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9904-9908: フローニンゲンからの便り 2023年2月14日(火)



No.4475 六芒星_Hexagram


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本日の2曲


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タイトル一覧

9904. 漲るエネルギー/末期の介護が必要な国、日本

9905. 今朝方の激しい夢

9906. 「進歩の神話」

9907. 「Learn & Earn(ラーン・アンド・アーン)」のアプリを使ってみて

9908. それぞれの宗教における身体観


9904. 漲るエネルギー/末期の介護が必要な国、日本


時刻は午前6時を迎えた。今朝方は起床直後に自分の内側から沸き立つエネルギーを感じていた。昨日の筋力トレーニングによって細胞が活性化され、サトルエネルギー全体が活性化されたようであり、とても力強いエネルギーに満ち満ちている。それは幾分攻撃性を孕んだものであり、自分にもまだ使いこなせないぐらいのエネルギー量であるため、ひょんなところに攻撃性が顔を覗かせそうである。この膨大なエネルギーともうまく付き合って行こうと思う。筋力トレーニングによって種々の内分泌系のホルモンに変化が見られ、それがこうしたエネルギーの増大を生んでいるのだと思われる。筋肉を鍛えるというのは非常に興味深いことである。


昨夜就寝前に、日本に対して非常に残念な気持ちになっていた。世界における日本のプレゼンスなど今に始まったことではないが、途轍もなく低い。それでいて日本を動かす人々の中では依然としてそのプレゼンスが高いものと思い込んでいるおめでたい状況が見える。オランダにおいても、荒井勝喜首相秘書官の更迭のニュースは届いている。G7で唯一同性婚を認めない国である日本の問題は根深い。今、週末のゼミナールでは、こうした日本の深層に横たわる文化的·制度的な諸問題を精査し、そうした問題への処方箋を考えるということを毎週行っている。荒井氏の発言の中に、「同性婚を導入したら国を捨てる人もいると思う」というものがあったそうだが、その因果関係はおかしく、同性婚を導入したら国を捨てる人が出てくるというよりも、こうした発言が出てくる文化的·制度的な土壌が依然として温存されているから国を捨てる人が出てくるのだと思われる。「国を捨てる」という言葉は妙に自分に刺さるものがあり、それについても考えていた。欧米での生活も丸11年ほどが経とうとしていて、すでに日本との精神的な意味でのへその緒が切れ、自律的な存在として国の外で生活をしている自分。オランダの永住権と欧州永住権の申請結果を待つ中で、これまでも自分は日本を捨てようと思ったらいつでもできたのになぜそれをしてこなかったのかについて考えていた。欧米での暮らしの中で出会った日本人の中で、日本を捨てたと述べている人を何人も見てきながら、自分はなぜ日本を捨てていないのだろかと考えていたのである。単純に両親が住んでいるからだとか、親友が住んでいるからだとかそんな理由ではないと思う。日本はやはり自分の生みの親の国であり、日本を見捨てないのは、介護が必要な老人となった親を見捨てないことに等しいのではないかと思った。自分にとって日本はもはや末期の介護が必要な国であり、だからこそ見捨てる気持ちにならないのだ。重度な介護が必要な死に体の日本をどのように再生させていくか。それに対して今の自分の関心があり、それに向けて毎日研究と実践を積み重ねているのだ。そのようなことを考えながら眠りの世界に入って行ったのを覚えている。フローニンゲン:2023/2/14(火)06:19


9905. 今朝方の激しい夢


時刻は午前6時半を迎えた。辺りはまだ真っ暗だが、ここ最近は日の出の時間も随分と早くなっている。今の気温は1度と低く、早朝より湯たんぽのお世話になっている。今日は雲ひとつない晴天に恵まれるようなので、午後には近所のスーパーに行って買い物をしてこようと思う。来週から始まるトルコ旅行に向けて、計算して買い足すものを決めて行こうと思う。もういつの間にかトルコ旅行の日が近づいていたことに驚く。


