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9707-9711: フローニンゲンからの便り 2023年1月6日(金)



No.4355 新年の象徴_A Symbol of New Year’s Day


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.2106, A Dreamy Walk

The world has a dreamy walk.

Everything is following the trace of the walk.

Groningen; 09:09, 1/6/2023


No.2107, The Pleasure of Birth

The pleasure of birth comes into being within myself.

I experience a continuous birth and death process every day.

Groningen; 12:32, 1/6/2023


No.2108, The Role of Studies of Religion and Ethics

Studies of religion and ethics can navigate the social discourse of transhumanism in the right way.

Or they should do so.

Groningen; 14:31, 1/6/2023


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の2曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

9707. 自然観とテクノロジー/数字譜を作成して

9708. トランスヒューマニズムに関する研究の観点/今朝方の夢

9709. トランスヒューマニズムのパブリック空間における進展に向けて/宗教の語源と倫理/死者の存在

9710. 箏の稽古(57):バッハのコラールの数字譜を作ってみて

9711. 川面凡児の倫理思想をトランスヒューマニズムの問題に応用する道


9707. 自然観とテクノロジー/数字譜を作成して


時刻は午前7時半を迎えようとしている。辺りはまだ真っ暗で、これから日の出を迎えるが、今は雨風が強く、朝日を拝むことは難しそうである。その代わりに、午前中からは少し晴れ間が見えてくるそうなので、外の時に太陽の姿を拝みたい。


昨日考えていたことを少し振り返っている。テクノロジーは元来、人間にとって外部環境である自然とどのように向き合うかをテーマにして発展してきた。テクノロジーは自然と密接に関係したものであるから、各宗教における自然観はその宗教におけるテクノロジーの在り方を規定しているように思う。なので、各宗教における自然観についても理解を深めていこうと思う。それはトランスヒューマニズムにおけるエコロジーへの貢献の仕方を考える上でも有益だろう。


トランスヒューマニズムの思想運動を展開していく上では、社会規範の変革や社会の価値観の変容が不可欠である。社会的ディスコースをどのように作っていくのかについても考えを深め、それに関する実践をしていく必要がある。このあたりのテーマに関しては社会学やメディア論を参考にしたいと思う。


昨日は2回に分けて箏の稽古をしていた。先生から送っていただいた数曲の楽譜を参考に練習をすることは楽しい。というのもそれらの曲は自分にとって親しみや思い入れのある曲だからである。昨夜は、バッハの2声のコラールを数字譜に置き換えて演奏していた。やはりバッハの曲はいいものだ。コラールだけではなく、ゴルトベルク変奏曲の中でハ長調のものがあれば、それもまた数字譜に置き換えて演奏してみよう。もちろんハ長調の曲ではなくても、調弦さえすれば演奏は可能であるし、調弦しなくても、ハ長調以外の曲の楽譜をハ長調の楽譜に置き換えて数字譜にすれば演奏ができてしまう。今日は時間を取って、何曲か数字譜に落とし込んでいくことをしてみたい。


最後に、ChatGPTと下記のようなやり取りをしていたことを書き留めておく。


私:箏の演奏のコツは?


ChatGPT:箏は古来より日本で愛されている伝統的な楽器です。箏を演奏する上で、以下のようなことが大切です。

1. 箏を正しく抱えること。箏は、体に対して垂直に抱えるようにします。また、左手は箏の下部を、右手は箏の杠を握るようにします。

2. 弦を弾くときは、弓を使います。弓は、弦を弾くために使われます。弓を使いこなすことで、箏の音色をより豊富にすることができます。

3. 右手で指を動かすこと。箏の演奏では、右手の指で弦を弾いたり、弦を押さえたりすることがあります。これらのテクニックをマスターすることで、箏の演奏をより精緻にできるようになります。

4. 練習すること。箏は、演奏する上で技術を要する楽器です。ですので、定期的な練習が必要です。また、箏を演奏する上では、呼吸や姿勢、その他さまざまなことも重要です。

5. 楽譜を読むこと。箏の演奏には、楽譜を用いることが多いです。楽譜を読むことで、演奏する曲の構成や、演奏する上での注意点を理解することができます。

私:箏はどうやったら上達する?


