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2472. 転調技術の習得に向けて


先ほどほんのわずかばかり雨が降っていた。今朝方起床した時には薄い雲が空全体を覆っており、今は遠くの空を眺めると、晴れている部分を見つけることができる。どうやら雨雲が私の居住地の上空を通り、瞬間的に少しばかり雨を降らせたようだ。

それは本当にごくわずかの雨量だった。書斎の窓ガラスに付着した雨滴の様子を見ればそれが分かる。

今週は全体を通して天気が冴えず、私が中欧旅行から帰ってきた日の前後だけが例外的に天気が良かった。来週の水曜日までは晴れた空を拝むことは難しそうだ。

今日は協働プロジェクトの打ち合わせ、科学哲学に関する専門書の読解、論文の執筆に合わせて、作曲実践も旺盛に行っていきたい。もはや作曲実践も日記の執筆と全く同様に、毎日の習慣となった。

そのおかげでどれだけ日々が充実感と幸福感に満ち溢れたものになったことか。その恩恵は計り知れない。これはきっと、昨日の日記で書き留めていたように、私たちの魂が持つ特質と関係しているだろう。

形を求め、形を創造することを強く希求する魂の特質を考えてみれば、そうした習慣によって日々が充実したものに感じられるというのも納得がいく。魂が内在的に持つ「造形性」と今日も寄り添いながら、創造行為に励んでいく。

昨日ふと、転調の技術についてより理解を深めたいと思った。これは以前から思っていたことだが、転調という技術をより深く理解し、それを自由自在に自分の曲の中で適用したいという思いが強くなった。

そのきっかけを生んだのは、昨日バッハの曲をずっと聴いていたことだろう。私は、どの作曲家が最も優れた転調の技術を持っていたのかは分からない。その点についてはぜひとも知りたいところだ。

現時点では、バッハはそうした作曲家の一人なのではないかと思う。バッハの曲に範を求めることはこれまで何度もあったが、これからは転調という観点をより明確に持ってバッハの楽譜に接しようと思う。

転調について学習を進めていると、移行しやすい調があることを学び、移行の仕方についても方法があることを知った。その事実については少し前に知っていたのだが、まだその知識を自分の曲の中で適用することができない。

ある調から別の調に移行する際の相性については一覧表があるため、転調させようとするときにはその表をスキャフォールディングとして用いればいい。今の私がより理解を深め、適用を上手くするべきことは、二つの調が共通に持つコードである「ピボットコード」の扱いだ。

どのコードをピボットコードにすれば転調がスムーズになるのかを理解し、自然な形で調を移行させる術を習得していきたいと思う。もちろん、急激な調の変化も時に必要になるが、調をグラデーションをかけるように変化させる技術を習得することは必須だ。

一日の時間帯に応じて変貌する内面・外面世界の様子を的確に表現するためには、そうした転調技術が不可欠となる。作曲に関しても、とにかくゆっくりと着実にその技術を高めていきたいと思う。全ての物事を緩やかに確実に前に進めていくことが大切だ。フローニンゲン:2018/4/26(木)07:32 

No.990:A Path of Souls

There seems to be a universal path and diverse ones of our souls. Groningen, 08:32, Friday, 5/18/2018

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