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4830-4841:フローニンゲンからの便り 2019年8月14日(水)


8月12日(月)と13日(火)に生まれた17曲

12日と13日の17曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

4830. ボルダリングに向けた準備:プロテインとプロテインシェイカーの購入を検討

4831. 起業家ビザの申請をしにズヴォレという街へ

4832. 協働学習としてのボルダリング

4833. 一杯の味噌汁を通じて

4834. ズヴォレに向けて

4835. 世界中、そして日本国内のボルダリングジムを巡る旅に思いを馳せて

4836. ヨセミテの国立公園のエル・キャピタンを眺めた時の思い出

4837. 起業家ビザの申請を無事に終えて:留まる魂と遍歴する魂

4838. オランダ永住権・欧州永住権の道が開けて

4839. ズヴォレの美術館Fundatieを訪れて

4840. ボルダリングに向けてソイプロテインとプロテインシェイカーを購入して

4841. 運と人との良縁に恵まれて:音声や録画の共有について

4830. ボルダリングに向けた準備:プロテインとプロテインシェイカーの購入を検討

今朝は4時過ぎに起床したのだが、気がつけばもう5時半を迎えていた。というのも、起床していつものルーティンワークを行った後に書斎についてから少々調べ物をしていたからである。

何について調べていたかというと、ボルダリングについてである。直接的にボルダリングについて調べていたというよりも、必要となるシューズが購入できる店がフローニンゲンにないか、プロテインシェイカーを購入できる店がないかなどを調べていた。

昨日の午後にかかりつけの美容師のメルヴィンの店に行き、メルヴィンからボルダリングについて教わり、一回一緒に行ってみようと誘われた。実はその場で直感的にこのスポーツに取り組みたいという思いがあり、私の中では即決だった。

自宅に帰り、夕食を摂った後にメルヴィンにテキストメッセージを送った。しばらくして返信があり、今週の日曜日の午後に、早速Gropoというフローニンゲン郊外にあるボルダリング施設に一緒に行くことになった。

自宅からGropoまではちょうど5kmほどあり、グーグルマップの表示だと歩いて1時間とあるが、準備運動がてらボルダリングができる格好で走っていこうと思っていたので、ジョギングのようなペースで走ったり、途中で少し歩いたとしても40分ぐらいで到着できるだろうか。初回は初めての道を通ることもあり、念のため1時間の時間を確保しておくが、今回所要時間を計測して、次回以降は程よい時間に自宅を出発したい。

6年前にサンフランシスコでボルダリングを初めて行った時、全身が筋肉痛になったのを覚えている。どうやら普段使わない筋肉を使ったり、ボルダリングが初めてであったから、不必要に筋肉を使っていたことから筋肉痛になったのだと思われる。

今回も間違いなく筋肉痛になるだろうが、それもまた一つの楽しみである。というのも、どの筋肉を普段使っていないかがわかり、さらにはボルダリングが全身を鍛えるトレーニングにもなることが再認識されるだろうからである。

ボルダリング施設のGropoまで往復10kmのジョギング兼ウォーキングを楽しむこと、そしてそこでボルダリングを楽しむことも考えると、プロテインを持っていくことが必須だと思われた。昔トレーニングをしていた頃にプロテインを摂取していたが、ここ最近はそうした人工的に作られたものからタンパク質を摂取することなく、できるだけ食事からタンパク質を摂取するようにしていた。

しかしよくよく考えてみると、日々のタンパク質の摂取を支えてくれるのは、毎晩食べている有機豆腐がメインであり、それ以外は各種の植物性のパウダー(例:ヘンプパウダー、パンプキンシードパウダー)から摂取している。それらは自然食材に由来のものであり、行きつけのEkoplazaという街の中心部のオーガニックスーパーには、各種良質なプロテインが置かれていることに前々から気づいており、今日はそのうちのどれかを購入したいと思う。

ちょうどもうしばらくしたら、起業家ビザの申請をしにズヴォレの街に行くのだが、そこから夕方にフローニンゲンに戻ってきたら、Ekoplazaに行き、プロテインを購入したい。注目しているのは、100g中に92gもタンパク質が含有されている大豆プロテインである。タンパク質の含有量が92%というのは極めて高く、普段摂取してるヘンプパウダーやパンプキンシードパウダーの含有量を遥かに凌ぐ。

プロテインを水で割ってもいいのだが、この際豆乳を購入し、それをプロテインで割ってもいいかもしれない。乳製品はできるだけ摂取しないようにしていたのだが、プロテインは水で割る方がいいのか、豆乳で割る方がいいのかをまた調べてみてから購入を検討したい。プロテインに合わせて、ボルダリング施設に持っていくためのプロテインシェイカーが必要なので、それは街の中心部にあるBlokkerかHolland & Barrettで購入しよう。

ボルダリングという新しいことを始めることに対して胸が高鳴っている自分がいる。まさに作曲を始めた時の心境のようだ。フローニンゲン:2019/8/14(水)06:03

4831. 起業家ビザの申請をしにズヴォレという街へ

8月はまだ第3週目なのだが、ここ最近は朝晩がすこぶる寒い。本当にすこぶる寒い。それはひょっとすると嬉しい悲鳴なのかもしれないが、それにしても本当に冷え込んでいる。

時刻は午前6時を迎え、空がクリアブルーに輝き始めた。換気のために開けていた寝室と書斎の窓を早々と閉め、今は暖かい格好をしている。長袖長ズボンを着て、靴下を履くという冬の時代と同じ格好でいる。

まだ8月も折り返し地点に過ぎないのだが、ここから気温が再度上がることはなく、もうこのまま9月の中旬までこの気温が続くらしい。9月の中旬を過ぎると、そこから一段気温が低くなる。日本に一時帰国するのが9月の最終週なので、その頃にはフローニンゲンはさらに寒くなっており、3週間後に戻ってくる際にはまた一段と気温を下げているだろう。