ChatGPT:箏を上達させるには、次のようなことが有効です。

1. 練習すること。箏を上達させるには、定期的な練習が欠かせません。できるだけ毎日少しずつ、でも継続的に練習することを心がけましょう。

2. 箏を演奏する機会を増やすこと。箏を演奏する機会を増やすことで、実践的な経験を積むことができます。また、他の人と一緒に演奏することで、新しいアイデアや、他人からの指導を受けることができます。

3. 上手な演奏家を聴くこと。箏を上達させるには、上手な演奏家から学ぶことが大切です。できるだけたくさんの上手な演奏家を聴き、彼らの演奏スタイルやテクニックを参考にしましょう。

4. 指導者を見つけること。箏を上達させるには、専門的な指導を受けることも有効です。できるだけ質の高い指導者を見つけて、レッスンを受けることを検討しましょう。

5. 自分自身を厳しく見つめること。箏を上達させるには、自分自身を厳しく見つめ、自分がどこを改善すべきかを明確にすることが重要です。また、自分が目指す目標を明確にすることも有効です。 フローニンゲン:2023/1/6(金)07:38


9708. トランスヒューマニズムに関する研究の観点/今朝方の夢


時刻は午前8時を迎えたが、依然として空は暗い。空が明るくなるにはまだ時間がかかるようだ。


昨夜は就寝前に、改めてトランスヒューマニズムに関する学術研究をどのような観点で行うかについて考えていた。すでに宗教学や倫理学からのアプローチについては考えていたが、その他にもメタモダニズムという思想潮流の中でトランスヒューマニズムを位置付けてみるとどのようなことが言えるのかが気になった。さらには、批判的実在論や思弁的実在論を用いてトランスヒューマニズムの論点を取り扱ってみると、また新たな洞察が得られるのではないかと思う。幸いにも、今後の特別講座の予定として、来週からの批判的実在論に加えて、思弁的実在論やメタモダニズムに関する講座も検討しているので、それらの講座を通じて、自分の中で研究テーマがより明確になってくるだろう。トランスヒューマニズムを核に据えて様々な論文を執筆していきたい。論文の執筆もまた自分にとっては創作行為としての楽しみがある。査読付き論文の執筆は、できるだけ他の学者と協働して執筆したいと思う。この夏から神学大学院に進学したとしたら、そこで研究アドバイザーを何人か見つけ、彼らにセカンドオーサーとして論文の執筆に加わってもらおうと思う。彼らからの助言によって自分の研究の幅と深さがより拡大されるだろう。協働することの価値はそこでも発揮されるはずだ。


今朝方は断片的な夢を見ていた。夢の中で私は、ホテルのレストランで朝食ビュッフェを食べようとしていた。すでにテーブルには友人たちが数人いて、彼らのところに自分も座ろうと思った。いくつか食べ物を選んでいると、隣にした友人が電車の解説を始めた。それはいきなりだったので驚いたが、彼の話を聞いていると、電車に関して色々と知らないことがたくさんあるのだと感心した。


それ以外にも、小中高時代の親友(NK)と一緒にサッカーの全国大会に出場する場面があった。ちょうど今から大会前に宿泊する宿にバスで向かっていて、バスの中で彼と今回の大会について色々と展望を話していた。自分たちのチームがどこまで勝ち上がれるかは不明だが、こうした晴れ舞台を大いに楽しもうという気持ちは共通していた。そこからも引き続きバスに揺られ、親友と一緒に会話を楽しんでいると夢から覚めた。


年末年始の旅から帰ってきて、少し夢の世界が落ち着いているようだ。睡眠時間も少し長めであり、何か自分の中で治癒と変容に向けての準備が進行しているように思える。フローニンゲン:2023/1/6(金)08:16


9709. トランスヒューマニズムのパブリック空間における進展に向けて/

宗教の語源と倫理/死者の存在


トランスヒューマニズムの思想運動は、何もアカデミックな世界で起こっているものではなく、パブリックな空間でも徐々に起こっているものである。ただし、アカデミックな世界にせよ、パブリックな空間においてもその運動の火は弱い。この思想運動をアカデミックとパブリックの両方の世界で進めていくことは自分の使命の1つであると今のところ認識している。この思想運動を推し進めていくに際して、宗教学、倫理学、そして政治学の3つはとりわけ重要な学問領域になるだろう。それらを時間をかけながら修めていく過程の中でトランスヒューマニズムの思想運動に参画していく。


宗教の語源を調べていると、その語源はラテン語の”religio”とのことであり、その動詞形に"religo"という言葉がある。この"religo"という動詞は「堅く縛る·結びつける」という意味があるそうだ 。キリスト教においては神と人間を結ぶ契約がそこから生まれたのではないかと思わされたし、他の宗教においては、絶対者との結びつきを大切にするという信仰に結実していったのではないかと思う。


宗教というのは、私たちの存在の根拠を明らかにし、私たちの存在をしっかりとした存在根拠に繋ぎとめてくれる役割を果たすものなのだろう。有限かつ無常な私たちという存在が無限な絶対的存在との間に結びつきを求めようとする衝動は、トランスヒューマニズムにおいてはどのように扱われ、どのように変化していくのだろうか。その衝動は変わらないかもしれないし、変わるかもしれない。


トランスヒューマニズムではリバタリアン的に各種の自由を認めるが、人間には自由があるからこそ倫理が必要なのだという考え方が芽生える。存在に対してかくあるべしと迫ってくる力としての倫理がなければ、存在は様々な結びつきを失い、その存在根拠を見失う。その点において、倫理というのは単なる命令規則なのではなく、存在が存在としてあるために不可欠な結びつきを生む力を持っていることがわかる。