今朝方の夢について静かに振り返っている。今朝方の夢は、筋力トレーニング後のエネルギーの上昇と関係しているような内容だった。夢の中で私は、実際に通っていた中学校の教室にいた。そこで国語の授業を受けていた。授業を担当していたのは見慣れない若い女性の先生だった。先生は教科書に載っている「特需」という言葉の意味を生徒に尋ねた。その言葉はテキストの中でプードルの写真や子供の誕生日会の写真と共に掲載されていて、それらの写真から意味を推測することが求められた。生徒たちはその言葉の意味がわからないらしく、先生に次から次に当てられていく生徒たちはことごとく回答できない状態だった。自分はすでにその言葉の意味を知っていたので、早く自分に当ててくれれば授業が進むのにと思っていた。ところが先生は一向に自分に当てる様子はなく、小中学校時代の女性友達(AS)を指名したのを最後に少し黙った。その女性友達は先生に気に入られていて、先生はきっと彼女なら答えてくれると思ったのだろうが、彼女は答えることができず、泣いた振りをして誤魔化した。先生は彼女に泣いた振りはやめなさいと述べると、クラスの全員が笑った。さすがにそろそろ自分に当てられるだろと思っていたところ、ふと近くの女子生徒の教科書を見ると、自分のものと違うことに気づいた。どうやら自分は違う教科書を購入していたようだった。自分の教科書にだけ、先生が指定した写真が掲載されておらず、変だなと思っていたのはそのせいだったのだ。どうやら違う教科書を購入したのは自分だけではなく、数人ほど他にもいるようだった。先生は事前に教科書をちゃんと指定することもなく、違う教科書を購入することのないようにと注意することもなかった。なのに正しい教科書を持っていない生徒を置き去りにして授業を進めていることが自分には許せなかった。そこで私は立ち上がり、正しい教科書を持っていない生徒にその箇所のコピーを渡すように求めた。すると先生は気味の悪い笑みを浮かべ、私の発言を無視した。それを見かねて私は先生に掴みかかり、髪の毛を引っ張って職員室に引きずっていった。先生は髪を引っ張られて相当に痛そうにしており、抵抗を図っていたが、自分の怒りの力は凄まじく、抵抗を全く許さなかった。職員室に入ると、他の先生に聞こえるように、そして他の先生の見せしめになるように、教室で叫んだのと同じことを叫び、教科書を持っていない生徒に対する不平等を訴え、コピーを求めた。そして私は先生の上段にジークンドーの強烈なサイドキックを喰らわした。すると先生は後方に吹っ飛んで行き、その姿がスローモーションのように見えた。その時に私は、先生の頭が地面にぶつかったり、机の角に当たったりして死んでも構わないと思った。結果として先生は後方に吹っ飛んでしばらく起き上がれなかっただけだったが、その時にそれを見ていた他の教師たちの無能さにも苛立ちの感情が湧き上がり、その場にいた先生全員に対しても暴言を吐いた。しかしそれは暴言と言うよりも正論であり、的を射たものだったので、先生たちは縮こまって何も言わなかった。それを見てさらに私はこの学校はもうダメだと思った。学校の体たらく振りを全国に知らしめたかったし、学校を訴えようとも思った。そしてこんな学校はとっとと辞めるに限るとさえ思った。フローニンゲン:2023/2/14(火)06:54


9906. 「進歩の神話」


早朝は霧がかかっていたが、午前10時を迎えようとするこの時間はすっかり空が晴れ渡っている。雲ひとつない晴天の空が広がっている。午前中の読書は順調に進んでいる。今日からは再びトランスヒューマニズムやポストヒューマニズムに関する学術書を読み始めた。過去に読んだ書籍の中で、宗教とそれらを絡めて書籍の音読を進めている。人間が人間を超えていくというのは進歩とみなすべきなのか否かについて、ハイデガーは「進歩の神話(the myth of progress)」という言葉を使って進歩に対しては慎重な態度を取っている。むしろ多くの人が進歩と思うものに対しては否定的な見解を持っている。デュルケムもまた産業時代の到来を進歩とはみなさず、種々の社会問題の表出をそこに見て取ったことから進歩の神話を否定的に捉えている。さて、トランスヒューマニズムやポストヒューマニズムの帰結はいかに。それは進歩の神話で終わるのか、それとも本当に現代社会の種々の問題を超克していく形で成し遂げられるのか。自分としてはもちろん後者の道を望み、後者の形で結実するように研究と実践を進めて行こうと思う。


トランスヒューマニズムの運動の進展によって、アマチュアのバイオハッカーが今後増えて来るだろう。「日曜大工的生物学(DIY biology)」の機運が高まり、CRISPRなどの遺伝子工学技術を一般人が手軽に適用する日が近づいていることを実感する。そこから生物学に関する知識を身につけておきたいという思いが湧いて来た。これは以前にも湧いて来たものであり、少なくともトランスヒューマニズムに関する種々の技術に伴う生物学的な知識を身につけていこうと思う。フローニンゲン:2023/2/14(火)09:58