今日はこれからオランダ中部にあるズヴォレの街に行く。いよいよ起業家ビザの申請資料を提出する日がやってきた。

以前の日記で書き留めたように、移民局も夏休みモードに入っているらしく、移民局に電話をした時には、対応を面倒くさがられたのを覚えている。

オランダの移民局は、他国の移民局に比べて施設が綺麗であり、職員の対応も親切だという評判であり、私もそう思う。だが今は夏季休暇の時期であるということをきちんと踏まえ、本日実際に移民局に行く際には、対応してくれる職員の方にまずはお礼を述べることから始めよう。とにかく相手に気持ち良く働いてもらうことを意識したコミュニケーションを図りたい。

ズヴォレという街はこれまでも言及しているように、オランダでは中規模程度の都市であるが、移民局があるほどの発展を遂げている街でもある。フローニンゲンも中規模都市なのだが、フローニンゲンには移民局はない。

移民局でのアポイントメントは10:45からであり、フローニンゲンの自宅を出発するのは9時前を予定している。列車でおよそ1時間程度でズヴォレの街に到着する。

今日は気分転換に、ズヴォレの街の美術館に足を運ぶ。調べてみると、そこそこに立派な美術館のようであり、所蔵作品も自分の好みに合致するようなものがあるようなので、それらを鑑賞するのが今から楽しみだ。

普段の私は、本当に自宅から半径数キロメートル以内のところでしか生活をしていない。これは実際には多くの人に当てはまる普通のことらしく、ネットワーク科学の権威であるアルバート=ラズロ・バラバシがそれを証明していた興味深い研究内容を思い出す。

普段私は、同じ目的地に向かう際にも意識的に道を変えたりしてみるが、何も考えていないとついつい同じ道を選んでしまう。バラバシの研究結果が示すように、実は多くの人は、狭い範囲の中で同じような道を使って生活をしており、生活パターンがネットワーク科学の観点からあれこれと分析できてしまうのである。そして、こうした研究がビッグデータを活用したマーケティングに活かされているわけなのだ。

今日はちょっとした非日常体験を味わう楽しみがある。普段歩かない街や道を歩くことは、大きな刺激になるだろう。それは脳や心に対する刺激のみならず、自己という存在に対する刺激になるに違いない。

昨夜の雷が嘘のように、穏やかな朝の世界が広がっている。今日は駅までのウォーキングが本当に気持ちいいだろう。遠足に出かけていく少年のような心を持った自分が今ここにいる。フローニンゲン:2019/8/14(水)06:23

4832. 協働学習としてのボルダリング

今朝は少しばかり書きたいことがふつふつと自分の内側から湧き上がっている。それは、かかりつけの美容師であるメルヴィンのおかげだろう。

メルヴィンがボルダリングについて紹介してくれ、それがきっかけで自分の中の何かがまた大きく動き始めているのを実感する。何を隠そう、私は幼少時代よりもともと体を動かすことをとても好んでおり、家の中に閉じこもって本を読んだりするような人間ではなかったのである。

生まれてから数ヶ月のところで水泳を始め、そこからサッカー、バスケ、フットサルと様々なスポーツを経て、成人になってからはヨガのインストラクターの資格を取得し、今でもヨガは毎朝行っている。また、大学に入学するまで本など一切読んだことがなく、本が読めるようになってきたと自分で思い始めたのは20代の半ばからであった。それほどまでに自分は身体優位の人間であったのだということを、今改めて確認している。

今週末にメルヴィンと、フローニンゲンにあるGropoというボルダリング施設でボルダリングを楽しむことになっており、まだボルダリングをしていないのだが、これからの人生はボルダリングと作曲を中心にして回っていくのではないかという予感が早くもある。

以前の日記でも書き留めているのだが、すでに今の自分はセミリタイア状態である。そうした状態は、30歳を迎える前ぐらいから始まった。

セミリタイアをしてみると、当然自分の時間が生まれ、それはほぼ必然的に自分が何を真にやりたいのかということを突きつけてくる。ある意味、自分のライフワークが一体何なのかを考えさせることを余儀なくさせてくるのである。作曲というのは私のライフワークの一つとなり、それは今の私にとっては本当になくてはならないものになっている。

今はセミリタイアの状態をさらに前に進めていこうと考えており、特に経済的な安定性をさらに確保させるために、投資の学習と実践に力を入れている。今年は、セミリタイアの状態がさらに安定したものになるだろう。

そうした最中にあって、作曲実践のみならず、ボルダリングという身体を動かしながら人と触れ合うことができる実践に出会えたことは幸運であった。ひょっとすると、ボルダリングという人工の壁を登っていくことから発展して、自然の壁を登るロッククライミングを始めるかもしれない。そんな予感すらあるが、とりあえずは人工の壁を登ることを楽しみたい。

ボルダリングには知的な要素が多分に含まれており、体の大きさや身体能力がなくても、体の使い方や壁の登り方に関して頭を使いながら壁を登っていくことに面白さがある。どのボルダリング施設でもそうだが、壁には色とりどりの突起物(「ホールド」と呼ぶらしい)があり、それらの色は難易度ごとに分かれている。仲間や見ず知らずの人と意見交換をしながら、課題をこなし、達成する喜びもある点に、どことなく協働学習のような側面を見出す。

おそらく私は、中学校を卒業し、高校に入学した時点から今に至るまで、自閉的な学習を続けてきており、自分でもそれを認識していた。そうした学習によってしか得られぬものもあることは確かだが、そうした学習に限界があることもまた確かである。