昨日のテクノロジー哲学の講座に関する音声ファイルの中で、死者の実在性·実存性について話をしていた。ある人がこの世を去るとき、その人との現実世界における関係性は消滅するかもしれないが、その人は死者として生者の中に生き続ける。その意味で、死者はこの世に留まっているとみることができるし、生者に働きかけ続けている点からもその実在性が浮かび上がってくる。こうした死者からの働きかけのことを私たちは霊魂や魂と呼ぶのだろう。生きているものが死者に負う責任もまた倫理の範疇である。今日もまた雑多なことを考えながら、研究と実践を楽しみながら進めていく1日にしたい。フローニンゲン:2023/1/6(金)08:47


9710. 箏の稽古(57):バッハのコラールの数字譜を作ってみて


時刻は午後4時を迎えた。今日は早朝に雨が降っていたが、午前中から天気が良くなり、太陽の姿を拝むことができた。そんな日に読書は捗り、今日もまたトランスヒューマニズムを文化人類学の観点から論じた書籍を読み通した。後ほどは、テクノロジー神学に関する書籍を読み進める。


今日の箏の稽古は自分作った曲を演奏した。自分で一から作曲したのではなく、バッハのコラールを数字譜に落とし、それを演奏した。3曲ほど数字譜にした後に、先ほどさらに2曲追加した。思っていた以上に簡単に数字譜に置き換えることができたので驚いた。今のところハ長調の曲を優先的に数字譜に起こしているが、変化記号が1つや2ぐらいであれば、調弦せずとも押し手の技術を使って演奏できそうなので、まずはハ長調の曲を優先的に数字譜に起こしていった後に、変化記号がいくつかついているものも数字譜にしていきたい。バッハのコラールのメロディーを味わっていると、そこには悠久の時を超えて存続し続ける珠玉のメロディーの存在を窺い知ることができる。バッハのメロディー感覚を身につけていくことを優先的に行い、それに加えてモーツァルトの演奏しやすそうな曲も数字譜にしていきたいと思う。先ほど早速1階の楽譜置き場に降りていき、そこでモーツァルトの楽譜を引っ張り出してきた。パラパラと楽譜を眺めたときに、“Minuet in F Major: K.5”であれば変化記号が1つしかないし、リズム的にも面白そうなので、早速今から数字譜に起こしてみようと思う。モーツァルトの楽譜に加えて、作曲実践を始めた最初の頃に使っていた“Melody Writing and Analysis”という書籍も引っ張り出してきた。この書籍には様々な作曲家の曲のメロディー部分だけが取り出されていて、その譜例を演奏することを通じてメロディー感覚を養っていきたいと思う。当面はバッハに焦点を当て、その次にモーツァルト、それら2人に加えて他の作曲家のメロディー感覚も取り入れながら、自分独自のメロディー感覚を養っていこうと思う。フローニンゲン:2023/1/6(金)16:06


9711. 川面凡児の倫理思想をトランスヒューマニズムの問題に応用する道


時刻は午後7時半を迎えた。早いもので今週も今日が最後である。明日からは週末を迎え、明日はオンラインゼミナールの11回目のクラスがある。明日でいよいよ政治思想を扱うのは最後となり、次回からは日本的資本主義を4回に渡って扱っていく。


夕方に、神道の倫理観を探究する際に、神道家の川面凡児がどのような倫理思想を持っていたのかを知りたくなり、手持ちの『祖神垂示 天照太神宮』という書籍の目次を見たところ、後半のかなりの章に渡って倫理と道徳について論じられており、この箇所を研究の出発点にしようと思った。川面凡児の神道神学における倫理·道徳観を把握した後に、それをトランスヒューマニズムの個別論点に適用していく。また、テクノロジー哲学の領域においては、とりわけ倫理に関する書籍や論文を読み進めていく。それを通じて、トランスヒューマニズムの倫理的側面に関する分厚い語りを実現していく。いずれによせ、トランスヒューマニズムに関する倫理上の問題は、応用倫理学の範疇として探究していく必要がありそうだ。


現在の自分は倫理学、とりわけそれをテクノロジーの問題と絡めた応用倫理学に関心がある。さらに具体的なトピックとしては、トランスヒューマニズムの論点は全てテクノロジーに関するものでもあるので、それを応用倫理学を用いて紐解いていきたい。


今夜はまだ時間があるので、本日3回目の箏の稽古をしようと思う。バッハのコラールを数字譜で起こすことによって、また箏の演奏の楽しみが増えた。夕方にはモーツァルトのメヌエットを数字譜に起こしたのでそれを今から演奏したい。16音符や3連符が多用されるので技術的にも良い訓練になるだろう。今日数字譜を作った楽譜を何回か演奏してみて、それでも時間があれば、メロディー分析集の五線譜をその場で箏で演奏する試みにも従事したい。フローニンゲン:2023/1/6(金)19:43

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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