top of page

【ご協力・拡散のお願い】現在と後世に知・智・縁をつなぐ一人10冊倶楽部


ree

皆様

 

いつもお世話になっております。

 

成人発達学者の加藤洋平です。

 

このたびは、皆様のお力を貸していただきたく、連絡をさせていただきました。

 

現在、知人の中土井僚さんと一緒に、成人発達理論に関するある非常に重要な洋書を翻訳出版し、日本の方々に届けようとしています。

 

しかし、昨今の書籍離れなどに伴い、販売が見込める書籍しか翻訳出版ができないような苦難に出版社も翻訳者も直面しています。

 

そこで中土井さんから下記の非常に社会的に意義のあるご提案をいただきました。その内容を下記に添付させていただき、この取り組みに対する私の想いも最後に綴らせていただければと思います。

 

もし今回の取り組みにご賛同いただけたら、中土井さんのFBページより、中土井さん宛に賛同のコメントを送っていただければ幸いです。

 

日本にはまだまだ成人発達理論の重要な書籍が翻訳されていない状況ですので、皆様と一緒になってより成熟した成人発達理論の文化を作っていくことができたら嬉しく思います。どうぞ皆様のお力を貸していただけると幸いです。

 

以下、中土井さんのFBページにおける投稿文章になります。

****

【「知」の格差を減らし、「智」の豊かさを未来につなげたい】

 

私は年齢的にも人生の半分を過ぎ、文字通り、自分が何かを得ることよりも、社会にお返しすることを考える側になってきています。

 

とはいえ、自分にできることはたかが知れているわけで、少なくとも、自分がいただいたものくらいはお返ししたいと常日頃から思っています。

 

様々なご縁やご支援があってこその「今」なわけですが、そのうちの一つに「書籍」があります。

 

私はいわゆるコンサルティング業でもあるため、「知」というものがとても大きな土台となるわけですが、そんな中で人のご縁についで、「書籍」が私に与えてくれたものは大きかったと思います。

 

これまで何度も書籍を通じて、「目から鱗が落ちる」思いがしましたし、文字通り「あの書籍のあの言葉で人生が変わった!」という出逢いがあったことは、一度や二度どころではありません。

 

書籍には他の媒体物では代えがたい大きな価値はいろいろとあると思います。

中でも、私が書籍の比類ない価値を1つ挙げるとしたら

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

著者と時空を超えて、とことん対話できる

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ことを選びます。

 

誰かの話をずっと1時間聞きっぱなしにするのは辛いですが、書籍は著者の膨大な量の「独り言」と向き合うことができます。

 

他のメディアでももちろん、その人に触れることはできますが、書籍のように量と奥行きの両方の側面で、「これでもか!」と言わんばかりに触れられるものはないのではないかと思います。

 

そんな書籍という存在がこれからも消失するとは思っていませんが、ただ、先細っていく、もっといえば本当は価値ある書籍なのに日の目を見ないで消えていくことはあると思っています。

 

それでなくても、活字離れしている中で、生成AIで「お手軽に」情報を入手、加工できちゃうようになってしまうこれからにおいて、書籍の存在価値は、どんどん削り取られていくことでしょう。

 

そんなことを象徴するある出来事がありました。

 

私は自分自身が書籍を書くこともさることながら、海外の素晴らしい書籍を日本に紹介させていただきたいと思い、監訳者という立場で、いろいろとサポートさせていただいています。

 

監訳者といえば重厚な感じがしていますが、どちらかというと、その書籍のファンとして日本でも手に取っていただけるようにしたいと願っているという感じです。

ところが、書籍がどんどん売れなくなっている時代。

 

出版にこぎつけられても、すぐに絶版になったりすることも少なくありません。

 

そんな中で、ある出版社に働きかけてある書籍の翻訳出版の企画を出そうとさせていただいたところ、相談させていただいた編集担当者の方から、「専門書は売れ行きがどんどん厳しくなってきていることもあり、企画会議を通すのが難しい」と率直に言っていただきました。

 

私はそれを伺ったときに「そうだよねえ。。。」と妙に納得してしまいました。

 

なぜなら、私自身がもはや洋書ですらも生成AIを使って、内容をざっくり理解し、知りたいところだけ詳細に読むということで日本語訳書籍を必要としなくなってきているからです。

 

私は、それで満足しているというか、生成AI大好き人間なのですが、マクロ的に考えると、ものすごく問題だなと。

 

生成AIの登場はざっくり言えば「知」の格差を間違いなく拡大していくでしょう。

生成AIにバンバン課金できる家庭は、親も子供もどんどん「知」を伸ばせると思いますが、そうでない家庭はどんどん格差の下側に追いやられてしまいます。

 

そして、生成AIの登場は、ざっくりいい感じに仕上げてくれることから、どんどん「智」を浅いものにしていくことでしょう。

 

一冊の本を通して、時空を超えて著者と向き合える。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この喜びと豊かさが失われていいのだろうか。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

と、その価値を享受して半生を送ってこれた側の自分として思います。

 

書籍を出版物として出すだけなら、自費出版で何とでもなります。

 

しかし、街や大学の図書館に貯蔵される書籍となると、出版社をちゃんと通す必要があります。

 

商業出版の価値は、まさにそこにあり、所得の格差があったとしても、図書館に行けば、誰でもその「知」に触れられるということはとても大きな社会貢献だと思うのです。

 

そう考えると、「知」の格差を減らし、「智」の豊かさを未来へとつなげていくためには、出版社を助ける必要があるのではないか。

 

もっといえば、売れるかどうかだけを気にして、出版社が「社会的に意義のある書籍」を出せなくなるのは本末転倒だろうと。

 

