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6233-6235: アートの国オランダからの便り 2020年9月18日(金)


No.1402 夕方の踊り_An Evening Dance

本日の言葉

May everything contain the state of Buddha. Dengyo Daishi

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本日生まれた10曲

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タイトル一覧

6233. 子供のような想像力を持って/今朝方の夢

6234. 問うという行為/隠徳を積むこと

6235. 時の充実としての善や美/存在を美しむことと慈しむこと


6233. 子供のような想像力を持って/今朝方の夢

時刻は午前5時半を迎えた。今週もまた週末がやってきた。


ここ最近は日々の流れが本当に早く感じられる。あれよあれよという間に今週も週末を迎え、気がつけば日本への一時帰国の日も迫ってきている。


今回は約1ヶ月ほど日本に滞在することになり、その期間はいつも以上なのだが、日本滞在中の時間も早く流れていくかもしれない。それは時の充実を意味しているのか、はたまた別の何かを意味しているのだろうか。


いずれにせよ、自分は自分の生に固有の時の流れを通じて生きていくだけである。流れの中で生きること。それが流れを超越して生きることの秘訣である。


今のフローニンゲンの気温は7度と、非常に肌寒い。朝の歓喜のため、窓を開けているのだが、そこから冷たい空気が流れてくる。部屋の空気の循環を良くし、脳に新鮮な酸素を送り込んでいる。ここから寒さがどんどんと厳しくなってくるだろうが、朝の換気とこまめな換気を心がけたい。


昨夜、子供のような逞ましい想像力を絶えず発揮しながら日々を生きることについて考えていた。子供にとって、想像力は遊びと幸福の源泉なのだ。そしてそれは大人においても当てはまる。


遊びや幸福の根幹にある想像力。それを発揮しながら日々を充実した形で過ごしていくこと。今日の取り組みで言えば、創作活動と読書を大いに楽しむ過程の中で、絶えず想像力を十分に発揮していこうと思う。


それでは、今朝方の夢について振り返り、その後、本日の取り組みを始めていこう。


夢の中で私は、雲の上にいた。そこはジャングルジムなどの遊具があり、私は雲の上のジャングルジムの上にいた。


ジャングルジムの下の雲の上には、一つ年上の幼馴染みの友人がいた。彼が私に、今からうちに来て遊ぼうと持ちかけてくれた。


確かに私はジャングルジムの上にいたのだが、それは遊んでいるわけではなく、それをしなければならない状況下にあったようなのだ。しかも、ちょうど私は直前まで旅行に出かけていたので、夏休みの宿題をやりたかった。


友人にその思いを伝えたにもかかわらず、それが伝わず、引き続き強引に遊びに誘ってきたので、私は思わずキレて、怒鳴り散らした。私が発した罵声は、天界がひび割れるぐらいに激しく大きなものであり、友人のみならず、その場にいた友人の母と私の母も相当驚いていた。


私は自分が決めたことは何があっても貫き通す人間であり、遊ぶよりもまず宿題を優先させる意思を再度強く持った。何よりも勉強がしたかったのだ。


ジャングルジムの上にいた私は、そこからジャンプして、また別のジャングルジムの上に飛び移った。そこで夢の場面が変わった。


次の夢の場面では、小中高時代の友人と東京と欧州のどこかの街が混ざったような場所にいた。私たちはその街の大きや市役所のような建物の中にいて、そこで話をしていた。


何やら彼は、現在何回目かの浪人生活を送っているようであり、今年からは予備校に通うのではなく、オンラインの授業を受講することにしたらしい。どういうわけか、私は彼の勉強に付き合うことにした。


すると、高校時代の女性友達が何人かその場に現れ、私たちに声を掛けてきた。そこから私たちは、その場で話すのではなく、ちょうどその建物には立派な食堂があったので、そこでご飯でも食べながらゆっくりと話をしようということになった。


いざ食堂に到着すると、そこは空いていたのだが、どういうわけか私たちは、別の建物に食べ物を持って移動し、そっちでご飯を食べることにした。私の目には、食堂の陽だまりがとても心地良さそうに映っていた。フローニンゲン2020/9/18(金)05:49


6234. 問うという行為/隠徳を積むこと


——生命は、時という画布の上に、自らを描く——鈴木大拙


時刻は午前10時に近づこうとしている。今、空には一切の雲がなく、見事な秋晴れである。とても涼しく、そよ風がフローニンゲンの街の肌を撫でている。


先ほど、鈴木大拙先生の『禅』の4回目の再読をし始めた時、鈴木大拙先生が金沢で生誕されたことを知った。ちょうど今回の一時帰国で金沢に滞在する予定だったので調べてみたところ、金沢に鈴木大拙記念館があることを知り、ぜひ足を運んでみようと思った。