メルヴィンや彼の友人、さらにはボルダリング施設で出会う見ず知らずの人たちと一緒にボルダリングを楽しむことは、これまでの自分が採用してきた学びとはまた違うものをもたらしてくれるのではないかと思う。フローニンゲン:2019/8/14(水)06:43

4833. 一杯の味噌汁を通じて

寒さが増しているフローニンゲンの朝において、早朝の一杯の味噌汁は格別である。今、ベジブロスのスープに有機玄米味噌を溶かし、そこにオーガニックカレースパイスを少々振りかけた味噌汁を飲んでいる。

味噌汁が身体中に染み渡っていく喜びを感じている。それは全身の喜び、心の喜び、そして存在の喜びとして顕現している。

繰り返しになってしまうが、ここ最近のフローニンゲンは本当に冷え込んでいる。これからよりいっそう寒さが増していくであろうから、朝の味噌汁は今後ますます重宝されるものになり、その一杯に有り難さを感じるだろう。

味噌汁が誕生した国で生まれたことにも多大な感謝の念を持つ。近々必ず「味噌汁讃歌」を作ろうと思う。味噌汁の旨さとそれがこの世界に存在していることへの感謝の念が体現された曲を作るのである。

それは変奏曲的に、多様なヴァリエーションがあってもいいかもしれない。「味噌汁変奏曲」という一風変わったタイトルで、味噌汁への感謝の念を様々な曲で表現していく。実際にそれをするかわからないが、朝に一杯の味噌汁を飲んだ時のその瞬間の感覚を曲にすることを習慣化させるのも面白いかもしれない。

先日、街の中心部のオーガニックスーパーの味噌コーナーで、見ず知らずのオランダ人女性が真剣な表情で味噌を選んでいたので声を掛け、そこに置かれている八丁味噌、麦味噌、玄米味噌の違いについて簡単に説明した。また別の日には、オランダ人らしき中年男性が味噌を選んでいたので、そこでもその方に声を掛けた。

味噌によってコミュニケーションが生まれ、人と人とのつながりが生まれることの素晴らしさ。これはおそらく味噌だけに限ったことではなく、食全般に関して言えるのかもしれない。

オーガニック食材という質の良い食品を通じて人と人との間につながりが生まれ、私たちの体にとって良いものがより社会に認知されていくような流れを生み出すことはできないかと最近考えることが多い。端的には、自分を含め現代人は諸々のリテラシーが極度に低く、そのうちの一つは食に関するものである。

現代人の食に関するリテラシーを向上させるような実践を何か始めていきたいと現在模索している。その中で、すでにそうした意識を持って活動している組織があれば、ぜひ投資を通じて関与したいというのが今のところの自分の考えである。

現在、日本とオランダの企業社会に絞って、そうした組織を探している。対象地域はヨーロッパ全土に広げてみてもいいかもしれない。そうした組織が見つかり、仮に上場していれば、いくらか資金を投じてみよう——もちろん、企業理念と財務状況の精査の後に——。

今飲んでいる一杯の味噌汁をきっかけとして、つらつらと文章を書いてきた。言えることは、食を通じても何かしらの実践をしていきたいと考えている自分がいるということである。

食を通じて社会と接点を持ち、社会に何かしらの関与と貢献をしていくこと。そんな自分の姿を描いている。それほどまでに食は私たちの生活にとって重要なものであり、食の質いかんが日々の幸福感に大きな影響を与えると言っても過言ではないのだ。

朝日が赤レンガの家々に照らされ始めている。赤レンガの家々だけではなく、それは街路樹にも優しく降り注いでいる。そう、朝日は誰に対しても平等に降り注いでいるのだ。この不平等な世界において、そうした自然の平等さには心打たれるものがある。

小鳥たちの澄み渡る鳴き声が聞こえて来る。その鳴き声もまた、この世界に対して平等に響き渡っている。平等さを顕現させる朝日と小鳥たちの鳴き声に感化され、何かが自分の内側で動いている。

何かを始めよう。これからの人生において何かを新しく始めよう。フローニンゲン:2019/8/14(水)07:11

4834. ズヴォレに向けて

時刻は午前8時を迎え、辺りはすっかり明るくなった。今日は風も穏やかであり、天気も良いので、ズヴォレの観光にはうってつけである。ズヴォレへの日帰り旅行の準備はもう完了しており、あとは出発するだけとなった。

今朝は、ボルダリングに関する調べ物や日記の執筆に力を入れていたため、結局今のところ作曲ができていない。そうしたことから、今日の作曲は夕方に自宅に戻ってきてからにする。

フローニンゲンからズヴォレまでの片道一時間の列車に乗っている最中に作曲実践をしようかと考えていたが、おそらくその時間にも日記の執筆をしたり、過去の日記の編集をしたりしようと思っている。確かに列車の中でも作曲できないこともなく、これまでアムステルダム空港駅に向かう際などには作曲をしていた。

しかし今日は一時間程度の乗車時間であるため、ゆっくり集中できない可能性があり、列車の中では基本的に日記の執筆や執筆に力を入れたい。とはいえ、帰りは時間にゆとりがあるかもしれないので、念のため作曲ノートを持参したい。新しく一から曲を作ることはしないが、それを活用しながら過去の曲を編曲することならできそうだ。

この日記を書き終えたら、荷物の最終確認をして、少し早めにフローニンゲンの中央駅に向かいたい。今朝は確かに晴れているが、冷えることもあって、駅構内のカフェでホットコーヒーを購入したい。

今日の日帰り旅行のために、街の中心部のオーガニックスーパーで有機アイスコーヒーの小瓶を購入していたのだが、アイスコーヒーではなく、ホットコーヒーを飲みたい気分だ。もちろん、その小瓶も持って行くが、もう少し気温が上がる午後にそれを飲むことにしたい。ちょうどズヴォレの美術館に足を運ぶ時間帯ぐらいからそれを開け、アイスコーヒーを堪能したいと思う。それまではホットコーヒーが身に沁みる時間となるだろう。

