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6637-6639: アートの国オランダからの便り 2021年2月12日(金)


No.1873 明日への道_A Road for Tomorrow

本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)


No.230, A Vast Empty Dark Canvas

Deep and dark.

Deep and dark.

The deep and dark world is manifest in front of my eyes.


Though the time before sunrise has become earlier, it is still dark at this moment.

I like this time, because I feel that I can draw anything on the vast empty dark canvas.

Groningen; 06:46, 2/12/2021


No.231, Letter & Reply

Whenever I receive an invisible letter from my indwelling divinity, I create something.

My creation is always a reply to it.


Can I send a letter from me to the indwelling divinity someday?

I hope I can.

Groningen; 07:38, 2/12/2021


No.232, Human Beings Living in the Dilapidated Sphere

Do we really share the same layer of time and space with other beings?

It is totally preposterous that wars are happening only in the sphere of human beings.


We do not properly synchronize with the spheres of time and space of other beings.

Human beings are completely separated from others and are lost in the dilapidated sphere.

Groningen; 10:45, 2/12/2021


No.233, Beyond the Restricted and Confined Space and Time

Do you really want to continue to live in the restricted and confined space and time?

The flow is stagnant and lifeless, which robs you of your precious vitality and spirit.

Do you really satisfy with it?

Groningen; 10:52, 2/12/2021


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(5つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日生まれた7曲

本日生まれた曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

本日生まれた曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

6637. ヨーグルト生活を再開して

6638. 今朝方の夢

6639. 本日の映画鑑賞より/「限界芸術」としての創作活動


6637. ヨーグルト生活を再開して


時刻は午前5時半を迎えた。辺りは静けさと闇、そして雪景色に包まれている。雪景色と言っても雪が降っているわけではなく、数日前に降った雪が依然として残っているというだけだ。


ここ数日間は天気がとても良く、今日も快晴の予報が出ている。だが今の気温がマイナス7度であるように、今日もマイナスの世界から抜け出ることはない。


日中の最高気温はマイナス3度であり、最低気温はマイナス14度だ。不思議なことに、寒さがほとんど感じられないのはなぜだろう。もうマイナスの世界に順応したのだろうか。


外がどれだけ寒くなろうが、家の中が暖かいのはとても有り難い。オランダの家の構造上の工夫に感謝しなければならないだろう。


今日は一番気温が上がる午後の時間帯に近所のスーパーに買い物に出かけようと思う。それはちょうどいい気分転換になるだろうし、程よい日光浴にもなるだろう。


一昨日からヨーグルトを食べ始めた。オランダに来た最初の年から翌年にかけて、オーガニックのヨーグルトを毎朝少し食べていた。


数日前にふと、腸内環境をさらに良い方向に変える意味で、ここ数年摂取していなかったヨーグルトを食べ始めることにした、ここ最近はヴィーガン食を徹底していて、乳製品ですら摂取していなかった。しかし自分の身体の様子を観察したときに、とりわけ肌の調子を観察してみたときに、ヨーグルトやチーズなどの栄養豊富な乳製品を摂取することが望ましいかもしれないと判断した。


街の中心部のオーガニックスーパーには、有機農法よりも認定が厳しいバイオダイナミクス農法で作られたヨーグルトやチーズが売られており、何種類かあるうちの1つのヨーグルトを摂取し始めることにした。するとこの数日間ですぐさま肌に変化が現れた。やはり身体がヨーグルトが持つ栄養を欲していたようなのだ。


これまでヨーグルトを食べていた時は、朝にヨーグルトを摂取することにしていたが、調べてみると、夜に摂取した方がいいことがわかった。朝に摂取すると、日中において抗菌の力を発揮してくれるらしいが、肌の機能回復を目的とする場合には夜に摂取した方がいいとのことだった。


早速試してみたところ、それは本当のようだった。身体が休息モードかつ修復モードに入る寝る1時間前にヨーグルトを少々摂取したところ、そのような効果が出た。


先日街の中心部のスーパーで、ヨーグルトに入れるジャムを購入した。それは何種類かのベリーで作られたオーガニックのジャムであり、それをヨーグルトに入れるととても美味だった。


