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6777-6782: アートの国オランダからの便り 2021年3月31日(木)


No.2065 2つの線と光_Two Lines and Light

本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)


No.484, Staying in Each Moment

I’m listening to a birdsong right now, being in a meditative state of consciousness.

Also, I’m seeing a full moon in the morning sky.


In three hours, I’ll move out this apartment.


I just want to stay deeply in each moment at this place until I start to move.

Groningen; 07:13, 3/31/2021

No.485, The Absolute Self & Ultimate Peacefulness and Tranquility

Once we notice not the relative self but the absolute self, ultimate peacefulness and tranquility will come to us and will be us.

Groningen; 07:31, 3/31/2021

No.486, Relaxing in the Absolute Self

Ultimate liberation and emancipation reside in the absolute self.

Ultimate peace and stillness reside in the absolute self.

Just be aware of the absolute self.

Just relax in it.

Groningen; 07:58, 3/31/2021


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本日生まれた2曲

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タイトル一覧

6777. 引っ越し当日の朝に

6778. 最後の夢

6779. ここはやはり日本ではない国だった

6780. 無事に引っ越しが完了して

6781. 絶え間ない相互変化/引っ越し業者のトーマス

6782. 幸福感の漂う1日に


6777. 引っ越し当日の朝に


小鳥たちが清澄な鳴き声を上げている。今朝方は5時半前に目覚め、目覚めた時にも小鳥たちが鳴き声を上げていた。


しばらくベッドの上で彼らの鳴き声に耳を澄ませていた。彼らの鳴き声を十分に味わおうとしている自分がいた。それはおそらく、その瞬間を味わえるのは今が最後だとわかっていたからだろう。


いよいよ出発の朝を迎えた。今、時刻は午前6時半に向かっていて、引っ越しが始まるのは午前10時からである。


今日は起床してすぐに風呂に浸かった。この家のバスタブに浸かれるのは最後であったから、お湯を少しぬるめにして、ゆっくりと浸かった。その間にも外から小鳥たちの鳴き声が聞こえていて、浴室でも瞑想的な気分になっていった。


新居の浴室の天井は、空が見えるガラス張りになっていて、夜空の星々を眺めながら風呂に入れる楽しみがある。それは以前住んでいた台湾人の男性も述べていたし、何よりもこの家を建てたオーナーのフレディさんも売りにしていた点である。


普段風呂に入る時間が早いこともあり、そして今は日が伸びているので、今夜早速新居で風呂に入った時には星々は見えないだろうが、その代わりに夕暮れ空を見ることができるだろう。今日は晴天とのことなので、晴天の日のフローニンゲンの夕暮れ空は大変美しい。新居の浴室の天井のガラス窓もまた生きた絵画になるだろう。


3時間半後から引っ越しが始まるが、もう準備は完了している。コーヒーミルやフレンチプレス、そして残っている調味料などを袋か何かに積めればそれで終わりである。そうしたこともあり、引っ越しまでの時間はいつもと変わらない形で過ごそうと思う。


創作活動と探究活動。それは何があっても変わらずに、水の流れるかのごとく毎日淡々と進めていくものである。今から詩を作り、絵を描き、そして曲を作る。その後に、今取り掛かっている学術書の音読を進めていく。引っ越しの当日においてもそれは変わらないし、旅行の最中であってもそれは変わらない。


新居での生活が落ち着いたら、4月の終わりか5月のどこかにドイツに旅行に出かけたいと思う。もちろんコロナの状況を見てから最終的な判断をしたいと思うが、ドイツの美術館やホテルが開いているようであれば、春にはドイツを巡る旅に出かけようと思う。


そのようなことを考えながら、一応今日の引っ越しの流れについて頭の中で考えていた。10時から荷物の搬出が始まり、新居でオーナーや不動産会社の方と11時に会う約束になっている。


その時間に私がいなくても、後にオーナーから貸し出す物品の説明をしてもらえるとのことであり、11時きっかりにその場にいなければならないわけではない。とは言え、不動産会社の担当の方とも話していたが、これまでメールベースでのやり取りだけだったので、当日にぜひ会いたいものだと話していた。