今日も自宅からフローニンゲンの中央駅へ向かう散歩を楽しみ、ズヴォレの街の散歩を楽しむ。これはいい運動になるであろう。

タンパク質を補給するために、タンパク質が多く含まれているナッツ類のせんべいを持参したい。また、同じくタンパク質が多く含まれているウエハースに先ほどピーナッツバターをアーモンドバターを塗ったものを作り、それも持参したい。そうしたプロテイン食品と合わせてバナナを2本持っていけば、食糧に関して困ることはないだろう。

ズヴォレの駅に到着したら、すぐさま移民局に向かう。先ほど、起業家ビザの申請に必要な書類を再度すべて確認した。一応指示として、すべての提出書類の下に、Vナンバーという事業主番号を記載せよということだったので、先ほどそれを記入しておいた。これにて準備は完了である。

晴れ渡るフローニンゲンの朝の街並みを堪能しながら、ゆっくりと歩いて駅に向かいたい。早めに駅に到着し、切符を購入し、その足でカフェに向かう。時間によってはカフェで少しくつろぐことができそうだ。フローニンゲン:2019/8/14(水)08:18

No.2522: A Morning Bright Song

I’m enjoying this moment as if I could hear a bright song in the morning. Groningen, 08:52, Thursday, 8/15/2019

4835. 世界中、そして日本国内のボルダリングジムを巡る旅に思いを馳せて

もう間も無く列車が出発し、ズヴォレへと向かう。今、フローニンゲン中央駅に停車中の列車の中にいて、コーヒーを片手に出発を待っている。

今朝は本当に冷え込んでおり、自宅を出発したのはすでに午前8時半だったにもかかわらず、自宅から駅まで歩いている最中には、思わず「寒い」と独り言を述べてしまうほどであった。インナーを着て、長袖を着ていても寒さが身に沁みるほどであった。

通行人を見渡してみると、ジャケットを着ている人が多かった。また、今列車の中を見渡してみても、春秋用のジャケットを身にまとっている人ばかりである。むしろ長袖だけを着ているのは自分ぐらいのように見える。

8月の第3週目のフローニンゲンは、すっかり秋の気温だ。こうした肌寒い気温においては、ホットコーヒーが旨い。

普段はもうコーヒーを飲まないようにしているのだが、今日のように日帰り旅行の際や長期間の旅行の際、あとはかかりつけの美容師のメルヴィンの店に行った時さらには街の銀行に立ち寄った際にエスプレッソを飲むぐらいだ。そうしたこともあり、先ほど駅構内のカフェで購入したホットコーヒーがとても旨く感じられる。

気がつけば、列車はすでにフローニンゲン中央駅を出発した。フローニンゲンからオランダのどこかの街に列車で向かって行く際に、いつも私は車窓からの眺めを楽しみにしている。

今日は秋晴れということもあって、とても平穏かつ長閑な景色が広がっているように見える。空には雲ひとつなく、快晴の空の下、大地が喜びの踊りを踊っているかのようだ。

これから一時間の列車の旅においては、日記を少々綴り、過去の日記を編集したいと思う。

駅まで歩いている最中も、頭はボルダリングや作曲のことで一杯だった。ボルダリングに関して言えば、メルヴィン曰く、何回かジムに通ってみて、ボルダリングが自分に合っているとわかってからシューズを購入することを勧められた。シューズにも様々な種類があり、自分の足の特性や目的に応じて、選ぶべきシューズが異なるようだ。

今週の日曜日のボルダリングから何回かジムに通ってみて、本格的にボルダリングを始めようと思ったら、マイシューズを購入したいと思う。マイシューズを購入したら、それを持ってオランダ国内の様々なボルダリングジムを巡ってみるのも良いかもしれない。その際には、メルヴィンや、これからジムで知り合うであろう仲間たちに声をかけて一緒に巡ってみたい。

今朝方調べてみると、オランダ国内には幾つかボルダリングを楽しめる施設があるようだ。中には屋内のジムのみならず、外の景色を眺めながら楽しめる場所もある。

何より驚いたのは、フローニンゲンにはGropoという屋内施設以外にも、Bjoeksというボルダリング場があり、そこには、「エクスカリバー・タワー(Excalibur Tower)」という名前の37m級の壁があることだった。

エクスカリバー・タワーは、ボルダリングを行っている者にとってのメッカの一つのようであり、それはオランダ国内においてという意味だけではなく、世界的に見てもである。ボルダリング用の壁に関して言えば、エクスカリバー・タワーは、世界で2番目に高いボルダリング用の壁だそうだ。

近年までは世界一高かったらしく、ギネスブックにも載っていたそうなのだが、最近アメリカのネバダ州のBaseCampという場所に世界一高い壁が作られたそうだ。そうした壁に登るのはまだまだ先のことになるが、少しばかり夢が広がる。おそらくそうした壁を登る際には、屋内施設の低い壁を登る時とは異なって、安全ロープのようなものをつけて登ることになるのだろう。

今日はズヴォレの美術館に足を運ぶ。それと同じような感覚で、今後はオランダの街にあるボルダリングジム、さらには世界の街にあるボルダリングジムを巡る旅に出かけてみたいと思う。

そして、いつか日本を旅して回る際にも同様に、美術館のみならず、ボルダリングジムも合わせて廻りたい。心身、そして存在を活性化させる旅の実現を思うだけで、内側から不思議な力が湧いてくる。

ボルダリングを始めることによって、身体的にも精神的にも、ひょっとすると存在的にもこれからさらに若くなりそうだ。ズヴォレに向かう列車の中:2019/8/14(水)09:35

