top of page

7519-7522: ベルリンからの便り 2021年11月28(日)



No.2965 現れる多次元_Emerging Multiple Dimensions


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1049, Resources

Affluent resources are laying down on the ground of being.

They are like custard cream.

The resources permeate all beings.

Berlin; 07:43, 11/28/2021

No.1050, The Most Authentic Things

All of my works of painting and music are always truer than real ones.

Because there is nothing more authentic than my inner eyes and ears.

Berlin; 12:07, 11/28/2021


No.1051, Creative Helices

Creative helices are arising from the depth of myself.

The helices are embraced by both Eros and Agape.

Berlin; 12:33, 11/28/2021


No.1052, Dynamic and Still Life

Still life is dynamic.

Dynamic life is still.

My life is both dynamic and still at any moment.

Berlin; 12:36, 11/28/2021


No.1053, The Borderless Unconsciousness

The vast sky is my unconsciousness.

The vast ocean is my unconsciousness, too.

My unconsciousness is infinite without borders.

Berlin; 17:16, 11/28/2021


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(4つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

7519.【ベルリン旅行記】今朝方の夢

7520.【ベルリン旅行記】ベルリンの壁の跡地を歩いて/偶有性としての自己

7521.【ベルリン旅行記】晴れ渡るベルリンの日曜日の朝に

7522.【ベルリン旅行記】ベルクグリュン美術館とシャルフ·ゲルステンベルク·コレクションを訪れて


7519.【ベルリン旅行記】今朝方の夢


時刻は午前6時を迎えた。ベルリン滞在の4日目は日曜日であり、今日は幸いにも晴天に恵まれるようだ。気温は相変わらず低いが、太陽の光を浴びられることは喜ばしい。


今日は、昨日発見した2つの美術館に行く。本日訪れる2つの美術館はベルクグリュン美術館シャルフ·ゲルステンベルク·コレクションであり、歩いていくと1時間以上かかるので、最寄り駅まで地下鉄で行くことにした。


2つの美術館は隣接しており、両者の移動は楽だ。まずは前者の美術館に会館とほぼ同時に到着するようにする。


念のため美術館のチケットの時間帯を開館よりも少し遅らせた11:15にした。ホテルを10時半過ぎに出発すれば、11時を少し超えたあたりに美術館に到着することができる。今日はこの2つの美術館だけを訪れるようにする。


今朝方は1つ印象に残る夢を見ていた。夢の中で私は、見慣れない住宅地にいた。


どうやらそこは日本ではなく、欧州のどこかの国のようだったが、雰囲気はどことなく日本の住宅地のような感じがあった。家と家が密集していて、所狭しと家が乱立している感じが日本のそれだった。


時刻は夜であり、辺りは真っ暗だった。住宅地を歩いていると、携帯に電話の着信があった。


電話を取ると友人からであり、私が高校卒業後、すぐにアメリカの大学に行くことに関して友人が質問したいことがあるとのことだった。私はアメリカの名門リベラルアーツカレッジに進学することになっていた。


電話越しに友人が、「カレッジ」と「ユニバーシティ」について質問してきたのである。私はその返答に一瞬迷った。


すると、通りすがりの若いアメリカ人がその質問に電話で答えていた。彼もまた別の人から電話があったようであり、全く同じ質問を受けているようだった。


彼は大学を卒業したばかりかそこらの年齢であり、日本語がうまかった。彼の説明を聞き、なるほどなと思った私は、彼が電話で答えていた回答をほぼそのまま電話越しに友人に伝えることにした。そのような場面があった。


この夢の前後にもう少し何か夢を見ていたような気がする。1つ思い出したのは、実際に通っていた中学校の体育館にいて、今から卒業式に参加することになっていた場面があった。私は卒業生代表として式辞を述べることになっていた。


しかし私は、学校の無駄に形式ばった卒業式がとても窮屈であり、2時間か3時間ほどの式でもあったから、それに参加することがどこかとても無駄のように思えてしまったのである。なので私は、式の冒頭の数分だけ参加し、途中で式を抜け出すことにした。


学校の決まりとして、式に少しでも参加すれば卒業の資格が得られるとのことだったので、私はその仕組みをうまく利用することにした。私以外の全ての生徒は最後まで式に参加する様子だった。私は彼らの従順さに皮肉にも感銘を受け、自分は何かに盲目的に従うような存在ではないと改めて思った。ベルリン:2021/11/28(日)06:17