早朝の日記の執筆の時点で、今日はてっきり土曜日だと思っていたが、今日はまだ金曜日だった。曜日に縛られない生活を長らく送っていると、こうした誤解がよく起こる。


世間の時間の流れに縛られることなく自分の時間を生きていることを思うと、そうした誤解が生じるのはとても肯定的なことだと思う。


先ほど、改めて問いについて、そして問うという行為について考えていた。問うためには、問われる対象との分離が必要だが、問いを解くためには再度問いと一体とならねばならない。それは、問いに関する差異化と統合化が必要だということを暗示している。


問うということは、存在が自らを知ろうとすることの現れである。問うという行為は人間にとって、自己を知るという根源的な欲求から生まるものなのかもしれない。


当たり前なのだが、問いに対して何らかの答えがあるということは、問いには最初から答えが付いているというように見ることができるかもしれない。これはすなわち、問いは問われた瞬間にすでに答えられているということを意味している。


秋に入り、より一層時の流れが穏やかになるフローニンゲン。この穏やかな環境の中で、日々の創作活動や読書をゆったりとした気持ちで取り組むことができていることには本当に感謝しなければならない。それらは自分にとって、隠徳を積む行為なのだと思う。


創作活動にせよ、読書にせよ、それらは絶えず社会的な関与に結びついており、誰にも見えないところでそれらがなされているという点において、それらは隠徳を積む行為なのだ。平穏な環境の中で平穏な心を持って隠徳を積んでいくこと。それもまた、自分に課せられた1つの社会的な役割なのだと思う。


固有の時間の中に音楽を作っていくのではなく、音楽を作っていくことによって固有の時間を生み出すという発想を持つ。これから再度作曲実践をする際に、そうした発想を意識してみよう。


時間芸術としての音楽において、時間とは何かを考えていくことはとても大切だ。そうした考察が音楽そのものならず、人間そのものについての理解を深めてくれる。


作曲実践を通じて、時という画布の上に、自らを絶えず描いていこうと思う。フローニンゲン2020/9/18(金)10:00


6235. 時の充実としての善や美/存在を美しむことと慈しむこと


時刻は午後7時を迎えた。つい今し方夕食を摂り終えた。


優しく穏やかな夕日が西の空に見える。耳を済ませると、小鳥たちのさえずりが聞こえてくる。振り返ってみれば、今日もまた非常に充実した1日だった。


時の充実としての善や美。時の充実を日々感じる時、それは善く生き、美しく生きていることを示しているのかもしれない。


逆に、時の非充足は悪や醜へとつながっていく可能性もある。時の充実さの中に善や美があり、時が輝く時、それは存在もまた輝いているのだ。


そこから、存在を美しむことが、存在を慈しむことにつながっていく可能性について考えていた。美しむことは慈しむことだったのだ。


言行一致の精神で毎日を生きている。心の中に浮かぶ感覚や言葉を大切にし、それが望む行動を日々の瞬間瞬間に取っている。それらが不一致を起こさないことが肝要だ。


心の内から聞こえてくるダイモーンの呼び声に絶えず耳を傾けること。すなわち、魂の訴えを聞くこと。そして、それを形にしていくことを明日からも継続して行っていく。


金銭的な価格を意味する価値ではなく、美や善に妥当する力としての価値を大切にすることの大切さ。valueがvalid(妥当な)という言葉と同じ語源を持っているのはそうしたことの示唆だろう。


価値とは本来そういうものなのだ。美や善に妥当するものなのだ。


夕方のこの時間は空に雲が一切なく、見事な夕焼け空が広がっている。ちょうど今、フローニンゲン上空に飛行機が一機飛んでいて、飛行機雲を作っている。進行方向からすると、北欧諸国からアムステルダムに向かっているようだ。


心圏が生物圏に悪影響を与える度合いが強まっている昨今の状況を憂う。より厳密には、人間の心が生み出す心圏の種々の産物や実践が、物理次元の生物圏を汚染している状況が悪化していることは気がかりでしょうがない。そうした問題意識から、ここ最近は生態経済学や新しい経済学について学んでいるのだろう。


今日もまた曲を作るたびごとに、目をつぶって音楽に合わせて踊るようにしていた。それによって、脳が休まり、そこからまた脳が活性化されるのを感じていた。


脳に休息を与えるには目をつぶることと、そっと踊りを踊る様な形で身体を動かすことが効果的に感じる。明日もそれを意識していこう。フローニンゲン2020/9/18(金)19:25

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