No.2523: Breaking Ice

Something new to me would happen. Groningen, 09:25, Thursday, 8/15/2019

4836. ヨセミテの国立公園のエル・キャピタンを眺めた時の思い出

時刻は午前9時半を迎え、依然としてズヴォレに向かう列車の中にいる。今、ズヴォレの一つ手前の駅であるアッセンに到着した。

前回列車に乗ったのは、ロシアのモスクワに行こうとした(がビザを取得しておらず実現しなかった)時であり、それ以来となる。前回は、猛暑の影響で線路が異常をきたし、途中下車をせざるをえなかった。今日はこれだけ涼しいため、線路上のトラブルはなさそうである。もう30分ほどしたらズヴォレの駅に到着する。

かかりつけの美容師かつ友人でもあるメルヴィンは、再来週から一ヶ月ほどの夏季休暇を取り、彼女と一緒にフランスに旅行に行くそうだ。その際には、趣味のサーフィンに加えて、ロッククライミングも楽しむそうだ。

メルヴィンのように、いつか自然と直接的に触れ合う形で自然の岩に登りたい。大自然の岩を登っていくことは、確かに初心者にとっては難しいだろうが、さぞかし気持ちのいいことだろう。

そのようなことを考えていると、サンフランシスコに住んでいた頃に行ったヨセミテ国立公園の景色が思い出された。ヨセミテ公園をサイクリングで楽しんでいた際に見た、あの巨大かつ雄大なエル・キャピタンを忘れることはできない。

思わず私は自転車をこぐことを止め、その場で立ち止まって、エル・キャピタンの姿をずっと眺めていた。あの巨大な岩の壁の力強さには本当に圧倒されるものがあった。そこには自然の偉大さが顕現していた。

それに触れた私は、純粋に畏怖心に包まれていた。あるいは、自らがもう畏怖心そのものになっていた。あの体験は、人間が自然の前では畏怖心そのものになりうるということを教えてくれたように思う。

昨夜、早速私は、ボルダリングを含め、ロッククライミングにも関心を持ち、クライミングに関するポッドキャストをSpotify経由で聞いていた。世界には実に様々なクライマーがいて、各々クライミングを始めた理由やきっかけが異なっていて面白い。その背後にあるのは、その人固有の人生であり、固有の物語なのだ。

何事においてもそうだと思うが、その人が情熱を注いで取り組むことの背後には、その人固有の物語がある。それに耳を傾けていると、どこか共感の念が湧いてくる。

そういえば、ボルダリングは2020年の東京オリンピック競技にも選ばれたそうだ。東京オリンピックはオランダからの観戦になるだろうが、是非ともボルダリングという競技に注目をしたい。

ボルダリングの世界大会は毎年各地で行われており、日本においても最近はボルダリングを楽しめる施設が増えているとのことだ。実際に、日本全国にはすでに500を越すボルダリング施設があり、実家の隣町にもボルダリングジムがあることがわかった。

今度一時帰国する際には、親友を誘ってそこに行ってみるのもいいかもしれない。すでに子供がいる親友も多いが、子供がみんなまだ小さいため、ボルダリングを家族ぐるみで楽しむことはもう少し先のことになるだろうか。

オランダでの生活を始めてちょうど四年目を迎えた今月に、ボルダリングと出会うことになるとは思ってもいなかった。今年は作曲とボルダリングに力を入れていきたいと強く思う。

作曲という創造活動と、友人やコミュニティーと一緒になって楽しむボルダリングをこれからの人生の楽しみとしたい。ボルダリングという実践が加わったことにより、他人とのつながり、コミュニティーとのつながり、自然とのつながりをより感じられることになるだろう。そのおかげで、これからの人生がますます充実したものになることを予感する。ズヴォレに向かう列車の中:2019/8/14(水)09:55

No.2524: A New Beginning

I think that a new beginning in my life came. Groningen, 10:12, Thursday, 8/15/2019

4837. 起業家ビザの申請を無事に終えて:留まる魂と遍歴する魂

今、ズヴォレの観光を終え、ズヴォレの駅のプラットホームでこの日記を書いている。今日は本当に観光日和であった。

午前8時半あたりにフローニンゲンの自宅を出発した際には、あまりの肌寒さに驚かされたが、日中は幾分気温が上がり、ひょっとすると半袖でもいいぐらいの気温まで上がった。実際に、今プラットホームの椅子の隣に腰掛けている初老の女性は半袖である。

ちょうどその女性が椅子に腰掛けた時、チャージ式のカードを機械に通し忘れたとのことだったので、荷物を一瞬見ていて欲しいと言われた。私はそれを承諾し、その女性は近くの機械にカードを通し、再び椅子に戻ってきた。

プラットホームの上には、ハトとスズメがたむろしていて、人間が食べかすを落とすのを待っているようだった。ちょうどその女性は3時のおやつとしてドーナツのようなものをほうばりだし、私も今日はよく歩いたからプロテインを補給するために、プロテインが豊富に含まれたナッツのせんべいを食べ始めた。

お互いに少しばかり食べかすを地面に落とすと、ハトとスズメが嬉しそうに寄ってきて、お互いが喧嘩をしないように食べかすを食べる姿は愛らしかった。興味深いのは、ハトはハト同士で幾分食べ物の奪い合いをしていたのだが、スズメはそれらが親子だったからか、一羽のスズメから別のスズメに口渡しで食べ物を分け与えている光景を目にした。

スズメには利他の精神があるのか、それとも親の本能的な行動なのだろうか。いずれにせよ、その光景に目が止まり、しばらくの間楽しく観察をしていた。隣に座っていた初老の女性と少しばかり言葉を交わしながら、お互いに小鳥たちと思い思いに戯れていた。そんなことを先ほどプラットホームの上で行っていた。

