)”を読み終えた。随所に洞察に溢れる記述があり、複雑性科学と発達科学を架橋させる哲学論文を執筆する際に、この書籍を参考...
1237. 人や組織の成長と複雑性科学
早朝の仕事に取り掛かろうとしたところ、昨日読んでいた、ステファン・グアステロ教授の “Chaos, Catastrophe, and Human Affairs: Applications of Nonlinear Dynamics to Work,...
1114. 発達段階の存在に関する議論
午前中に読んでいた、デイヴィッド・ウィザリントンの論文の内容を忘れないうちに書き留めておきたい。ダイナミックシステム理論を発達研究に適用しようとする研究者であれば誰でも知っているのが、エスター・セレン、マーク・レヴィス、アラン・フォーゲル、ポール・ヴァン・ギアートの四名だろ...
978. 楽曲に潜む反復と差異
昼食を摂っている最中、ここ最近得られる気づきや発見が、これまでのものと自発的かつ有機的につながることが極めて多いということに驚いていた。先ほどもそのような驚きの瞬間に出くわした。 今朝から再び、フランスの哲学者ジル・ドゥルーズの“Difference and...
931. 知識体系の発達と差異
オーストリアからフローニンゲンに戻ってからの二日目の朝を迎えた。フローニンゲンに到着した夜と同様に、昨夜も十分な睡眠を取ることができた。相変わらず、睡眠の直前は不思議な意識状態になる。 昨夜も、非常に研ぎ澄まされた静かな意識状態の中で眠りに落ちた。起床直後、ザルツブルグで開...