毎回ながら、今回もまた家具付きの家であり、何を貸し出したかの確認を受ける必要があるとのことなので、そうした時間を設けることになったようだ。


合計29個の段ボール、2つの大きめなスーツケース、3枚の絵画を搬出してもらうだけなので、部屋からトラックに積む時間もそれほど大した時間にならないだろう。また、今の家から新居までは1.9kmほどしかないので、移動時間もかからない。


結局引っ越し業者のトラックには乗せてもらえないことになったので、荷物の搬出を終えたタイミングで、ウォーターボトルに詰めた水とサンダルをリュックに詰めて、1.9kmほどを走る。


あまり汗をかきたくないので、1km6分ぐらいのジョギングペースで走ったとしても15分見ておけば十分だろう。昨日購入したランニングシューズの準備はできており、ランニング用の短いソックスも新しく購入した。


準備万端である。今日は朝から晴天に恵まれるため、朝日を浴びながら、新しいシューズを履いて走って新居に向かうことがとても楽しみだ。フローニンゲン:2021/3/31(水)06:40


6778. 最後の夢


もうしばらくしたら時刻は午前7時を迎える。今、辺りが薄明るくなって来ており、目の前の赤レンガの家々が見え始めて来た。


街灯の明かりは灯ったままだが、もう間も無くしたらそれは消えるだろう。ちょうど今目の前の空に満月が浮かんでいる。そこから一直線にこちらに届けられてくる輝き。月の光に照らされながら、引き続き小鳥たちの鳴き声に耳を傾けている。


自然であること。その瞬間に佇むこと。ひょっとしたら、それが自分にとっての区切りの付け方なのかもしれない。


この家で過ごすことも残りわずかとなり、何か特別な儀式をして、この家での生活に区切りをつけるのではなく、自然であること、そしてその瞬間を感じることが自分にとっての区切りの付け方なのではないかと思った。


またそもそも、物理的にこの家で住むことが今日で最後であったとしても、この家での思い出を含めた精神史は、今後も自分の中に宿り続けていく。そう考えてみると、区切りなどというものはそもそも存在しないのだろう。


まさに非二元なのだ。この家での生活の始まりも終わりもなく、それらを超越した形での生があり、それがこれからも静かに継続していく。


今、街灯の明かりが消えた。フローニンゲンの街も眠りから覚めていく。この家で見た最後の夢について振り返っている。いくつか印象に残る場面があった。


夢の中で私は、小中学校時代のある友人と話をしていた。彼とはそれほど仲が良かったわけではないが、その場の雰囲気は良好であり、色々と雑談をしていた。


そんな中、何かのきっかけで、お互いの資産状況の話になった。それは彼が持ちかけて来たテーマであり、特にそのテーマについて自分が話したかったわけではなかったので、彼の話をまず聞いてみることにした。


彼はちょうど昨日、別の友人との賭け事に勝利し、それによって数億円ほど資産が増えたようだった。それ以外にも、彼はここ最近投資で成功しており、総資産額を教えてもらったところ、9億円近くになっていて、自分の総資産額を上回る資産を彼が持っていることに気づいた。


そこからも引き続き彼の話を聞いていたところで夢の場面が変わった。次の夢の場面では、私は大学時代のゼミの友人(TA)と一緒に、彼の友人の男性の家にいた。


その男性は、私たちよりも年上であり、私とは5つほど年が離れていることを知った。その方は関西の大学院を卒業した後、東京で収入の良い会社に就職をし、今は随分と良い暮らしをしていることが家の様子がからわかった。特に高級品があるとかではなく、単純に広々としたマンションに1人で生活をしていることからそのように感じた。


すると突然、隣にいた大学時代のゼミの友人が、高校時代の友人に変わった。その友人はいきなりコーヒーが飲みたいと言い出し、自分の家ではないのだが、まるで自分の家であるかのように振る舞い始め、その男性の自宅のキッチンでコーヒーを作り始めた。インスタントのコーヒーに砂糖を随分と多く入れ、彼は一口飲むと、とても満足気だった。