9907. 「Learn & Earn(ラーン・アンド・アーン)」のアプリを使ってみて


今日は本当に天気が良い。太陽の光も少しずつ強くなっている印象で、それもまた春が近づいて来ていることを予感させる。


午前中の読書はすこぶる捗り、すでに数冊ほどの書籍の再読を終えた。これから仮眠を取って、午後にもまた何冊かの書籍を読み返したい。良書を繰り返し読むことを通じて対象領域に関する知識を重ね塗りをするような形で分厚いものにしていく。仮眠後にまず読み進めるのは、サイボーグと自己意識に関する書籍である。


午前中の読書に並行して、何か面白いブロックチェーンゲームはないかと調べてみたが、あまり面白いものがなかった。そこから学習·教育関係のブロックチェーンゲームについて調べてみると、“LetMeSpeak”という「Learn & Earn(ラーン・アンド・アーン)」のアプリを見つけた。英語学習アプリはこれくらいしかないようであり、ELSA Speakと比べても機能が劣る。とは言え早速ダウンロードして使ってみると、英単語や文法に関しては学べることも少しあったので、今後折を見て集中的にこのアプリを活用してみてもいいかもしれない。しかしそれは暗号資産を獲得する目的ではなく、あくまでも学ぶ目的で活用する。「Learn & Earn(ラーン·アンド·アーン)」のコンセプトは今後果たしてどれだけ浸透するのだろうか。


そこからふと、現在自分が作成している音声ファイルや、毎日作っている曲やデジタル絵画をNFT化することも今後考えてみたいと思った。NFTはブロックチェーン技術を活用した事例として以前から注目をしていて、収益を獲得する目的ではなく、テクノロジーを理解する目的で活用をしてみたいと思う。箏の演奏も録音してデジタルデータ化すればNFT化することもできる。デジタルの世界とブロックチェーン技術には引き続き関心を動向を追いたい。フローニンゲン:2023/2/14(火)13:35


9908. それぞれの宗教における身体観


自分にとって最もゲーム性のある行為は、学術書や学術論文を読むことなのだと改めて実感している。午前中にふと何か面白そうなブロックチェーンゲームはないかと調べてみたら、どれも大して面白そうではなく、自分にとって最も知的興奮を覚えさせ、熱中させ、中毒的に没頭させてくれるのは学術研究なのだと改めて分かったことは大きな収穫であった。それに続く形で作曲実践やデジタル絵画の創作があり、箏の演奏がある。箏の演奏にも多分にゲーム的な要素があり、美しい数列を数字譜に落とし込んで演奏することも自分なりの創意工夫が発揮されていて面白い。それでいけばジークンドーの武術鍛錬や筋力トレーニングにも創意工夫による着実な進歩が見られる点にのめり込む要素がある。いずれの実践もやり込んでいく要素が無限に残っていることがゲーム以上に面白く感じられる点なのだろう。このように考えを整理することで、何かゲームを新たに始めることは今後しばらくなさそうである。


午後も引き続きトランスヒューマニズムとポストヒューマニズム関係の学術書を読み進めている。今読みかけの書籍ともう1冊の再読を終えたら、ゼミナールの教材として使う予定の日本人の死生観に関する和書を読み進めていき、各章ごとに音声ファイルを作成していこうと思う。午後の読書をしながら、トランスヒューマニズムにせよ、ポストヒューマニズムにせよ、それらの宗教的な反応は様々であり、同じ宗教であっても宗派によってその反応は異なるし、信奉者によっても異なるほどに反応は多岐にわたる。1つ注目するべきことは、それぞれの宗教が人間の身体をどのようにみなしているのかという身体観を把握することは重要である。トランスヒューマニズムもポストヒューマニズムも人間の身体に介入していくことから、それぞれの宗教において肉体をどのようにみなしているのかは宗教ごとの反応の差を生む。宗教ごとの死生観に加えて、身体観というのも探究の項目として挙げておきたい。フローニンゲン:2023/2/14(火)15:41


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.2193, A Ray of Morning Light

A ray of morning light is dimly shining.

My heart amplifies the light.

It swallows the whole darkness of the world.

Groningen; 07:40, 2/14/2023

No.2194, A Transhuman Wind

A transhuman wind would blow all over the world sooner or later.

The wind would be the gospel not only for humans but also for other sentient beings and non-sentient beings.

Groningen; 13:09, 2/14/2023

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