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7311-7312: フローニンゲンからの便り 2021年9月9日(金)



No.2683 飛びたい_Wants to Fly


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.888, Morning Grace

A serene morning is caressing my existence.

A fabulous blue sky is opening a wrapping cloth of love.

Everyone is gently embraced by the wrapping cloth.

Groningen; 08:01, 9/9/2021

No.889, My Footprints

I’m going where a wind blows.

My footprints are left there.

Groningen; 20:46, 9/9/2021


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(4つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

7311. 今朝方の夢

7312. メタバースの進展について思うこと/シモン・ワイルの不幸と待望の発想より


7311. 今朝方の夢


時刻は午前7時半を迎えようとしている。穏やかな朝空が世界を出迎えている。


明日からはまた気温が涼しくなるが、昨日に引き続き、今日もまた気温が上がるようだ。なんと今日は最高気温が27度に到達するようであり、夏を思い出させてくれるような気温である。今日は1日を通して雲ひとつないような日になるらしいので、今からとても楽しみだ。


いつものように今朝方の夢を振り返り、今日もまた読書と創作活動に打ち込もうと思う。それと今日は午後にトレーニングを行う。トレーニングの成果が着実に身体に現れつつあることは嬉しいことである。


夢の中で私は、日本の大きな街にいた。そこはおそらく東京であった。東京の街で小中学校時代の友人たちと一緒に昼から居酒屋に行く予定になっていた。その日は夕方から別件で食事会に参加することになっていて、忙しい日だと思った。


東京に来る前までずっと別の国で自分の仕事に打ち込んでいたので、東京ではリラックスしようと思った。友人たちと居酒屋で楽しく過ごした後、いったん私はホテルに帰ることにした。そこで少し休憩を取ってから夕方の食事会に参加しようと思ったのである。


昼に友人たちと随分と長く居酒屋にいたこともあり、もう夕方の食事会が始まる時間になっていた。友人の中には先に食事会の会場に向かっている者もいたので、2人の友人を選んで、それぞれの友人に対して、どのような人が来ているのかをスマホのメッセンジャーを通じて尋ねてみた。


その食事会は見知らぬ人が随分と参加するらしかったので、事前にどのような人が来ているのかを把握しておきたかったのだ。2人の友人からの返信は、あまり面白そうな人はいないとのことだった。だったらわざわざ夕方に出かけて行くことはないなと思って、私はホテルでゆっくり過ごそうと思った。


そこでホテルの受付に行って、近くに何かお勧めのレストランがないかを聞こうと思った。すると、受付の若い女性2人が対応してくれた。1人はまだ研修を終えたばかりのようであり、もう1人は先輩のようでしっかりしていた。


しっかりした先輩の方がハキハキと私の質問に答えてくれ、終始和やかな形で会話をしていた。すると、受付の背後にある広めのスペースに、また別の1人の女性がうずくまっていた。私は受付を外側から回って、その女性に話しかけた。


すると、その女性はボソボソとした口調で話し始め、最初の言葉が聞き取れなかったが、33歳の時に転職してこのホテルで働くことになったとのことだった。彼女が話しやすいような雰囲気を作ると、そこから彼女は笑顔になり、色々と話をしてくれた。


その後、自分の部屋に戻ろうとすると、受付の後ろにもエレベーターがあることに気づいたので、そこから20階にある部屋に向かおうとしたところ、ボタンを押すとなんと上からシャワーが出てきた。私は慌てて飛び退いて、シャワーが当たるのは最小限だった。どうやら間違ったボタンを押してしまったようだった。


いや、というよりもそこにあるのはエレベーターではなく、シャワーだったのだ。なので私は正規のエレベーターがある場所に向かい、再び部屋に戻ろうとした。そのような夢を見ていた。


実はその他にも、飛行機に乗り込む夢を見ていた。それは日本行きの飛行機で、搭乗まで何かタスクを空港内でこなしていて、搭乗ギリギリで飛行機の中に乗り込んだ場面があった。私の他にも同じタスクに従事している人が数人いた。


今思い出したが、そのタスクは、空港が何者かにハイジャックされ、その犯人グループを撃退し、一般人が空港内から全て避難したかを確認するものだった。私は最後まで残って一般人がいないかを確認し、空港内のどこかから火が出始め、空港が後少しで爆発するというギリギリまでそこにいた。


乗り込んだ飛行機の搭乗クラスはビジネスクラスであり、機内に乗り込むと、何事もなかったかのようにビジネスクラスでのもてなしの対応を受けた。フローニンゲン:2021/9/9(木)07:44


7312. メタバースの進展について思うこと/シモン・ワイルの不幸と待望の発想より


時刻は午前11時を迎えた。天気予報の通り、今日は朝から素晴らしい天気が続いている。雲ひとつない空がどこまでも広がっていて、遮りるもののない開放感と解放感を感じる。


午前中にふと、インターネット上の仮想空間であるメタバースについて考えていた。とりわけ、メタバース上で構築された独自のアイデンティティとリアルな世界--おそらくヴァーチャルとリアルの境目はもうすぐなくなるであろうから、「リアルな世界」という言葉の耐用年数は後少しかもしれない——で構築されたアイデンティティの2つの関係性について考えていた。


中にはそれらを使い分ける人もいれば、混同する人もいるだろうし、それらの2つのアイデンティティを1つに統合していく人もいるだろう。メタバースの発展は、今後私たちのアイデンティティをどのように変えるのだろうか。


また、メタバースの発展により、生きることの意味を問われるという実存的な問題も生まれるだろうし、他者との関係性とは何なのかという社会的な問題も生まれるだろう。経済的な観点だけではなく、心理社会的さらには実存的な観点でメタバースの動向を追っていきたいと思う。


イギリスの社会学者アンソニー·ギデンズの発想を借りれば、テクノロジーの利用にせよ、対人支援によせ、個人の良き習慣が社会の良き習慣の形成につながるようにしていきたいものである。上記のメタバースの進展についても同様のことが言える。


そうした仮想空間をどのようなものにしていくか、そしてそこでどのような振る舞いを個人が行っていくのかが、集合の習慣を生み出し、それが新たな文化の形成につながっていく。


その他に考えていたこととしては、シモン·ワイルの考察に関するものだ。ワイルは不幸と言うものを、人が権力に屈服し、人格を失ってしまった状態と捉えた。そうであれば、ほとんどの現代人は不幸の状態に置かれていると言えるかもしれない。


ワイルは徹底的に自己と世界に対して思慮深くあることの必要性を訴えた。いかに不条理なことでも、いかに悲惨なことでも、それそのものを見つめ、そこから報いや救いを求めるのではなく、ただ真理を求めるというあり方。この透徹した実存的なあり方に感銘を受ける。


いかに苦境に置かれても、絶えず真理に向かって正しい方向に進んでいこうとする屈強さ。あるいは誠実さ。自己と世界に対して誠実であるというのはそういうあり方のことを言うのだろう。


この世はひたすら下落へと向かう力に支配されており、その力から逃れようとしても無意味であり、それをするだけ私たちの魂は過ちを犯すというワイルの指摘。


この世界はそうした下降の力で溢れているのだから、無理に自ら高き場所に向かっていこうとするのではなく、待望することが重要だと述べたワイル。そうした待望を通じて、恩寵という上昇の力が私たちにもたらされる。


下降の力を引き受けることをしない待望なき上昇運動は逆に私たちを地上に引き下ろす。重要なことは、私利私欲のない純粋な祈りに似た待望を通じて、恩寵としての上昇の静かな波に自己を委ねることである。そのようなことをワイルの指摘から考えていた。フローニンゲン:2021/9/9(木)11:22

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