今はもう列車に乗り込み、フローニンゲンに向けて列車が順調に運行している。アッセンで止まり、その次がフローニンゲンだ。これから小一時間ほどの列車の旅となる。

早朝と同様に、3時を迎えようとしている今も、長閑な風景が窓の外に広がっている。

今日はズヴォレの街をゆっくりと散策しており、街を歩いている最中、この街の新たな側面を見出したように感じた。これまでの私は、どちらかというと、ズヴォレの街に対して少し人工的な都市の感覚を受け取っていたのだが、実際に運河沿いや美術館周辺を歩いてみると、非常に落ち着きのある自然な感じを受けた。ゆっくりと散歩を楽しんでいると、フローニンゲンとはまた違う良さがこの街にあることを実感した。

本日ズヴォレの街を訪れた主目的は、起業家ビザの申請をしに移民局に行くことであった。結論から述べると、何の問題もなしに無事に申請が終わり、あとは正式にビザが下りるまで待つだけとなった。

事前の予想とは少し異なり、対応してくださった中年の女性はとても優しく、個別ブースに私が到着した際には、笑顔で出迎えてくれた。事前にアポイントメントを取っていたからか、移民局に到着してほとんど待つことなく、その女性に応対してもらうことができた。

ビザの申請に必要な書類を一つ一つお互いに確認していき、記入漏れがないかなどを確認していった。その過程の中で少々雑談をしたり、自分の事業についての説明や、これまでの3年間のオランダでの暮らしぶりなどについてシェアをした。

その女性がオランダのどこで生まれたのか気になったので質問してみたところ、ズヴォレ生まれであり、ズヴォレから離れて住んだことが一度もないそうだ。これはかかりつけの美容師のメルヴィンがフローニンゲンで生まれ、フローニンゲンから離れたことがないのと同じだと思った。

実はフローニンゲン大学で知り合ったオランダ人の何人かの友人は、フローニンゲンで生まれた後に一度もフローニンゲン以外の街で暮らしたことがないと言う。そんなことを思い出しながら、カリフォルニアのジョン・エフ・ケネディ大学時代の親友であるジョナサンも、大学のある街で生まれ、そこから離れて暮らしたことがないそうだった。彼らの生き方は、私のように生活拠点を転々と変えている生き方とは正反対のように見えて興味深い。

遍歴する魂もあれば、留まる魂もあるということを知る。それらはお互いに違うエネルギーを内包しているが、どちらも共に尊い魂であることに変わりはない。そのようなことをふと思う。ズヴォレ:2019/8/14(水)15:01

No.2525: Dreamers

I have a feeling of any dreamers. Groningen, 11:12, Thursday, 8/15/2019

4838. オランダ永住権・欧州永住権の道が開けて

列車はもう直ぐアッセンに到着する。空には少しばかり雲がかかっており、太陽がかくれんぼを楽しんでいる。

雲間から地上に降り注ぐ光は、優しく穏やかだ。地上の生きとし生けるもの、そしてあらゆることを全肯定している。

午前中、移民局でビザを申請している時に、職員の方にオランダの永住権について確認をしてみた。移民局の職員と直接話ができる機会はめったにないため、せっかくの機会として永住権について質問をしてみた。

質問した内容は、私はフローニンゲン大学で二つの修士号を取得し、そのうちの一つがオランダ語で修了したことになっているプログラムだったため、永住権の申請に必要なオランダ語の試験が免除になるかどうかというものだ。

結論から述べると、オランダで高卒以上の学位を取得したのであれば、仮に大学や大学院でのプログラムが英語であっても問題なくオランダ語の試験が免除されるとのことであった。それを聞いて私は嬉しくなった。

オランダで永住権を取得する道が見え始め、そこにまた強い光が差したかのようであった。

私がこの国を愛し、永住権を取得する予定だということを述べると、職員の女性も喜んでいた。やはり外国人が自国を愛してくれるというのは嬉しいのだろう。

オランダで永住権を取得する一番簡単な方法は、国に認定された事業に投資をするものだと思うが、それはヨーロッパの他国と比べて金額が比較的大きい。オランダの場合、日本円にして1億5千万円ぐらいの投資が必要となる。

ハンガリーなどは、わずか3千万円ほどの国債を購入すればよく、ポルトガルは自分が住んでもいい居住用の不動産、あるいは賃貸用の不動産を取得し、なおかつその価値が6千万円ほどでいいので、オランダの投資金額は幾分高いことがわかる。

いずれのEU諸国においても、その国の永住権を取得することができれば、EU圏内のどの国にも永住できる欧州永住権も取得できるため、それは居住の自由を大きく広げることになる。

この年末年始には、同じくEU圏内のマルタ共和國に足を運び、その国も投資基準はそれほど高くないため、どのような国なのかを視察しに行く予定である。いずれにせよ、投資をせずとも永住権を取得できれば、その資金を別の投資機会に充当することができるので有り難い。

私の場合は、オランダでの大学院で過ごした2年間が半分にカウントされるため、今年を含めると、後3年ほどオランダに継続して滞在すれば永住権の申請条件を満たす。それはちょうど、起業家ビザの更新時期と重なり、一度更新した後に永住権の申請をすることになるだろう。

対応をしてくれた職員の方、さらにはビザの申請費用を担当する職員の方の双方に、事業の成功を祈願してもらった。私としては今回の起業家ビザは、オランダに引き続き滞在するための名目的なものでしかなく、引き続きセミリタイアのような形で日々をゆったりと、それでいて毎日ライフワークに邁進するような生活をしていくつもりである。

とはいえ、これから少しずつではあるが、税金を還元する形でオランダに貢献していきたいと思う。将来的には税金の支払いに加え、この国の事業、とりわけ食や芸術に関する事業やプロジェクトに投資をする形で貢献していきたいとも考えている。フローニンゲンに向かう列車の中:2019/8/14(水)15:18

