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4910-4912:フローニンゲンからの便り 2019年8月31日(土)


お知らせ

・成人発達理論やインテグラル理論の観点を交えながら、楽しく一緒にボルダリングを体験するためのYoutubeチャンネル「ライフ・イズ・ボルダリング」を始めました!

・成人発達理論やインテグラル理論の観点を交えながら、楽しく一緒に音楽理論や作曲について学ぶためのYoutubeチャンネル「ライフ・イズ・ミュージックコンポジション」を始めました!

本日の3曲

本日の3曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

4910. 今朝方の夢

4911. 創造物ではなく、創造プロセスの中にある大切なもの

4912. 創造活動としてのボルダリング

4910. 今朝方の夢

今朝は午前4時過ぎに起床し、今午前5時を迎えつつある。辺りはまだ真っ暗闇に包まれており、日の出まであと一時間半ぐらいだろう。

土曜日が静かに始まりを迎えた。今日もまた平日と変わらない形で過ごしていく。

創造活動に従事していくこと。絶え間なくそれに従事すること。それが平日・休日問わずに自己が担うことである。

ほどほどに日記を書き、作曲と音声動画の作成に力を入れていく。

毎朝起床する際には、文章を書けること、曲を作れること、音声動画を作れることに対する喜びが自然と滲み出てくる。絶えず喜びの中にいて、楽しさの中で日々を過ごしていくこと。それが完全に常態化している。

今朝方の夢についてまず振り返りをし、そこから今日の活動に入っていきたい。夢の中で私は、日本の大きなホテルにいた。そのホテルは立派な作りをしており、内装はとても綺麗だった。

私はそのホテルの大きなレストランにいて、これから友人たちとビュッフェ形式のランチを共にするようだった。昼食を食べない私にとって、ランチを誰かと共にするということはないのだが、どうやらその日は修学旅行か何かの一環としてそのホテルに宿泊しており、レストランを見渡すと、小中学校時代の友人で埋め尽くされていた。

ひとまず席を確保した私は、どのような食べ物が置かれているのかを確認した。普段であれば、仮にランチに招かれたとしても果物や野菜しか食べないはずなのだが、珍しく私はオムレツなどの卵料理に目が行き、それを皿に盛ろうとしていた。それだけではなく、隣に置かれていたベーコンポテトのような食べ物でさえも皿に盛ろうとしていたのである。

それらの料理を幾分多めに皿に盛った私は席に戻った。するとそこには、二人の友人(AF & TK)がいて、彼らと一緒に話をしながらランチを楽しむことにした。

しばらく二人と話を楽しんでいると、皿に盛った食べ物を平らげている自分がいた。そして私は席を立ち、もう一度何か食べ物を取ってこようと思った。

そこで友人の一人が、「結構食べるね」と述べたのだが、その時の私からしてみれば、それはあまり多い量だとは思えなかった。再度食べ物が並べられている場所に向かうと、そこで女性友達の二人(KF & NI)と出会った。

二人とはその場で立ち話をした後、私は食べ物を新たに取ることをやめ、部屋の窓際に行き、小窓を開けた。すると、とても心地よい冷たい風が室内に流れ込んできて、私はその風を全身で浴びていた。

窓の外を眺めると、先ほどまでは日本だと思っていた場所が、どうやらフランスらしく、しかもフランスの郊外のようだった。今朝方はそのような夢を見ていた。

夢の中の私は、現実世界ではもはや口にしないものを口にしていたこと、しかもそれらを夜ではなく昼に食べていたことが印象に残っている。また、食生活を抜本的に見直すことを突きつけてくれたパリでの出来事は今でも忘れられず、その出来事が夢の中のフランス郊外の景色につながっていたのかもしれない。フローニンゲン:2019/8/31(土)05:17

4911. 創造物ではなく、創造プロセスの中にある大切なもの

時刻は午前6時半を迎えた。辺りは随分と明るくなり、朝日がこれからさらに昇り始める時間となった。

今朝は風がほとんどなく、街路樹が凛とした佇まいでそこに存在している。耳を澄ませてみれば、小鳥たちの鳴き声が遠くから聞こえて来る。

早朝の平穏な世界に溶け出し、空の青さの甘さを味わい、小鳥たちの鳴き声が持つ優しい色を楽しんでいる。

今日はこれから早朝の作曲実践に取り掛かる。その際には、作曲プロセスを音声動画にしていく。

曲を作るプロセスの中で自分が考えていることや感じていることを言葉で逐一説明していく実践を始めてから、随分と作曲実践の質が変わったように思う。これまでも確かに、私は常に作曲実践を楽しんでいたのだが、時に惰性的に行う遊びのようなものになってしまっていたことに気づく。

私がどうしても実現させたいのは、今という瞬間にしか立ち現れない固有の感覚や感情を自由自在に曲として表現していくことである。それを実現させていくためには、惰性的な遊びをしていては決してならないことに気づかされる。

より意識的な鍛錬が必要であり、しかもそうした鍛錬をこれまで以上に楽しむということが大切なのだ。まさにそうしたことを実現させてくれるのが、作曲プロセスを自分の言葉で逐一説明し、それを音声動画として形に残しておくことなのだ。

