top of page

9909-9913: フローニンゲンからの便り 2023年2月15日(水)



No.4476 宇宙の周波数_A Frequency of the Universe


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の2曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

9909. トルコの気温/今朝方の夢

9910. 今朝方の夢の続き

9911. 筋肉の状態/死生観とトランスヒューマニズム

9912. 道教・神道とトランスヒューマニズム/トランスヒューマニズムに関する公共政策の分析と立案に向けて

9913. グラハム·ハーマンのオブジェクト指向存在論と科学技術に関する公共政策への注目


9909. トルコの気温/今朝方の夢


間も無く午前7時を迎える。今朝方起床した時に寒さを感じた。今の気温ですらまだマイナス2度なのでそれも無理もない。ところが昨日は午後の時間帯はとても暖かく、近所のスーパーに買い物に出かけた時にはマフラーがいらないと思われたほどだった。今日の気温は午前10時までは0度だが、そこから日中には10度まで気温が上がるようなので比較的暖かい。来週から始まるトルコ旅行に向けて、イスタンブールとコンヤの気温を調べてみたところ、イスタンブールはフローニンゲンと同じぐらいの気温であるが、なんとコンヤはフローニンゲンよりも随分と南に位置しているにもかかわらずフローニンゲンよりも寒いことが分かった。今日の最低気温はなんとマイナス9度とのことである。緯度に関して言えば、コンヤは以前訪れたマルタやマヨルカと同じぐらいの位置であり、それらの場所は冬でもとても暖かいことを考えると、緯度の問題ではないようだ。コンヤの周りの地形が影響を与えているのだろう。風土とはつくづく面白いものである。トルコ旅行には、ゾルタン·イストヴァンの小説“The Transhuman Wager”を持っていこうかと思っている。デスクトップ上に保存している論文を読むことに並行して、旅の最中ではこの小説を読もう。小説をじっくり読むのは久しぶりのことだが、旅の気分と相まって小説空間にゆっくりと浸れるような気がする。


いつものように今朝方の夢について振り返っている。夢の中で私は、夢を観察する者としてそこにいた。登場人物には一切影響を与えずに、彼らには見えない形でそこにいた。ある有名な日本人の俳優の男性とその男性と同じ世代の有名な女優が高層ビルのエレベーターに乗っていた。すると2人は密室の中でいちゃつき始め、それは何かの撮影における演技かと思った。しかしそうではなく、2人はプライベートで付き合っているようだった。だが男性の方には奥さんが別にいて、奥さんもまた女優で有名だった。彼らの三角関係を心配していると、突然場所が変わって居酒屋になった。そこは隠れ家的な居酒屋で、男優の方の奥さんが女性友達と2人で愚痴を述べながらお酒を飲んでいた。彼女は随分と酔っ払い始め、マイクを取ってカラオケを始めた。彼女が歌う歌はどこか物寂しく、実際に彼女の表情はどこか寂しげであった。そのような夢を見ていた。観察する自己として夢の中にいるのは久しぶりだったように思う。この現象の誘発要因や示唆することは不確かだが、夢の経験としていつもこの体験は興味深いものだ。フローニンゲン:2023/2/15(水)07:10


9910. 今朝方の夢の続き


早朝の霧が晴れ、遠くの空に朝焼けが見え始めた。まだ午前7時だが、日の出も随分と早くなったものである。少し気が早いが、来月末からはサマータイムに入ることを思い出す。欧州でサマータイムを経験するのはひょっとしたら今回を最後にしばらくないかもしれない。今度はアメリカでのサマータイムになるだろうか。新天地での活動に思いを馳せる今日この頃である。


小鳥たちの鳴き声が朝からとても美しい。それは美しく朝の世界に響き渡っていて、心の世界の襞にまで染み渡ってくる。そんな彼らの鳴き声を聞きながら、今朝方の夢の続きを思い出している。


