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3278. 巨大なビルに向かう夢


サマータイムの終了の日があと十日後に控えている。その日に向かっていくに従って、朝日が昇る時間が遅くなっていく。

これまでは七時半にはすでに明るくなっていたのだが、今日はまだ薄暗い。この調子だと八時を超えなければ辺りが明るくなることはなさそうだ。

一昨日や昨日と比べて今日は少しばかり気温が下がるが、それでも20度近く最高気温があることは嬉しく思う。明日からは最高気温が15度ほどになるようであり、そこからは一気に秋の深まりを感じるような気候になるだろう。

先ほど、今朝方に見ていた猫の夢について思い出していた。実はその夢の後にもう一つ夢を見ていたことを思い出した。

夢の中で私は、猫を眺めていた平屋を後にし、ある巨大なビルに行く用事があった。そのビルは自宅から車で一時間ほどの距離にあり、私は車に乗り込んで、カーナビの電源を入れた。

そのビルまでの道はすでに把握しているつもりだったが、念のために、出発前に経路を最終確認しておこうと思った。カーナビに表示された地図を見ると、どうやら今いる自宅とそのビルがある場所はフィンランドにあるようだった。

というのも、カーナビに表示されている地名がどれもフィンランド語であったからだ。一見すると、スウェーデン語との区別に一瞬迷うが、確かにそれはフィンランド語だった。

カーナビを見て初めて、今自分がフィンランドにいることに気づいたが、とかくその気づきが自分の感情に何かしらの影響を与えることはなく、すぐに自宅を出発することにした。目的地までの道のりは空いており、比較的速やかに目的地の周辺に到着した。

前方の右手にそのビルが見えてきた時、あまりの巨大さに私は驚いた。そのビルの周りには他に高い建物がなく、いやあったとしても、そのビルがあまりに大きいために、他の建物が小さく見えてしまうほどであった。

ビルの下に車を止め、車の窓越しにそのビルを見上げてみると、ビルの途中から上が全く見えなかった。それくらいにそのビルの高さは高かった。

もう一つ、そのビルの特徴としては、むやみやたらにビルの各階が明るということだった。つまり、無駄な電気を消費していることが一目瞭然であった。

確かに私はそのビルに用事があったはずなのだが、すぐにそのビルに入ることをせず、近くの空港に知人を迎えに行った。空港に到着すると、その知人の方はちょうど空港に到着したようであり、私はてっきりその方を迎えに来たと思っていたのだが、逆にその知人はこれから日本に戻るらしい。

フライトの搭乗30分前にその方は到着し、搭乗までの時間がほとんどないため、私たちは簡単に挨拶をして、その場で別れた。空港の入り口に戻って歩いていると、何人かの日本人観光客を見かけた。

彼らもどうやら知人の方と同じフライトに乗るようであり、随分と焦っているようだった。私は彼らに話しかけるわけでもなく、その横を通り過ぎて、再び自分の車が止まっている場所に向かって歩いて行った。

そのような夢を見ていたことを思い出す。この夢の前に見ていた猫と遭遇する夢、そして巨大なビルに向かっていく夢について、それらの夢が持つシンボルについてふと考えを巡らせている自分がいる。フローニンゲン:2018/10/17(水)08:02

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