7520.【ベルリン旅行記】ベルリンの壁の跡地を歩いて/偶有性としての自己


朝食まで後2時間ほど時間がある。今のところホテルの朝食は、毎朝8時半過ぎからいただくことにしている。


今宿泊しているホテルの朝食は種類が豊富であるから、今のところ飽きることなく朝食を食べることができている。今日も少し新たなものを食べてみようかと思う。


今日は美術館から帰ってきたら、夕方に肉体トレーニングを行う。旅行中であっても中3日の間隔を空けたトレーニングは通常通り行う。


トレーニングの前後にいつもはホエイプロテインを飲んでいるが、それを持ってくるとかさばると思ったので、かさばらないソイプロテインを今回の旅行に持参した。今日はそれを飲もうと思う。


食事もトレーニングも、健康な体なくしてはそれを行うことができない。今このように日記を執筆しているのも、自分が健康で元気だからだ。


そこでふと、元気とは、元の気に戻ることを指すのかもしれないと思った。言い換えると、元気な状態とは、根源にある自分の気に立ち返ることができている状態なのではないかと思ったのである。その定義であれば、元気というのはそのまま健康の定義に当てはまるのではないかと考えた。


絶えず自分の気の根元に立ち返ることができているという感覚。今日もその感覚を大切にしていこう。


一昨日、ベルリンの壁の跡地を偶然にも歩いたことをふと思い出した。ベルリンの壁が崩壊したのは、まだ物心がつくかつかないかの年齢だったが、テレビでその様子が映されていたことをなんとなく覚えている。


そんな思い出のあるベルリンの壁の跡地にふと誘われるかのように、何気なくそこを歩いた自分。何かあの頃から今に向かって伸びている光の道筋のようなものがあって、それに導かれながらその上を歩いている自分がいるように感じる。


アリストテレスが述べた「偶有性」という言葉を思い出す。この言葉は、存在することもしないこともあり得る状態のことを指す。


今の自分は偶有性を維持した状態なのではないかと思う。おそらくは、存在の本質として偶有性があり、今の自分は存在の本質的な状態にあるのではないかと思う。


偶有的な状態は、世界に対して開かれた状態と言えるかもしれない。何ものにも囚われず、この世界に対してオープンな状態として自分が存在しているのを実感する。その具体的な現れとして、創造性と即興性の自然な発露が挙げられる。


自分の内側から創造性と即興性が絶えず巨大な流れのように外側に流出し、自分はその流れとしてこの世界に開かれながら存在している。世界そのものが創造性と即興性の絶え間ない生成プロセスなのだから、自分は世界そのものと化していることがわかる。


なんとも不思議な感覚でありながら、それが偶有的な自己としてこの世界にこの世界として存在することなのだろう。


ベルリンの日曜日の朝が静かに始まりの産声を上げ始めた。今日という1日がまた生成として動き出した。ベルリン:2021/11/28(日)06:45

7521.【ベルリン旅行記】晴れ渡るベルリンの日曜日の朝に


時刻は午前10時を迎えようとしている。つい今し方ホテルの朝食を摂り終えた。


今日は日曜日ということもあってか、ここまでの数日間よりもレストランにいる客の数が少なかった。どこか雰囲気も一段と穏やかで、ゆったりとした気分で朝食を堪能することができた。


それにしても今日は早朝から天気がいい。雲ひとつない青空が広がっている。


この時期のドイツにおいてこれほどまでに快晴に恵まれるのはあまりないのではないかと思う。この日記を執筆して少ししたらホテルを出発し、美術館に向かおうと思う。


朝食前にふと、自分の内側に生起する形なきものを絵画的に描いていくことの意義について考えていた。こうした形なき内的感覚は時代の影響を受けながら、同時に人間存在にとって普遍的な何かを絶えず内包している。


昨日、美術館を訪れていくつかの抽象画を鑑賞しながら、改めて形なきものを形にしていく意義を再確認した次第である。形なきものを音楽として表現することに関しては、ここからさらにその表現手段となる型の幅を広げていきたい。


今、デジタル絵画の創作と作曲で色々と新しいことを試してみたいという気持ちが高まっている。昨日、ボーデ美術館のミュージアムショップで偶然手に取って購入した“Islamic Patterns: An Analytical and Cosmological Approach”という文献はその試みの一助となるだろう。


