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【フローニンゲンからの便り】17179-17182:2025年8月10日(日)


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タイトル一覧

17179

ダイナミックスキル理論の観点から見るIELTSの学習法

17180

今朝方の夢

17181

今朝方の夢の振り返り

17182

IELTSのライティングの対策方法

17179. ダイナミックスキル理論の観点から見るIELTSの学習法     

     

時刻は間もなく午前7時を迎える。今日もまた朝空はとても穏やかで、ほのかな光を地上に届けてくれている。今の気温は14度と涼しく、日中の最高気温は23度となるようだ。明日からは25度を超える日々が数日ほど続き、来週の水曜日は30度に達し、夏日を満期することができそうである。来週末からはまた気温が下がり、20度前半の気温となる。


昨日ふと、ダイナミックスキル理論の観点からIELTSの対策についてどのように考えられるかについて考えていた。ダイナミックスキル理論の観点からすれば、IELTSの各セクション対策は単なる知識習得や反復練習ではなく、スキルの階層的発達と文脈的適用を通じて複雑な技能ネットワークを構築するプロセスであると捉えることができるだろう。例えば、リスニングにおいては、Part 1~4の多様な場面(個人的会話、職場説明、学術講義など)に触れることが、異なる文脈に応じて必要な聴取方略を切り替える「焦点の転換」を促し、単なる単語の拾い上げから、発話意図や構造予測を伴う理解へと移行させる。初期段階では音声の一部を捉える「置換」的な作業が中心となるが、やがて複数の情報源を組み合わせて意味を推論する「複合化」へ発展し、試験本番では一度の音声入力から即座に情報の優先順位を判断する統合スキルへと成熟していく。リーディングでは、文章の概要を把握するスキミングと細部を確認するスキャニングを場面ごとに切り替える「焦点の転換」が重要であり、設問形式(True/False/Not Given、Matching Headings、Multiple Choiceなど)に応じた読解戦略を構築することが求められる。ここでは、単語や文法知識の「置換」レベルから始まり、文構造や論理関係を理解する「複合化」へ進み、最終的には設問要求と本文情報を「相互連結」させて解答精度を高める段階に至る。この発達過程を意識することで、単なる長文演習の繰り返しではなく、読解スキルの構造的成長を促すことが可能となるだろう。ライティングでは、Task 1の図表描写とTask 2の論述という異質な要求を統合しつつ、語彙選択・文法構造・論理展開の三要素を有機的に結びつける「相互連結」が鍵となる。初期段階では文法の正確性や語彙の適切さといった部分的スキルを「差異化」して意識的に訓練し、その後、段落構成や論理展開の「複合化」により全体の一貫性を高める。さらに上級段階では、主張の裏付けや反論への対応など、論理的説得力を備えた文章を即興的に組み立てる能力が求められ、これは複数の下位スキルを同時制御しながら出力する統合的パフォーマンスとして発揮される。スピーキングでは、Part 1の日常的質疑応答からPart 2の1~2分間の独話、Part 3の抽象的議論へと、要求される思考の抽象度と会話の複雑性が段階的に高まる。この過程は、具体的エピソードを語る技能と抽象的テーマを論じる技能を行き来する「焦点の転換」を通じて発達する。また、発音・イントネーション・語彙多様性・論理展開といった要素を「差異化」して意識的に訓練しつつ、やがてそれらを「相互連結」して自然で流暢かつ内容の濃い応答を生み出す段階に到達する。ここでも、初期は短文応答や定型表現の「置換」から始まり、複数アイデアを統合する「複合化」を経て、本番では即興的かつ構造的な発話が可能となる。このように、各セクションごとに異なる技能要求を発達段階に沿って練り上げ、置換→複合化→焦点の転換→相互連結→差異化という変容規則を意識的に循環させることで、IELTS全体のパフォーマンスは飛躍的に向上し、試験対策を単なるスコア獲得の手段から、言語運用能力そのものの統合的成長の機会へと変えることができるだろう。それを意識した学習を今日も心掛けたい。フローニンゲン:2025/8/10(日)07:05


17180. 今朝方の夢

  

今朝方は夢の中で、東京駅の地下にいた。私は新幹線に乗ってそこに到着したようで、用事があるために地上階に向かった。地上に出てみると、そこはいくつかの道路が前後左右に走っており、やってくる車に気をつけながら車道を横切って近道をすることにした。すると突然、先日契約したばかりの2枚のクレジットカードのことが脳裏をよぎった。カードを契約した時には、その特典に惹かれたのだが、よくよく考えてみると、すでに十分な枚数のクレジットカードがあり、さらに2枚追加で、しかも年会費が比較的高いカードを所持することは意味がないと思った。なので私は、それら2枚のカードを後ほど速やかに解約しようと思った。その前に、すでに溜まっているカードのポイントを航空会社のマイレージに変えておこうと思った。