No.2526: Waves after the Rain

Waves with the color of light brown drab are running after the rain. Groningen, 13:22, Thursday, 8/15/2019

4839. ズヴォレの美術館Fundatieを訪れて

列車は順調にフローニンゲンに向かっている。今日は線路トラブルもなく、快適な列車の旅を今楽しんでいる。

午後の3時を過ぎたこの時間においては、乗客たちは仮眠を取っている人が多い。その他には読書を楽しんでいる人、窓の外をぼんやりと眺めている人など、各人が思い思いに自分の時間を過ごしている。私はこのように、日記を綴りながら自分の時間を過ごしている。

この国の人たちの心のゆとりと思い思いに時間を過ごす姿勢から、自然と影響を受けている自分が存在していることを知る。確かに私は、オランダに来る前に、自由の国と謳われるアメリカで4年間ほど生活をしていた。

当時の私は、20代の前半から後半にかけてとまだ若く、当然ながら多くの影響をアメリカから受けたが、ゆったりと自由な時間を過ごすという生き方をまだ体現していなかったように思う。そこから時が流れ、30歳を超えた今の私は、随分とゆったりとした自由な生活を送ることができている。今朝方の日記でも書き留めていたように思うが、セミリタイアのような形でこの落ちついた国で日々を過ごすことができている。

本日、ズヴォレの中央駅から歩いてすぐのところにあるFundatieという美術館に足を運んだ。確かに美術館自体はそれほど大きくないのだが、コレクションの幾つかの作品からは大きな促しとインスピレーションを受け、収穫のある美術館巡りだった。

その際に、一つ思わず笑ってしまったことがある。それは何かというと、本日美術館を巡っていた客の年齢層の平均は、65歳を超えており、かなり高齢だったということだ。たいていの客はもうリタイアをしたような人たちばかりであり、そこにポツリと30代前半の私がいる格好になった。外国人も私ぐらいしかおらず、少なくともアジア系の人間は私だけだったように思う。

本日改めて絵画作品を眺めていると、音楽にはない絵画作品の魅力を実感した。音楽はどうしても音楽空間という視覚的には捉えがたい世界の中で展開されるものであり——もちろん心眼を用いればそこで展開されていることをありありと捉えることはできるのだが——、一方絵画は、直接的に肉眼を通じて心、そして魂に訴えかけてくるものがある点に魅力があることを改めて思った。

本日の収穫は、Charlotte van Pallandt(1898-1997)というオランダの彫刻家と、Michael Triegel(1968-)というドイツの画家の作品群を鑑賞できたことだろう。前者のオランダ人女性の彫刻家は、50歳になるまで一切注目を浴びることなく過ごしたが、50歳の時に転機が訪れ、厖大な作品を作る過程の中で磨かれた技術と才能が評価され、そこからは一躍20世紀のオランダを代表する彫刻家となった。世間から注目されなくても、ひたすらに作品を作り続けるという彼女のひたむきさには打たれるものがあった。

後者のドイツ人の男性画家に関しては、キリスト教の宗教画を現代のコンテクストの中で再構築するという試みが斬新であり、これまで宗教画を若干敬遠するような傾向があった私ですらも、感銘を受ける作品があった。そうしたこともあり、帰りに美術館のショップにて、彼の画集を購入した。

ほぼ全ての画集がオランダ語の中で、彼の“Metamorphosis of the Gods”と、一冊だけ置かれていた日本語の書籍『配色辞典:大正・昭和の色彩ノート』がとりわけ目を引き、両者を購入した。それらの書籍については、自宅に戻ってからゆっくりと眺めたいと思う。フローニンゲンに向かう列車の中:2019/8/14(水)15:36

4840. ボルダリングに向けてソイプロテインとプロテインシェイカーを購入して

時刻は午後7時半を迎えた。午後の4時過ぎに無事にズヴォレからフローニンゲンに戻ってきて、そこから街の中心部で買い物をしていた。具体的には、まずはEkoplazaというオーガニック専門のスーパーに行き、切れかかっているヘンプパウダーと有機豆腐、そしてソイプロテインをそこで購入した。

ソイプロテインはゆっくりと吸収される類のプロテインらしく、名前の通り、原材料は大豆である。今回購入したのはたんぱく質含有量が92%ほどの非常に高たんぱく質なプロテインである。

プロテインの種類としては、ホエイプロテインも有名であり、こちらはソイプロテインよりも吸収が早いらしいが、原料が牛乳と同じであり、乳製品を控えている私としては、ホエイプロテインよりもソイプロテインの方が良いと判断した。

もう一つ、カゼインプロテインというものがあり、こちらも原料は牛乳なのだが、ガゼインプロテインはチーズやヨーグルトを固める成分でもあり、ホエイプロテインよりも吸収は緩やかとのことである。

私はできるだけ人工的な食品からたんぱく質を摂取したくないと考えるタイプだが、どこからが人工的でどこからが自然なものなのかという線引きは非常に難しく、今のところは、これから週に一度通うボルダリングジムの前後にソイプロテインを摂取したいと思う。そのため、初めてプロテインシェイカーをHolland & Barrettというオーガニック専門の食品・化粧品店で購入した。

この店には以前も足を運んだことがあるのだが、事前に調べてプロテインシェイカーが置いていることを知っていたので、改めて足を運んでみると、これまで気がつかなかったほどに良質なオーガニック食材を置いていることに気づいて驚いた。

Ekoplazaで購入したソイプロテインは、リサイクル可能な缶のような容器に入っており、その分の原価がかかるだろうと思われ、それが切れたら、Holland & Barrettで売られていたソイプロテインの詰め替え用のものを購入したいと思う。また、以前から注目していたスピルリナも売られていたので、今摂取しているクロレラが切れたら試しにこの店でスピルリナのパウダーを購入してみたい。Ekoplazaの方が割安感があるのは、カカオパウダーとヘンプパウダーなどであろうか。