この書籍は、ボーデ美術館に所蔵されている作品たちとはほとんど関係ない。実際にこの美術館は数多くの彫刻作品が所蔵されていることで有名であり、イスラムの幾何学模様とは関係がないのだ。


偶然この書籍が面陳列されていて、思わず手に取って中身をパラパラと眺めたところ、自分の創作活動において重要なことが直感的に把握された。これからの創作活動でこの書籍に掲載されている事柄を活かしていきたい。


作曲において、楽譜上で絵画を描いているような感覚があることを早朝の作曲実践を通じて思った。聴覚的だけではなく、目に見える楽譜と目には見えない音に対して視覚的に向き合っている側面もあることを感じる。


今、絵画と音楽が調和の中に融合していて、それが自分の治癒と変容に直接的に作用している。今日これから訪れる美術館も、自分の感覚変容に必要な何かを授けてくれるはずである。そんな期待感がある。ベルリン:2021/11/28(日)09:58


7522.【ベルリン旅行記】ベルクグリュン美術館とシャルフ·ゲルステンベルク·

コレクションを訪れて


時刻は午後5時半に近づいている。今日は午前中より2つ美術館を訪れ、午後3時半頃にホテルに戻ってきた。そこから20分ほど仮眠を取って、ホテルの自室で肉体トレーニングをして今に至る。


今日はベルクグリュン美術館とシャルフ·ゲルステンベルク·コレクションを訪れたのだが、今回の旅行中の1つのハイライトになるような美術館であった。


昨日の日記で書き留めていたように、事前にベルリンの美術館について調べているときにはこれらの美術館が出てこなかった。おそらくそのときにはベルリン市内の中心部に絞って美術館を探していたからだと思う。


昨日訪れたアルテ·ナショナルギャラリーのミュージアムショップで購入した公式ガイドブックのおかげでこの2つの美術館を知ったことは本当に幸運だった。宿泊しているホテルから2つの美術館までは一度列車を乗り換えるだけで30分ほどで到着できた。


今日改めて思ったが、ベルリンは本当に美術館と博物館が充実している。美術館と博物館の宝庫だと形容してもおかしくないぐらいだ。


世界中の中でもその数は指折りなのではないかと思う。自分がこれまで訪れた世界の街の中でベルリンが1番のように思えるほどである。


本日最初に訪れたベルクグリュン美術館はピカソとクレーの作品が充実していた。その他にもマティスの作品がいくつかあり、スイスの彫刻家のアルベルト·ジャコメッティの作品もいくつかあった。


ピカソの作品はバルセロナを訪れたときにも随分と鑑賞していたが、ここでもピカソから刺激を得ることができた。ピカソ以上に刺激をもらったのはクレーであり、彼の家系がもともと音楽家であることからか、クレーの作品にも音楽的な何かを感じることができる。


この美術館はこじんまりしているが、それでも2時間以上滞在していた。その次に向かったのは、信号を渡って向かい側にあるとシャルフ·ゲルステンベルク·コレクションである。


この美術館に所蔵されている作品の見所はオディロン·ルドンだった。ルドンに関しては、オランダのクレラー·ミュラー美術館で昔大々的な展示がなされていて、そのときにルドンの傑作を数多く見た。


改めて今日ルドンの作品を見て、ルドンの独特な色使いに惹かれるものがあった。特に自分は、ルドンの青色の使い方が好きである。それは無意識の深さを表すようでいて、同時に何かを浄化していくような独特な美しさがある。


その他の作品としては、シュルレアリスムの作品群も印象的だった。明日はダリ美術館(ダリ:ポツダム広場エキシビション)に行くが、今日もダリの作品を1つ見た。


そう言えば、ピカソと同じくダリの傑作を数多く見たのは、バルセロナ郊外にあるダリ美術館だった。幸いにも、円を描くように偉大な芸術家たちを何度も往復しながら彼らの作品に触れることによって、自分の中で創造性が少しずつ育まれていくのを実感している。


それは絵画の創作や作曲に強く影響を与えている。また今日は、美術館を歩きながらいくつか詩を思いつき、そのたびごとに美術館内の椅子に腰掛けて紙にメモしていた。


人生の歩みと共に少しずつ自分の創造性を育んでいこう。それは創作実践と共にゆっくりと、そしてどこまでも広く深く発達していく。ベルリン:2021/11/28(日)17:38

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page