彼は私にもコーヒーを勧めたが、インスタントのコーヒーをあまり飲みたくないと思い、隣に置いてあったオーガニックのココアをいただこうと思った。だがその前に、この家の持ち主である男性に許可を得ておこうと思った。


男性は親切にも、自由に飲み食いをしていいということを私たちに述べてくれたので、ココアを入れようとしたところで夢の場面が変わった。


すると、高校時代の友人が再び大学時代のゼミの友人に変わっていた。そして、そこにはまた先ほどの男性がいた。


私たち3人は、欧州のどこかの国の街にいて、駅のプラットホームの上で列車を待っていた。今から3人で列車の旅に出かけるようだった。


するとすぐに、2階建ての列車がやって来た。せっかくなので眺めの良さそうな2階に行ってみると、すでに席が一杯だった。それを察してか、列車の中でアナウンスが流れ、アナウンスによると、後続の列車の方が空いているとのことだったので、私たちは一度列車を降りて、後続の列車に乗ることにした。


その列車もすぐにやって来て、その列車もまた2階建てであり、私たちはすぐさま2階に向かった。すると今度は席が随分と空いていて、4人が座れるようなソファに腰掛けることにした。


荷物を棚に置いたりしていると、いつの間にか私は瞬間移動して、別の場所にいた。そこでまた、大学時代のゼミの友人の彼がいて、私たちはある小さな部屋の中にいた。


彼のカウンセラーもそこにいて、3人で地べたに座り、彼の集中力の高さとアスペルガー的な傾向の有無について話をしていた。今朝方はそのような夢を見ていた。これがこの家で見た最後の夢となる。


今日からはいよいよ新居での生活となる。寝室の環境が変われば、見る夢にもきっと何かしらの変化があるだろう。夢の変化と足並みを合わせる形で、ここからも色々と変化·変容を遂げていきたいと思う。フローニンゲン:2021/3/31(水)07:08


6779. ここはやはり日本ではない国だった


ここはどこなのだろうか?ここは日本ではないどこかの国。ここはオランダなのだ!


そう、ここは日本では起こらないようなことが起こる異国の地なのだ。


時刻は午前9時半を迎えつつあり、「当初」予定していた引っ越し開始時間の30分前である。だが、つい先ほどコーヒーミルで煎れたコーヒーを飲みながら今こうしてくつろいでいる。


普段は朝にメールを見ることなど全くないのだが、今日は引っ越しもあるため、朝の時間にメールを確認しておこうと思った。すると、引っ越し業者からのメールに目が止まった。


メールを開けてみると、担当するトーマスという男性からだった。冒頭で謝罪の文面が記されており、どうやら朝10時からダブルブッキングをしてしまったようだった。


朝の8時半頃に電話をかけ来たそうであり、スマホを開いてみると、確かに着信履歴が残っていた。普段私は、メールや電話に煩わされないように、それらと距離を置いているのだが、今日に限っては何かの偶然か、メールを確認したことによってダブルブッキングの連絡を知ることができた。


本当になんという偶然だろうか。ダブルブッキングをしてしまったというトーマスのメールを見た時、別になんとも思わず、むしろコーヒーをゆっくり飲めるし、11時から約束した、オーナー夫妻と不動産会社の人に会って鍵の受け渡しや新居の説明を聞きに行くために新居まで走って行かなくて済むことになったことを喜んだ。


今飲んでいるコーヒーは本当に旨い。今朝はコーヒーを飲まないまま引っ越しに突入しようと思っていたのだが、トーマスのダブルブッキングのおかげでこうして香ばしいコーヒーの香りに包まれ、そして小鳥たちの鳴き声を聞きながら、優雅に過ごすことができている。


ふとこうした自分を見ていると、そこに達観した自分の姿を見る。何があっても動じずに、そこにあり続けている自己の姿を見る。


今日は本当に気温が上がって来そうだ。ダブルブッキングの連絡を受けてから、近くのゴミ捨て場にゴミを捨てに行った際にも、すでに暖かさの予兆を感じた。11時までに新居に向かう際には、まだ涼しさがあるだろうが、再び引っ越しのために旧邸に戻る際には、もう半袖でいいかもしれない。