次の夢の場面は、遊園地のアトラクションのような巨大な滑り台の上にいて、今から3kmのランニングのレースに出場することになっていた。その滑り台の高さはとても高く、滑り台を滑っていくことに最初は恐怖心があったが、なんとかなるだろうという気持ちでレースの開始を待つことにした。すると気づけば自分は予選を通過していて、決勝の6人に残った。決勝は、予選の通過タイムによって、本当にごくわずかだがスタートラインに差が設けられていた。自分は4位で予選を通過したらしく、4番目の位置からのスタートとなった。決勝もまた今の順位か、あわよくば3位入賞もあり得るかもしれないと思ったし、同時に6位であったとしても決勝まで残れたのだからそれでもいいとも思っていた。決勝がいざ始まると、自分の足が嘘のように軽く、どんどんと加速していき、加速が頂点に達したところで慣性の法則が働いて、非常にスムーズに首位をキープしていた。3kmのレースは競技場のトラックではなく競技場の外で行われた。3kmの道は直線ではなく、住宅地に入っていく形で入り組んでいた。直線が終わって左右に分かれる道があり、私はまず右の道を選び、そこから左へ曲がっていこうとしたところ、どうやら道を間違えてしまったようだった。後に来ていた2位と3位の選手も自分に引きづられて間違ったコースに来てしまった。しかし私たちはすぐに軌道修正することによって、再び先ほど同じポジションを維持できるだろうと思った。すると突然場面が見知らぬ家の中に切り替わった。そこはどこか、かつて日本の大学時代に通っていた学生マンションの自室に似ていた。卒論の提出日が間近だったが、自分はすでに書き終えており、最終調整の段階にあった。隣にいた小中学校時代のある友人(RS)と卒論について話をしていると、卒論は文字だけではなく、必ず図表を入れなければならないと教えてもらった。幸いにも、確か1つか2つ図表を入れていたように思うが、もう一度チェックしてみることにした。その際に、棚に置いてあった参考文献の洋書を手に取ったところ、裏表紙がボロボロになっていて、それが剥がれ落ちた。そこまで自分は読み込んだのか、それとも少し雑に扱いすぎてしまったのか、はたまたその両方かを考えた。文献をさらっと確認すると、論文の図表の作成は問題なさそうだったので、迫ってきている定期試験の数学の話を彼とすることにした。彼はあまり数学は得意ではなかったので、彼に向けた助言としては、与えられた問題のうち、基礎と標準だけを繰り返して解き、決して自分のように難易度の高い問題を解こうとしないことを勧めた。基礎と標準だけを繰り返し解いてしっかりと解法を身につけたら、確実に80点は取れるが、仮に基礎と標準が疎かな状態で難問に手を出すと、45点ぐらいしか取れないであろうことを伝えた。彼は私の助言に納得したようで、その通りに勉強してみると述べた。フローニンゲン:2025/8/10(日)07:21


17181. 今朝方の夢の振り返り


今朝方の夢は移動の連鎖として始まり、地下から地上へ、そして高所から住宅地へ、最後に私室へと帰還する螺旋を描く。東京駅の地下は集合無意識の結節点であり、新幹線で到着するという既成の高速ルートは、これまでの努力と制度のレールに乗って達成圏へ運ばれてきた事実を示す。地上に出て車道を横切る近道は、正規の横断歩道=手順に対し、自己裁量で時間とリスクを秤にかける意思決定の癖である。ここでクレジットカードの解約を思い立つのは、「特典」という未来の約束に惹かれる衝動から、維持コストを見据え資源を選択と集中へ切り替える転調である。ポイントをマイルに替える発想は、過去の小利得を移動可能性へ変換する技であり、経験値を可動力へと昇華する内的会計である。巨大滑り台は、遊戯性を帯びた高所からの滑降=一度身を委ねて重力と慣性を味方につける試みである。最初の恐れを「なんとかなる」で受け流す姿勢は、準備済みの身体知に舵を渡す信頼であり、気づけば予選通過している展開は、無意識的熟達がすでに働いていた徴である。決勝での軽い脚と加速の維持は、立ち上げ期の意志よりも、起動後の構造(慣性)が成果を運ぶという学びを寓意する。つまり今は「努力の増量」より「条件の整備」が勝ち筋であり、勢いを阻害しないライン取りが核心である。しかしコースが住宅地に入り組むのは、競技場=規格化された評価環境を離れ、現実生活の迷路に踏み込む局面であることを告げる。右へ、そして左へという即興の分岐は、敏捷な判断が強みである一方、影響力を帯びる者として他者を誤路へ誘導しうる責任も背負うことの自覚である。すぐに軌道修正できるという感触は、現在の自己が「間違えない人」ではなく「すぐ戻れる人」へ成熟している徴である。場面は私室へ転じ、卒論の最終調整というモードは、外界で得た運動エネルギーを概念化し作品へ封入する段階を意味する。図表必須の指摘は、言語だけでは届かない関係性や構造を可視化せよという夢の要請である。裏表紙が剥がれ落ちた洋書は、知の保護膜が擦り切れるほどに読み込み、いまや外装を脱ぎ捨てて中身だけが自身の身となっている象徴である。図表に問題なしと確かめる安堵は、表象化の能力がすでに備わっている確認であり、続く数学試験の相談は、複雑化に向かう前に基礎と標準の反復で八割を確実に取るという戦略の再誓約である。友人RSは幼少期からの自己像の分身であり、彼に助言する行為は、過去の自分に向けて学習則を刻み直す内的教育の儀式である。難問に手を出すと45点で終わるという見立ては、特典に惹かれてカードを増やす衝動と同型の罠を見抜く知恵であり、いま必要なのは希少な難解さではなく、反復に耐える標準の筋力であることの確認である。全体として、この夢は3つの勧告を編んでいる。第一に、資源の剪定である。高年会費の「肩書き」を手放し、ポイントをマイルへ換えるように、分散した価値を移動力へ束ねよという指示である。第二に、速度より方向である。加速は整っているゆえ、住宅地での分岐においてはラインの正確さと復帰の速さが勝敗を決めるという洞察である。第三に、可視化と基礎の徹底である。図表で関係を見える形にし、数学の基礎で足場を固めることが、内的な慣性と外的な複雑さをつなぐ橋となる。地下から地上、高所、迷路、私室へという巡礼は、世界の中心を外に求める旅を一度終え、内に据え直すタイミングに来ていることを静かに告げているのである。フローニンゲン:2025/8/10(日)07:41


