top of page

2999. オランダでの永住権取得までの道


今日は風も穏やかで、気温も涼しく大変過ごしやすい。来週末には最高気温が18度の日もあり、いよいよ秋がやってくるようだ。もうその気配を感じている。

結局、夏らしいような日は数日間ほどであった。しかもその数日間は固まってやってきたわけではなく、暑い日が時折訪れるというようなものであった。

以前、フローニンゲン大学での研究インターンでお世話になっていたジャン・フォルカート博士が述べていたように、確かにフローニンゲンでとても暑いと感じるのは夏の期間に数日間ほどしかないことが改めてわかった。

今は朝夕は肌寒くなり、日中ですら涼しさを感じる。秋に向けて心身をまた調整していこうと思う。

昨日の夕方から手こずりながらも完了させた居住許可の申請について改めて考えていた。今回私が申請したのは、オランダで学位を取得した者のためにある申請制度であり、“orientation year(もしくはsearch year)”とも呼ばれる。

これはオランダで学位を取得した高度な知識や技術を持つ外国人が、学位の取得後に職を探すことを主たる目的としてもう一年ほどオランダに滞在することを許可する制度だ。オランダ政府としては、高度な知識や技術を持つ外国人を国の産業や文化の発展のために留めておきたいという意図があり、オランダに残りたいと思っている学位の取得者にとっても有り難い制度である。

日本とオランダの友好関係については以前にも書いた通りであり、欧州の国の中でもオランダは日本人が居住しやすい国だと改めて思う。気候や文化に関しても順応しやすく、特に制度的な面では日本人に対する優遇は手厚いと思っている。

今回申請する制度以外にも、フリーランスとして居住許可を得るという方法もあった。しかしそちらの手続きは少々煩雑であることと、オランダにはとりあえず今年一年ほど滞在することに留め、来年はまた別の国に住むことを考えていたため、ちょうど一年間の滞在を許可してくれる今回の制度を活用することになった。

これもまた理想であり、人生はどうなるか全くわからないのだが、今年一年はオランダで生活をし、その後は米国に戻り、米国の大学院で探究を続けながら二、三年その地で過ごすことができればと思う。再度米国の大学院に戻る際も、今のところ博士課程の進学は考えておらず、芸術教育を探究できるプログラムが見つかったため、そこの大学の修士課程に在籍しようと思っている。

こちらもフローニンゲン大学と同様に一年間のプログラムであり、その大学には自由なカリキュラムを構成できる修士課程もあるから、さらにもう一年残って今度は霊性教育についての探究を進めていきたいと考えている。

今回フローニンゲン大学で二年連続して二つの修士号を取得したのと同じことを米国の大学院でするか、昨日申請したのと似た様な制度であるOPTが米国にもあり、それを活用して一年ほど休憩の年を間に入れるかもしれない。あるいは、二年間連続して大学院に所属した後に一年間の休暇を兼ねてOPTを活用するかもしれない。

米国で二、三年生活をしたら、今度はスイスのドルナッハに生活拠点を移そうと思う。この土地で本格的に人智学を学ぶ予定だ。

ドルナッハにある、精神科学自由大学で人智学を一年間かけて学ぶプログラムがあり、それを一年受けてみて、さらに学びを深めたいと思ったらもう一年そこに滞在しようと思う。スイスでの生活を終えた後には、再びオランダに戻ってくる計画を立てており、その時にフリーランスとして居住許可の申請をしようと考えている。

この申請が許可され、そこから連続して五年ほどオランダで生活を営んでいれば、オランダでの永住権のみならず、オランダはEU加盟国であるからEU圏内の永住権が取得できるようだ。EU圏内で永住権を獲得しようと思ったら、いくつか方法があるが、それは例えば申請先の国に巨額の投資をするというものがある。

各国その金額や投資対象はバラバラであり、金額としては最低金額は五千万円ほどであり、上は数億円ほどである。こうした投資をしなくても、オランダであればフリーランスの居住許可から五年間連続してオランダで生活をしていれば、永住権取得の申請が可能とのことである。

今後の人生がどのようになるかわからないが、今のところ上記のような国々に住み、数年後には再びオランダに戻ってこようと思っている。その実現に向けて今日もまた自分の取り組みを一歩前に進めていく。フローニンゲン:2018/8/18(土)08:19

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page