トーマスに折り返しの電話をし、引っ越しは正午からとなった。新居で鍵の受け渡しと新居の説明を受けたら、休憩をせずに再び旧邸に戻る。そこから引っ越しが完了するのは13時から13時半ぐらいになるだろうか。


荷物の搬入が終わったら、新居で一服し、再び旧邸に戻る。今度は最後に、今の不動産会社の担当者が午後4時半に旧邸にやって来て、そこでも鍵の引き渡しをする必要がある。


また、今こうして日記を執筆しているパソコンや書見台、音読をしようと思って机の上に置いていた1冊の書籍、そして写譜の実践を今日も変わらずにしようと思って机の上に残しておいた2冊の楽譜などを持って新居に移動する。新居で本当に寛げるのは午後5時以降になるだろう。フローニンゲン:2021/3/31(水)09:34


6780. 無事に引っ越しが完了して


無事に引っ越しが完了した!今、新居に引っ越すことができた喜びの中にいる。とは言え、今この日記を執筆しているのは旧宅である。


ちょうどあと一時間後に部屋の最終点検と鍵の受け渡しがあるのだ。そのために新居から旧宅に戻って来た。


当初は午前10時から引っ越しをする予定のため、旧宅と新居の往復は2回で済むはずだったのだが、思わぬ形で引っ越し業者がダブルブッキングしていたので、荷物の搬出は正午からにしてもらった。その結果として、旧宅と新居を3往復することになった。だが幸いにも、引っ越しを担当してくれたトーマスという青年が、ダブルブッキングのお詫びか、旧宅から新居までトラックに乗せてくれた。


29箱の段ボールのうち、27箱は書籍と論文が入っていて、大きな2つのスーツケースにもスーツだけではなく書籍や論文を詰め込んだ。そうしたこともあり、荷物の搬出は相当に大変だろうと思ったので、私も荷物の搬出を積極的に手伝うことにした。


荷物の搬出を引っ越し業者だけに任せてしまうというのはもったいないと思っていた。何の観点からもったいないかというと、引っ越しは相当に筋力を鍛えられる格好の機会であり、段ボールの上げ下げを手伝うことによって、荷物の搬出を身体実践として楽しもうと計画していたのだ。


結論から述べると、計画通りに、普段使っていないような筋肉が鍛えられた感がある。当初は昼と夜を抜き、1日断食をしようと思っていたのだが、思いの外に筋破壊が進んだ感があったので、引っ越しを終えた後にスーパーのオーガニックコーナーに立ち寄り、プロテインクラッカーとチーズを購入して、それを昼食とした。


荷物の搬出に関して一つ誤算だったのは、搬出が始まった正午はすでに気温が上がっていて、また今朝は朝風呂に入り、血の巡りが良くなっていたからか、相当に汗をかいた。水も普段からよく飲んでいることもあって、かなり大量に発汗をした。正直なところ、この半年間冬の気温が続いていたので、汗をこれほどまでにかいたのは夏以来ではないかと思う。


時間が前後するが、結局午前10時から荷物の搬出が行われないことになったので、11時に新居に到着し、オーナーから備品の確認と、家の使い方について説明を受けた。オーナーのフレディさんとペイトラさんは元気そうであり、昨日まで私のために新居を綺麗にしてくれていたという話を聞いて有り難く思った。


今回新しくお世話になる不動産屋の担当者はエルスという中年の女性の方であり、これまで何度もメールのやり取りでお世話になった。エルスさんとも11時にお会いすることができ、初めて顔を合わせることをお互い喜んだ。


するとエルスさんがふと、実は私が4年半前にエルスさんの務める不動産屋に日本からコンタクトをしていて、その時に対応してくれていたのもエルスさんだったということを聞いて驚いた。その時にはご縁がなかったが、今回このようにして4年半越しに縁が結ばれたことを嬉しく思う。