ベリー系はビタミンなども豊富であるから、ヨーグルトに合わせて色々な栄養を摂取することができたのだと思う。今日からもヨーグルト生活を続けていき、夕食にチーズを摂取することもまた始めてみようかと思う。フローニンゲン:2021/2/12(金)05:54


6638. 今朝方の夢


時刻は午前6時を迎えた。つい先ほど、早朝の習慣として2枚ほど絵を描いた。


ここ数日間は実験的に、下地も自分で描いている。その際には油絵具を使っていて、これまでのように背景の下地を既存のものから選ぶのとは全く違う感覚刺激が得られているのを実感する。


そもそも下地を作る際の色をレンマ的、すなわち直観的に選ぶこと、そして選んだ色を用いてどのような風に下地を塗っていくのかをレンマ的に決めていく決めていくことが感覚を大いに刺激している。


また、そもそも塗り絵に精神安定効果があるように、下地を塗るという行為の中に精神安定作用があることも見えてくる。今後も下地を自ら作っていくということを続けてみよう。そこに固有の楽しさや喜びがある。


また、下地を作る際の偶有性も魅力的であり、下地もオリジナルなものにしていこう。ここでふと日々の作曲実践に考えが及んだ。


作曲実践においては、過去の偉大な作曲家の曲をもとにした原型モデルを下地としており、完全にオリジナルな下地ではない。もちろん、どのような曲を選ぶのかに自分の感性が発揮されるため、その点においてオリジナリティーはあるだろうが、曲に関していえば、まだ無から有を生み出すことはできていない。


絵画の創作と関連づけて考えてみれば、ハーモニーが曲の背景に当たるのだと思われる。作曲における下地の生成については引き続き考えていこうと思う。


絵画の創作体験がそれに役立つはずだ。そして、詩作とも関連づけてみるということ、すなわち3つの創作活動を常に関連·連動させて実践することによって、それぞれの実践がより豊かに、より輝きを増すに違いないという確信がある。事実、それらは日々豊かに、輝きを増しているのだ。


今朝方起床したときに、起床直前の夢をあまり覚えていないと思っていたところ、早朝の習慣であるヨガの実践をしている最中にいくつか夢の場面を思い出した。身体と記憶が紐付いており、身体をヨガによってほぐすことによって夢が思い出されることはよくある。


今朝方の夢。夢の中で私は、今住んでいるオランダのアパートにいた。私は書斎の中にいて、机に向かって歩いているところだった。


すると、書斎の窓際に1階の住人がいた。私はいつの間に彼が自分の部屋に入ってきたのか驚いた。


彼はシャイな性格であり、いつも仏頂面をしている。そんな彼が私に何か連絡を伝えに来たようだった。


彼は「メールを確認して」と述べただけでその場を去っていった。彼が述べたことに従う形でメールを確認してみたところ、1階、2階、4階の住人、そして3階の私がメールの宛先に加えられた形で1通のメールが届いていた。


すでにそれに対して各階の住人たちが返信しているようであり、返信をしていないのは私だけだった。メールを開けてみると、私宛にオランダ語で書かれた手紙が届いていて、手紙に記載の事柄を本来私に依頼しているのだが、私からメールの返信がないので、誰か他の住人がその対応をしてほしいという内容のものだった。


私は実はすでにその対応をしていて、単にメールで返信をしていないだけだった。そうしたこともあり、私はその場ですぐにメールの返信をすることにした。私以外の3人は全員オランダ人だが、メールは英語だったので返信は容易であった。そのような夢の場面があった。


次の夢の場面では、私はオランダのある街の郊外に住んでいた。散歩がてら街を散策していると、私は何かに導かれるようにしてある平屋の建物の中に入った。


すると、そこは何かの公共施設らしかったが、行きつけのオーガニックスーパーの制服を着た人たちが多数いた。その中の1人の女性が私にオランダ語で遠くから挨拶をしてきた。私は挨拶を返したが、彼女の手招きには応じず、その建物から外に出た。