夢の中で私は、サッカーの試合に出場していた。私はスペインのプロチームに所属していて、試合は公式戦だった。そのチームには若き日本のエースも在籍していて、彼とは年齢の差は随分とあるが、プライベートでもとても仲良くしていて、試合中のコンビネーションは抜群であった。私たちと息の合ったプレーができる選手としてボスニア·ヘルツェゴビナの中堅の選手がいた。彼もまたとても人柄が良く、それでいて試合中にはとても頼りになる存在だった。3人のコンビネーションでその試合は見事に勝利し、試合後に日本料理屋で打ち上げを3人で行うことになった。店に到着すると、地元では私たちは有名だったので、特別な席に案内してもらえた。その席は何と宙に浮いていて、しかも数メートルほどの高さの位置に浮いていたので結構な高さだった。座布団に腰掛けるとそれがスッと宙に上がっていって、席に辿り着く仕組みになっていた。正直なところ、それぐらいの高さで足が宙ぶらりんの状態で食事をするのは違和感があったし、仮に酔っ払ったら客は怪我をしてしまう可能性もあるのではないかと思った。というよりも5mぐらいの高さから落ちたら死んでしまうことも十分にあり得ると思った。そんな心配をしていると、私以外の2人は全く高さを気にしておらず、なんならその見晴らしの良さを喜んでいるようだった。気を取り直して、そこからはその店の自慢の新鮮な寿司を食べた。食事中、ボスニア·ヘルツェゴビナ出身の彼がふと、母国で続いている内戦のせいでしばらく国に帰れていないと寂しげな表情を浮かべて述べた。普段とても明るい彼には、背負っている宿命があるのだと思わされた次第だ。


それ以外にも今朝方は、小中高時代の友人(HY)のお母さんが不当な待遇で労働させられているという話を聞いて憤りを感じた場面があった。彼のお母さんは介護の資格を持っているのだが、民間企業の斡旋を挟むことによって、その資格の価値が貶められ、本来は開業をしたりする形で働けるはずなのだが、随分と安い給料で働かされていることを知ったのである。これもまた1つの社会問題と思い、その問題の分析と対処方法を考えようとし始めたところで夢から覚めた。フローニンゲン:2023/2/15(水)07:31


9911. 筋肉の状態/死生観とトランスヒューマニズム


時刻は午前8時を迎えた。うっすらとした朝焼けが空を包んでいて、外の空気はとても澄んでいる。依然としてマイナスの気温の世界だが、小鳥たちの鳴き声に心が温まる。向かいの家で飼われている猫が窓際に寄ってきて、外の景色をぼんやりと眺めていた姿はとても愛らしかった。


一昨日の筋力トレーニングによって大胸筋や腕に筋肉痛があり、セット数を増やしたことが功を奏して筋肉に効いていることを実感した。明日もまた筋力トレーニングを行う予定であり、パーソナルトレーナーのエリーザとのトレーニングの後にもさらに1時間弱時間をかけてじっくりと体を鍛えていこうと思う。1セット最大15回のものを5セットから6セット繰り返していこう。来月のどこかのタイミングでは、回数を減らす代わりに重量を上げるという工夫をしてみようと思う。このようにして筋肉に違った角度から刺激を与えていければと思う。重量を増やすのか、回数を増やすのかというのは今後も向き合っていく要素である。


世界の宗教の死生観と日本人の死生観を読み解いていくことは、トランスヒューマニズムの社会的浸透に向けて活動において重要であるし、宗教とトランスヒューマニズムに関する研究上も重要だ。そのような思いから、ゼミナールでも死生観について扱おうと思う。課題図書としてうってつけの書籍を2冊本棚から引っ張ってきて、早速今日からまずは片方を読み、書籍を読みながら教材としての音声ファイルを作成していこうと思う。今日は一日中それに取り掛かろう。気分転換として箏の演奏を楽しみたい。学術研究と芸術実践が絶妙な調和関係にあることを嬉しく思う。フローニンゲン:2023/2/15(水)08:25


9912. 道教・神道とトランスヒューマニズム/トランスヒューマニズムに関する公共政策の分析と立案に向けて


時刻は午後4時半を迎えた。今日も穏やかな時間で満たされていた。午前中から読書が捗り、今日は世界の宗教の死生観に関する和書を1冊読み終えた。その過程の中でゼミナールの教材としての音声ファイルを作っていった。