新居に関する説明をフレディさんとペイトラさんから受けて、とてもお洒落で落ち着いた家だということを改めて思った。12時から荷物の搬出があったので、長居はできなかったが、フレディさんが建てたこの家のエコフレンドリーな側面や、それでいてとても快適な機能がこの家に備わっていることを嬉しく思った。


家の横には自分専用の庭があり、そこに洗濯物を干したりすることができ、後ほど、フレディさんとペイトラさんが、庭でも寛げるようにテーブルと2つの椅子を持って来てくれた。さらには、自分の庭だけではなく、同じ敷地内で暮らすもう2世帯の人たちとオーナー夫妻とで共有している庭に、今度野菜や果物を植えるとのことであり、自分も何か植えたいものがあったら何なりと述べて欲しいと言われ、とても嬉しく思った。


今日の夕方から新居で大いにくつろぎ、くつろぎと平穏さの中で自分の取り組みをこれまで以上に激しく前に進めていこうと思う。フローニンゲン:2021/3/31(水)15:49


6781. 絶え間ない相互変化/引っ越し業者のトーマス


書くこと。とにかく書くこと。それが誰かの役に立つかどうかなどは一切関係なく、内的衝動に沿って書きに書くこと。それをこれからも続けていく。


今、1つ前の日記から時間を置くことなく次の日記を書くための筆を取った自分がいる。時刻はもう10分で午後4時を迎える。


不動産屋と約束をしていたのは、午後4時半であり、まだ時間があるので、自分の内側が望む内容を望むままに書いていく。何も考えず、とにかく言葉と身体が深く結びついたその領域から生まれてくるものを言葉にしていく。


さて、何を書こうか。今この瞬間のフローニンゲンの暖かさについて書こうか。今日は本当に天気が良く、まるで天国にいるかのような恍惚的暖かさがある。


新居から旧邸に向かう際にスーパーに立ち寄り、プロテイン豊富なクラッカーを購入し、旧邸に向かう途中にある池のベンチに腰掛けながら、クラッカーを食べていた。


池にはアヒルたちが数羽いて、彼らもこの暖かさのためか、元気いっぱいに戯れていた。彼らの戯れを見ながら、まるで瞑想をしているかのような意識状態で全てを眺めていた。


どんな状況に置かれていても変えないこと。それは創作活動と探究活動。そして、今日の午後に旧邸で取った仮眠もまたどこにいても必ず行う行為である。


自分の中で変えることのない行為に従事していながら、それでいて自分が変わっていく様を見ると、とても不思議な気持ちになる。確かに、毎日創作活動と探究活動を行う中で、それらの活動が日々新しく、絶えず新しいものとして行えているのは間違いない。


毎日生まれてくる創作物も異なれば、毎日の探究活動から得られる気づきも異なる。実は行為自体も絶えず新しく、それでいて自分も絶えず生まれ変わっているのである。創作活動と探究活動、そして自己は相互に影響を与え合いながら、お互いの変化を支え、そして促している。


ぼんやりと、引っ越しを担当してくれたトーマスという好青年について思い出す。彼とは良く話ながら荷物の搬出をした。


荷物が重く、途中で休憩を入れる必要があることが事前に予想されたので、トーマスに水を差し出し、休憩がてら水を飲みながら色々と話をしていた。ダブルブッキンの前のクライアントの仕事を終えたあと、今日は午後2時からまた近くで引っ越し作業があるとのことだったが、それまで時間が十分にあったので、ゆっくりと荷物の搬出をして行った。


荷物の搬出が無事に完了し、トラックに乗せてもらって新居に向かう中でも色々と話をした。トーマスはサッカーをしているようなので、サッカーについての話をした。


ところがトーマスは、サッカーはするが、サッカーはほとんど見ていないとのことであり、ロッテルダムのフェイエノールトに在籍していた小野伸二選手のことを知らないようだった。なので、今朝方やり取りしたメールアドレスに、後ほど小野伸二選手のプレー集のYoutube動画を送る約束をした。


