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3214.【ボストン旅行記】スティーブ・サイデル教授との面談に向けて


つい先ほどハーバード大学教育大学院(HGSE)のカフェテリアで昼食を摂った。今は再びHGSEの図書館の中にいる。

あと一時間半後に、HGSEの芸術教育プログラムのディレクターであるスティーブ・サイデル教授との面談がある。本来であればサイデル教授のオフィスアワーは、HGSEの学生のためにあるはずだが、今回オフィスアワーの貴重な一枠を部外者である私のために提供してくれたことをとても有り難く思う。

時間としては数十分ほどの話になるだろうが、そこでは今の自分にとって重要なことに絞って質問をしたいと思う。おそらく最初に自分のここ数年間の探究活動について触れ、現在の関心を共有する。

その後に、自分の現在の関心とサイデル教授のプログラムがどれだけ合致しているのかを確認したい。随分と前にプログラムのカリキュラムを確認したところ、是非とも履修したいと思うコースが数多くあり、それは卒業要件の単位を超えてしまうほどであった。

すでに自分のカリキュラムはデザインしたのだが、その他にお勧めのコースや話を聞くべき教授などがいないかどうかを確認する。履修する予定のコース数は八つであり、八つのうち七つは教育哲学に関するものだ。

七つのうちの二つがサイデル教授のコースであり、残りの四つのうちの二つは教育哲学者のキャサリン・エルギン教授のコースであり、残りの二つはホウマン・ハロウニィ博士のコースである。

とにかく今の私は、芸術教育を取り巻く思想の変遷に関心がある。一つのアプローチとしては、これまでの自分の専門である発達心理学の観点から芸術教育の思想の変遷を探究するというものがある。

もう一つのアプローチは、ミシェル・フーコーや批判理論などを活用するアプローチであり、これは今の私にとって新しい探究方法になる。後者のアプローチに関しては、調べてみたところ、ハロウニィ博士が専門としているようなので、彼から教えを請うことを考えている。

三つ目のアプローチとしては、教育哲学の観点から芸術教育を取り巻く思想について探究しようと考えている。ここでは芸術や芸術教育について言及している哲学者を丹念に調べ、彼らの思想を辿っていく。

その過程の中で、現代に求められる芸術教育の思想を明らかにしていくという試みをしたい。この探究を進めていくために、それこそ関連論文や書籍を手に入るだけ全て読みたい気分である。

今いるHGSEの図書館内にも、教育哲学や芸術教育に関するいくつかの書籍が置かれている。それらは大変興味深く、サイデル教授の面談の後にタイトルを改めて確認しようと思う。

ここから自分の探究はどのように進んでいくのだろうか。どのような発見事項があり、どのような思想を自分の内側の中で育んでいけるのか。

それを思うと新たな活力が湧いてくる。ボストン:2018/10/3(水)13:45

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