今日はフローニンゲンの街とズヴォレの街を随分と歩き、いい運動になった。いつも旅先では、その街を歩いたり、走ったりするのだが、歩くこともまた全身運動であることを実感する。

いつも旅行の際のその日の夜は、あるいは翌日には、全身の筋肉が目に見えて引き締まっていることを実感していた。今日もそれくらいの運動をした感覚があり、自宅に戻って早速ソイプロテインを飲んでみた。

購入したシェイカーは、一度洗う必要があったので、まずはいつも他のパウダー類を摂取しているのと同様に、コップで飲んでみた。すると、予想以上にプロテインが水に溶けず、最初のうちはダマダマのまま摂取することになったが、大豆の味が非常に美味であった。ここにハチミツを加えたらさぞかし美味しくなるだろうと思って試してみたところ、それは大成功であった。

今週末にフローニンゲンの中心部から少し離れた場所にあるGropoというボルダリングジムに行く際には、早速ソイプロテインを持っていきたい。ソイプロテインは摂取してから吸収するまでに5時間ほど時間がかかるらしいので、自宅を出発する前にも少々プロテインを飲んでおくか、たんぱく質が豊富に含まれる他のドリンクを事前に飲んでおきたいと思う。

例えば、カカオパウダーとヘンプパウダーを混ぜた飲み物をゆっくり飲み終えてから自宅を出発しようかと思う。また、食品としてもたんぱく質を摂取するために、本日ズヴォレに持って行ったナッツ類のオーガニッククラッカー(せんべいのようなもの)200gを持参し、これはボルダリングを終えた後に食べたり、行儀は悪いかもしれないが、ぽりぽりとそれを食べながら自宅まで歩いて帰ろうと思う。フローニンゲン:2019/8/14(水)20:09

4841. 運と人との良縁に恵まれて:音声や録画の共有について

時刻は午後の9時半を迎えた。ズヴォレの一日観光を終え、あれこれと振り返りを行っていると、あっという間にこの時間になった。

今日はよく歩いたこともあり、浴槽にゆったりと浸かることが本当に心地よかった。これから寒くなる季節に向けて、さらにはボルダリングの後などに行う入浴は格別だろう。

数時間前に街の中心部から自宅に戻ってきた時に、ちょうど自宅に到着する数分前ぐらいから小雨がポツポツと落ち始めていた。幸いにも、雨が降る前に自宅の前まで到着し、ちょうどお隣のニコさんと奥さんが散歩から帰ってきていたところだったので、二人に声をかけた。

:「こんにちは。いや〜、私たちは本当に運がいいですね」

ニコさんの奥さん:「本当ね。これから雨が強くなってくるところね」

ニコさん:「いや〜、ラッキーだったよ」

そのようなたわいもないやり取りをした後に、私たちは各自の家に向かっていった。今日も雨が降る前に自宅に到着し、つい数日前もかかりつけの美容師のメルヴィンの店から帰ってきた時もそうであった。

私は本当に運がいいと思う。この人生において、何が恵まれていること、優れていることがあるとすれば、運の良さだと言えるかもしれない。天候を含めた運が私の味方になってくれることはとても多い。

それともう一つ挙げるとすれば、人との良縁にも恵まれていると思う。運と良縁。それら二つが私の人生をいつも支えてくれているという絶対的な安心感がある。そんなことを感じさせてくれる夕方だった。

本日はズヴォレに日帰り旅行したこともあり、結局今日は一つも新しい曲を作ることはなかった。曲を作る代わりに、過去に作った曲を聴き返し、それをYoutubeの自分のチャンネルにアップしておいた。

誰に聞かれることもなく、毎日淡々と日々の曲をアップしている自分がいる。確かに作った曲は、日々の日記と同様に、とりあえずインターネット上に形として残しているのだが、このあたりにはもう少し公共性を持たせてもいいのかもしれないと思い始めている。

その一環として、さらには自分自身がより内省的に作曲実践をするために、過去に作った曲の中で思い入れのある曲や自分が面白いと思ったもの、さらにはうまく作れなかったものなのをピックアップし、それに対して解説する短い動画を作ってみるのも面白いかもしれないと思った。

過去の曲を聴き返していると、自分が作ったとは思えない曲がたくさんあり、どのような曲を作ったのかも忘れてしまっている自分がいる。せっかく作った曲を復習し、今後の作曲実践に活かしていくためにも、短い解説動画を作ってみることに挑戦してみることを検討してみる。それと同じことを、これから始めるボルダリングに対して行ってみるのも面白いかもしれない。

先日、現在行っている『インテグラル理論』の出版記念オンラインゼミナールの受講生の方から、文章から感じられる私の印象と、話している姿から感じられる印象が全く違うということを聞き、それは面白いと思った。確かに自分でもそう思う。

また、今回のゼミナールでは、実際のクラスのみならず、補助教材として、受講生から頂いた質問の一つ一つに対して音声ファイルを作っており、文章を書くことからは得られない体験や発見をしている。そうしたことからも、YoutubeやNoteをうまく活用して、音声や録画を共有していくことも考えていきたい。

作曲もボルダリングも、そこでの発見や体験を自分の中だけに閉じず、それをこの世界にできるだけ共有していきたいと思う。最初のうちはとりあえず自分の学びのために楽しみながら行ってみて、徐々に改善を加えていきたい。

ボルダリングに関しては、友人のメルヴィンにお願いして、私がボルダリングを行っているところを写真や動画に撮ってもらうことを毎回どこかのタイミングでお願いしてみようかと思う。フローニンゲン:2019/8/14(水)21:42

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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