すると、気がつけば私はある予備校の寮に向かっていた。時計を見ると夕食の時間はもう始まっていて、食堂で先に夕食を食べるか、それとも先に風呂に入るかを決める必要があった。


汗もかいたことだし、風呂に先に入ることにして、寮に戻ってすぐに浴室に向かった。入浴を手早く済ませて食堂に向かうと、今日の献立には肉と魚が使われていたので、肉料理を食べられないことを食堂の人に伝え、肉と魚を外してもらった。そこで夢から覚めた。フローニンゲン:2021/2/12(金)06:39


6639. 本日の映画鑑賞より/「限界芸術」としての創作活動


時刻は午後7時半を迎えた。振り返ってみれば今日もまた、創作活動、読書、映画鑑賞に明け暮れた1日であった。


映画に関して言えば、『ふたつの名前を持つ少年(2013)』という傑作を見た。この作品において、最近見ているアニメ『曇天に笑う(2014)』という作品とも繋がってくるテーマが垣間見える。


共通しているテーマは、どちらの作品の主人公も、この世界が投げかけてくる不条理を争うことなく受け入れ、絶えず今を生きていく姿勢を持っていることだ。前者の作品においては、ユダヤ人の少年が不条理極まりない体験を次々としていくのだが、この少年は、不条理に屈することなく、一方でそれと格闘するのでもなく、それを受け入れながらにして逞しく生きていく。後者のアニメにおける主人公の天火もまた同様の姿勢、いやより超越的に世界の不条理というものを引き受けているように思える。


ここ最近は映像作品を見る数を減らしている分、厳選した作品を視聴していることもあり、良作に出会う。先ほどまで見ていたのは日本のテレビドラマである『震える牛(2013)』という作品であり、これは日本の食品産業の闇を見事に描いている。


この作品の原作となった相場英雄氏のその他の小説がいくつかドラマ化されており、経済·経営関係において言えば『不発弾 ~ブラックマネーを操る男~(2018)』を見て、警察·保安関係の内情について言えば『血の轍(2014)』を見ていこうと思う。


『震える牛(2013)』に話を戻すと、食品偽装というのは消費者からは本当に見えづらく、それでいて食というのは私たちの健康や命に関わることだけに見過ごすことのできない問題かと思う。


食品産業を取り巻く倫理観の腐敗に関して、もはや意識を変えていくことが難しいのであれば、ブロックチェーンを活用したトレイサビリティ技術による解決策しか道がないのだろうか。この問題においても意識の変革を断念し、技術による変革の道しか残されていないのかと思ってしまうと、ひどく暗澹たる気持ちになる。


現代社会も現代人も、もう落ちるところまで落ちてしまっている。意識の変革を断念し、技術による強行的な変革を実現させようとするのは抗えない社会の流れなのかもしれない。


制度を導入したところでそれは往々にして失敗に終わるが、テクノロジーを目には見えないところで浸透させていくことによって、現代人の行動特性も社会のあり方も静かに水面下で変化している姿を見ると、この流れが当分止むことないだろうし、それは加速されていくように思えてくる。それが良い悪いではなく、事実として進行している姿を鳥瞰的に眺めることができる。


今日は午前中にふと、自分の日々の創作活動は、哲学者の鶴見俊輔氏の言葉言えば、「限界芸術」的なものなのかもしれないと思った。自分のように正当な芸術教育を受けていない人間が従事する創作活動というのは、純粋芸術として位置付けられる可能性は薄く、むしろ自分としても、芸術と生活の境界に位置する非専門的芸術家によって生み出された創作物が大衆に享受される限界芸術的なものだとみなされる方が望ましいように思う。


自分は限界芸術の実践者として位置付けてもいいのかもしれない。だが、果たして大衆に享受されるかどうかは不明である点を考えると、限界芸術ですらないようにも思えてくる。このあたり、また日本に帰った時にでも、鶴見氏の限界芸術論に関する書籍を読みたいと思う。フローニンゲン:2021/2/12(金)20:00

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

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