新居に到着し、新居の扉を開け、敷地内にトラックを入れてもらい、家の前でトラックを止めてもらった。そこからの荷物の搬入作業はとてもスムーズだった。


旧邸はアパートの3階で、荷物を持って螺旋階段を降りていくのが大変だったが、新居は2階建ての一軒家なので、玄関口に荷物を入れてもらうだけでよかった。


ちょうどオーナーのフレディさんが私の庭に置くためのテーブルや椅子を運んで来てくれたので、トーマスとフレディさんはオランダ語で少しばかり会話を楽しんでいた。


トーマスもこの家の素晴らしさにため息を漏らしていて、写真を取らせて欲しいと述べた。私は快諾し、トーマスが写真を撮った後、「次のテナントは君だね」と笑いながら述べた。


トーマスは非常に親切かつ熱心に働いてくれたので、新居の最初の客として、2階に上がってもらい、そこでまた水を差し出した。しばらくそこでトーマスと会話をし、トーマスに別れを告げた。フローニンゲン:2021/3/31(水)16:06


6782. 幸福感の漂う1日に


時刻は午後9時半を過ぎた。今、新居の新しい仕事スペースにいる。


前の台湾人の居住者の男性が、スタンディングデスクを好んでいて、それを作ってもらうようにオーナーのフレディさんに依頼したところ、フレディさんがそれを作ってくれたようであり、今その恩恵に預かっている。フレディさんは本当に何でも作ってしまうことに驚きである。


先ほど、新居で初めて浴槽に浸かった。浴室、浴槽共にとても綺麗であり、何よりも浴槽から上を見ると、ガラス張りの天窓から夜空が見えることが素晴らしかった。


浴室の電気が付いたままだと星々を眺めることができないのだが、夜空の一部を見て、無限に広がる遠い宇宙を想像することができる。


浴室のシンクには蛇口が2つあり、1人でこの家に住んでいる自分としては、片方はおそらく使わないであろう。1人で済むには本当に申し分のない広さと機能を持つ家である。


住環境を変えたことによる内的変化については、もうすでに見られ始めている。住環境を変えたことによって、自分の内側から表現を待つものが溢れ返ろうとしている。


それは言語的なもの、絵画的なもの、音楽的なもの、非常に多岐にわたる。そこには身体的なものを加えることもできるかもしれない。


幸いにも、今の家の2階には、日光浴専用のスペースがあって、そこにマットとクッションが置かれている。自分でそこにヨガマットを敷き、明日からは朝と夜にそこでヨガをしたいと思う。これから就寝に向かう前にも、そこでヨガをしたいと思う。


それにしても今日は本当に暖かい1日だった。夕方に買い物がてら、近所にあるオーガニック専門店のEkoplazaに出かけた。以前は街の中心部のEkoplazaに徒歩で20分ほどかけて行っていたのだが、今の新居から近くのEkoplazaまでは10分ほどで行けてしまう。


てっきり、街の中心部のEkoplazaの方が大きく、そちらの方が品揃えが良いのではないかと思っていたが、嬉しい形で予想に反しており、実際には新居の近くのEkoplazaの方が大きく、品揃えが良かった。


スーパーへの行きと帰りにノーダープラントソン公園を通り抜けた時、驚くべき光景に出会した。日光浴を楽しむ人たちで公園が一杯だったのである。


微笑ましい光景として、未成年者がアルコールを摂取していないかや、不審な人はいないかなどをチェックする警官たちだけがマスクをして、自転車を漕ぎながらうろうろしていたことを覚えている。


優しい春の太陽光を浴びている人々たちは、本当に幸せそうだった。今日は、フローニンゲンの街全体がどこか幸福感に包まれていて、それが自分の幸福感ともシンクロしていた。もちろん、不幸のあった人もこの街にいたのであろうが、究極的な世界には幸福さが満ちていることを実感させてくれるには十分な1日だった。


今週と来週は何も協働プロジェクト関係の仕事を入れていないので、明日から今週末にかけて、ゆっくりと荷ほどきをしていこう。それでは新居での初夢を楽しみにしながら寝室に向かうことにする。フローニンゲン:2021/3/31(水)21:58

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