過去の偉大な作曲家の作品を聴く時、「この作曲家は何を思い、何を考えながらこの曲を作ったのだろうか?」というような問いを持ったことはないだろうか。当然ながら、あえて作品の舞台裏を見せないことにも何らかの意味はあるのだと思うが、私としては、その作曲家が何を思い、何を考えながらその曲を作ったのかという背後のストーリーを知りたい。

そうした固有のストーリーの中に、曲の本質、あるいは曲の魂が宿るのではないかと思うからだ。これは音楽だけに限らず、その他の芸術領域やスポーツにも当てはまるだろう。

その芸術家やスポーツ選手が、あの作品やあのプレーの時に何を思い、何を考えていたのか、そしてその背後にある人生の固有の物語は何なのか。そうしたことを知ることができれば、芸術鑑賞やスポーツ鑑賞の体験は、今よりもずっと豊かなものになるのではないだろうか。そのようなことを思う。

私は、自分が何を思い、何を考えながら曲を作っているのかということを自分自身で知りたいと思い、また、生み出された作品を聞くよりも、実は創造プロセスそのものが私にとって面白いものだという気づきから、自分の作曲プロセスを音声動画にし始めたのである。

日記、作曲、音声動画の作成、それらは本当に自分の存在の克明な記録を実現させてくれる大切な友となった。今日もまた、様々な思いや考えを胸に、作曲実践に打ち込んでいく。

今後の作曲実践の中では、驚きや笑い、葛藤や揺れ、試行錯誤などが常に伴うだろう。それらを言葉によって可視化していく実践を愚直に行っていく。その先に、その瞬間の内面世界と内的現象を自由自在に表現できる日がやってくるだろう。フローニンゲン:2019/8/31(土)07:02

4912. 創造活動としてのボルダリング

時刻は午後7時半を迎えた。今日は天気予報の通りに30度近くまで気温が上がったが、思ったほどに暑さはなかった。それは昨日と明日が涼しいことによる影響なのかもしれない。

おそらく、今日をもってもうフローニンゲンの街は30度近い気温となることは今年においてないだろう。明日からは、最高気温が20度前後の日々となる。

いよいよ明日は、ボルダリングジムに行く3回目の日である。明日に向けて諸々の準備が整っており、明日のトレーニングも非常に充実したものになるだろう。

明日の朝には再度、その日にどのようなトレーニングをどれだけ行うのかを確認しておきたい。しかもそれらをできるだけ言葉の形にし、音声動画として残しておきたいと思う。

明日からは、ある意味ボルダリングにおける写経実践のようなものをより意識したい。プログラミング言語や作曲を学んできた時と同じように、手本となるボルダリングの動きを実際にトレースすることを何度も行う。しかもしれは、実際にジムに行って壁に登ることを通じて行うだけではなく、イメージの世界の中でも行っていく。

具体的には、ジムで撮影した課題のコースを見ながら、何がうまくいき、何がうまくいかなかったのかを分析し、そこからどのようにすればその課題を克服できたのかをイメージしていく。こうしたイメージトレーニングを何度も続けていけば、イメージ力のみならず、それが実際のボルダリング力の向上にもつながってくるだろう。

今日もYoutubeチャンネルの音声動画の中で述べていたが、ボルダリングは将棋やチェス、そしてプログラミングや作曲と非常に似ている特性があり、その中でもパターン把握の重要性を挙げることができる。

過去に登った壁のパターンを脳内に蓄積し、それを参照しながら新たな壁を登っていくこと。蓄積したパターン認識から最善の一手を見つけ出し、それを目の前の新たな課題に適用していくこと。そのようなことが徐々にできてくれば、ボルダリング力は着実に身についていくだろう。そのためには、実際に壁を登るという経験と、イメージトレーニングを繰り返すことによるパターンの蓄積が不可欠となるだろう。

今後も、インターネット上に存在している多様な動画を見ていこうと思うが、一つ一つの動きを丁寧に解説している動画については、それを見た都度目を閉じて、自分の脳内でその動きを再現してみようと思う。それをまず基本的な動きの一つ一つに対して行っていく。そうすれば、自分の動きのパターンの引き出しが拡張されるだろう。

こうした引き出しが増えれば増えるほど、オブザベーションする際にどのようなパターンを適用すればその課題を克服することができるのかが明確に見えてきて、実際に壁を登る時の体力の消耗を抑えることができるにちがいない。

明日ジムに訪れた際には、それぞれの課題のホールドをよく観察し、ホールドの位置のみならず、どちらの手をどこに置いていくのかを事前に確認してから登るようにしていく。ジムから帰ってきての振り返りの際には、実際にオブザベーション通りにいったところとそうではないことの差を確認していく。

どこのホールドをどのように握ったのか、どこに足を置いたのかを含めて、写真を見ながらそれを言葉にしていく。そうした振り返りを行うこともまたボルダリング実践の楽しみである。

作曲と同様に、毎回進歩を感じられること、そしてボルダリングも自分なりのアプローチを見出していくという点において創造活動の一種であることにその魅力を感じる。フローニンゲン:2019/8/31(土)19:44

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

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