そういう想いに駆られてきました。

 

今回、私が出版させていただきたかった翻訳書を出すのに、

「何冊、事前にクラウドファンディングとかで販売が確約されれば、出版できる可能性がありますか?」

とお尋ねしたところ「2,000冊」という答えが返ってきました。

 

2,000冊のクラウドファンディングを毎回立ち上げるとなると、さすがに骨が折れるなあと思っていたところ、一つのアイデアが思い浮かびました。

 

「知」の格差を減らし、「智」の豊かさを未来へとつなげていくという想いに共感してくださる方に集まっていただき、「一人10冊倶楽部(仮称)」を立ち上げられないだろうかと。

 

年間何冊も翻訳書を出すわけではないですし、2,500円くらいの書籍だとしたら10冊購入いただいても一人2.5万円くらいの負担で抑えることができます。

 

200人の方にご賛同いただければ、2,000冊は達成できますし、500人の方にご賛同いただければ、1年間に2冊くらいの書籍を世に送り出すことは可能になります。

その10冊を自分の友人にお渡しいただいてもいいし、それこそ、どこかの図書館に寄贈いただいてもいいと思います。

 

なんであれ、「知」と「智」をつないでいくことが大切だと思う方々と、一緒に未来を創りたいという想いに駆られています。

 

だからといって、大げさなプロジェクトにする必要もないと思っております。

 

単純に賛同いただいた方と専用のFacebookメッセンジャーのグループを作らせていただき、書籍企画の際に、10冊購入のお約束をしていただくだけです。

 

もちろん、金額的負担がありますが、少なくとも労力を最小限にする形で、未来の社会に貢献できるのだと思います。

 

ぜひ、お力添えをいただけないでしょうか。

 

人数次第だと思いますが、年間1~2回くらいの一人10冊企画。

 

前向きで、貢献のエネルギーに溢れた皆様と、一緒に未来を創っていけると思うと今からわくわくします。

 

「参加します!」という方は、ぜひ、コメント欄に投稿をお願いいたします。

 

200名集まったら、スレッドを作って企画実現に動きたいと思います。

 

皆様の「声」をお待ちしております。

****

私はこの提案を中土井さんから受けて、大変感動しました。

 

書籍に関して私もこれまでの人生の中で多大な恩恵を受け、書籍の意義と価値に関しても中土井さんと同じ思いを共有しています。人との出会いと同じぐらいに本との出会いはかけがえのないもので、今の自分があるのも面識のない世界の誰かが執筆してくれた良書との出会いのおかげだと言っても過言ではありません。

 

書籍は人類にとっての知的資本・文化資本の形成に不可欠なだけではなく、私自身はインテグラル理論や成人発達理論の書籍との出会いを通じて、多くの方々との良縁に恵まれてきました。書籍を通じて豊かな社会資本が生まれ、育まれていく体験をこれまでずっとさせてきてもらっていることへの恩返しとして、現在知的文化的な絶滅危惧種になっている書籍の命をこれからも守り、育んでいきたいと思っています。

 

ここ最近ふと、これまでお世話になってきた書籍という命への恩返しとして、今改めて自らの書籍を出版すること以上に、英語空間に存在する日本の方々に触れていただきたい書籍の翻訳の意義に目覚めました。

 

「生成AIや優れた翻訳アプリがあるから洋書を翻訳する意味はもうないだろう」と考える日々を長らく過ごしていた中で、改めてその書籍に人生を変えてもらった人間の言葉で翻訳することによってしか伝わらないものもあるだろうという思いになり、翻訳に対するかつての否定的な気持ちが変容し、今翻訳に積極的な自分がいます。

 

端的には、情報の伝達伝承だけを考えれば、人の手を介した翻訳などもはやあまり意味はないのではないかと思います。しかし、私は翻訳の意義や価値として、情報の伝達伝承を超えて、「想いの伝達伝承」という現象があると信じています。そうでなければ、これまで、そして今も日々書籍と向き合って探究活動をしている自分の行動が説明できません。

 

そこには書籍という媒体を通じた想いの伝達伝承が時空を超えて生じているということ。それに心を打たれながら、私は日々書籍という命と自分なりに真剣に向き合っています。

 

「一人10冊倶楽部」という構想は、「知」と「智」をつないでいくことを超えて、「知」と「智」と「縁」をつなぐ、これ以上にない社会的に意義のある取り組みだと思います。

 

今を生きる多くの人にとって本当に意味のある書籍を世に送り出すこと。後世の人にとっても意義のある書籍を世に送り出すこと。

 

そのためには、多くの方々の力が必要であり、豊かな知的資本・文化資本・社会資本を協働して生み出していく本プロジェクトにぜひ皆様にも加わっていただければ大変心強く思います。

 

「現在と後世に知・智・縁をつなぐ今回の取り組みに賛同しました。ぜひ一緒にやりましょう!」と私たちの仲間になってくださる方は、ぜひ中土井さんのFBページのコメント欄に、「一緒にやります!」「参加します!」と協働表明をしていただけると幸いです。また、今回の取り組みをぜひ周りの方にシェアしていただけると有り難く思います。

 

成人発達理論に関しては、依然として、英語空間と日本語空間における情報の格差は巨大なものがあり、そうした格差の解消に取り組むことそのものにも社会的意義があるかと思います。そして何よりも、今回の取り組みを通じて生み出される翻訳書籍を通じて今を生きる私たちの人生がより意味のあるもの(苦しみからの解放やさらに豊かな幸福の実現)となり、それは明日のより良き社会を作る重要な一歩になると信じています。

 
 
 

Comments


過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page