17182. IELTSのライティングの対策方法

     

日本だとIELTSは3万円弱で受験できるが、円安下におけるユーロ建では5万円ほどの受験料になる。前回も初回の受験で目標最低限のスコアを取得することができ、今回もそのスコアが最低限の基準となるが、できれば前回の記録を一発で更新したい。ライティングセクションで9.0を取ることは至難の業だが、そこを目指すことによって、結果的に8.0や8.5に落ち着くようであればそれでいい。ライティングセクションで満点の9.0を取得するにはどうしたらいいのだろうか。IELTSのライティングでバンド9.0を取得するには、公開バンド記述に完全整合した再現性のある運用が必須であり、Task 1とTask 2をそれぞれ4つの観点(Task achievement/response、Coherence & Cohesion、Lexical resource、Grammatical range & accuracy)で評価する仕組みを正確に踏まえた上で、特に重みの大きいTask 2において、設問の全要素に漏れなく応答し、序論で設問を自然にパラフレーズした明確かつ限定的な主題を提示し、本文段落では主張から理由の因果鎖を経て具体例やメカニズムに落とし込み、小結で締める因果構造を保ちながら、検証可能性のある事例を用い、結束は接続語の乱用ではなく代名詞参照や同義語の言い換え、旧情報から新情報への流れによって「見えない連結(cohesion)」を達成し、語彙は難語の羅列ではなく自然なコロケーションと語法の精度、語彙場の展開によって意味の広がりを作り、文法は分詞構文や関係節縮約、倒置、条件節多様化、名詞句先行の情報圧縮など幅を確保しつつ、冠詞や前置詞、主述一致、可算・不可算、カンマなど体系的誤りをゼロに近づけることが求められる。Task 1においては、冒頭の概観で主要傾向・対比・ピークやボトムを示し、数量表現と比較語彙を精確に用いて選択的報告を行うことが必要であり、これらを達成するためには数週間程度の訓練期間を設け、毎週Task 2を3本(それぞれ40分)、Task 1を2本(それぞれ20分)書き、公開バンド記述をChatGPTに読み込ませて採点し、弱点観点を重点的に練習し、各エッセイで新構文や新コロケーション群を必ず導入し、エラーをカテゴリ別に記録して繰り返し同じ誤りを潰し、公式サンプルと採点者コメントを写経・再構成して校正眼を養っていくことが有用だろう。本番では、計画・執筆・チェックの時間配分を守り、段落要旨と因果連結の語を事前に箇条書きして脱線を防ぎ、チェック時には未回答要素、論旨の一貫性、文法基礎項目、スペル、句読点の5点を機械的に確認し、暗記テンプレートや不自然な難語、接続詞過多、抽象的事例、幅を狙って混入する基礎的な誤りといった減点要因を排しつつ、全観点でバンド9記述を満たす精度と一貫性を保つことが肝要である。それを意識してここからのライティングトレーニングをしたい。フローニンゲン:2025/8/10(日)13:02


Today’s Letter

The more I concentrate on what I am doing at this moment, the more my ego dissolves. Once I fully commit to this process, my ego will definitely be purified. Groningen, 08/10/2025

 
 
 

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