不老不死の実現を希求している道教の探究もトランスヒューマニズムとの接続を念頭に置いて行ってみようと思う。どのような発想と具体的な実践技法が道教の不老不死の考え方にあるのかについて学んでいく。思想的に道教と神道は、一番トランスヒューマニズムに馴染みのある宗教であることが死生観からわかってくる。


先ほどからはトランスヒューマニズムを離れて、グラハム·ハーマンの思想に関する書籍や政治思想関係の書籍を読み進め始めた。ここからしばらくはそのようなテーマの読書になる。今、公共政策の立案に関して大変関心があり、自らがそれを立案する立場になることや、既存の公共政策を分析することができるようになっていきいたいという思いがある。その背後には、これまでの探究がどちらかというと目には見えない抽象的な世界を扱うものである傾向があったことから、より現実世界に根を下ろした政治に関する研究と実践をしていきたいという思いが現れているのだろう。公共政策に関しても仮に本腰を入れて本格的に学ぶのであれば、アメリカの公共政策大学院への進学も視野に入れよう。米国トランスヒューマニスト党での活動において、トランスヒューマンに関する公共政策の立案に関する仕事や、既存の公共政策の分析を通じた提言を米国トランスヒューマニスト党に対して提供することも考えている。このようなことを考えると、もし大学院に行くとすればやはりアメリカの大学院が良さそうだ。そして1番の目的は、米国トランスヒューマニスト党への関与を通じて日本社会に貢献していくことである。政策分析や政策提言の活動を日本に対して将来行えるような備えとしての探究と実践に励んでいきたい。今は人知れずその土台を構築している段階である。トルコ旅行から帰ってくるタイミングで、公共政策に関する学術書を一括注文しよう。フローニンゲン:2023/2/15(水)16:35


9913. グラハム·ハーマンのオブジェクト指向存在論と科学技術に関する公共政策への注目


一気にグラハム·ハーマンのオブジェクト指向存在論に関する書籍を2冊読み通した。その中でも、やはりリアルオブジェクトと感覚オブジェクトに関する4つの要素からの分析手法は注目に値すると思った。リアルオブジェクト、リアル質、感覚オブジェクト、感覚質の4つの関係性をあれこれ考えるとこれは実践的にも非常に応用のあるフレークワークかと思った。実際にハーマンが政策分析への可能性を示唆しているように、これは是非とも自分の関心領域における政策分析にも活用していきたい。とりわけ科学技術に関する政策分析の1つの枠組みとして用いてみようと思う。これまで学んできた色々な概念的フレームワークを総動員する形で、トランスヒューマニズムとの関係性で言くと、とりわけ科学技術に関する公共政策に注目していこうと思う。公共政策分析に関する基本書を読むことは必須であり、それに加えて色々な学問領域の探究を通じて培ってきたモノの見方や概念的フレームワークを積極的に公共政策分析に適用してみたいという意欲が湧いている。そしていずれは科学技術に関する政策立案に関与していきたいと思う。


リアルオブジェクトとしてある特定の社会現象を生むメカニズムやストラクチャーを考えてみると、それが持つ因果力はリアル質として該当する。もちろん、その因果力が何かしら私たちの現象学的体験現象として知覚されるのであれば、それは感覚オブジェクトになり、実際にそれを知覚できれば感覚質を伴うことになる。こうした図式よりももっとそれら4つの関係性は複雑であり、精密な分析を施すことができるので、引き続きハーマンのオブジェクト指向存在論に触れていこうと思う。フローニンゲン:2023/2/15(水)17:15


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.2195, A Flavor of Morning Light

My soul is tasting a flavor of morning light right now.

It’s succulent and rich.

Groningen; 08:12, 2/15/2023


No.2196, The Whereabout of the Cloud

Where is the cloud that I see now going?

The whereabout is unknown.

Yet, it absolutely exists somewhere.

There is the absolute place for the cloud to rest peacefully.

Groningen; 13:04, 2/15/2023

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page