top of page

2458. フローニンゲンでの二日目の朝に


フローニンゲンに戻ってきてからの二日目の朝を迎えた。今朝は六時過ぎに起床し、六時半から一日の活動を開始した。

不思議なもので、フローニンゲンに戻ってきた翌日からすぐにこれまでと同じ生活リズムに戻った。文章を読んで書き、曲を作る生活。そのような生活を再び送ることができることをこの上なく有り難く思う。

書斎の窓から新緑の木々を眺めることができるのは、この季節の一つの楽しみだ。フローニンゲンにやってきた二年前の夏も、こうした青々とした緑を書斎の窓から眺めることができたことを懐かしく思う。

青々とした光を発する木々を見ながら日々を過ごしていくことは、これで三回目となった。ここに来た当初は、まさか自分が三年もこの景色を眺めることになるだろうとは思ってもいなかった。

だが、それは現実のものとしてやってきた。この点においてもまた、自分が予期していない形で人生が進んで行く姿を見て取ることができる。

予想のできない形で進行していく私たちの人生というのは本当に奥深い。予想をすることはほぼ無意味だが、来年の今頃はまだ欧州にいることは確かだが、その時にはまた新天地に向かっていく決断をしているかもしれない。

この秋に米国に再び戻ろうとしていた計画が白紙になったのは、きっと私が米国に戻るには時期尚早であり、欧州でもう一年深められるものを深められるだけ深めていくことを示唆してくれたように思えてくる。

やはり満を持して米国に戻る必要がある。そう思えるだけのものが今年の私にはなかったのだろう。

欧州にもう一年留まることになったは、この土地で納得のいくまで探究を進めていく猶予を与えられたことを意味している。この一年を本当に充実したものにしたい。

これまでの二年間以上により意義のあるものにしたいと強く思う。今となってはそれが可能であると思えるのだ。なぜなら、私自身が日々少しずつ自己を深めていく存在であり、欧州で過ごす三年目の日々は深みに向かっていく過程だと思うからだ。

この落ち着いた環境の中でそれが実現できなければ、一体他にどこでそれを実現させることができるのだろうか。私にとってフローニンゲンは、日々の仕事を進めていくためのこれ以上にない環境を提供してくれている。この環境の中で自分の探究に打ち込むことができることに大きな感謝の念を持つ必要がある。

私はもう一年ここに残ることにした。この一年は、これまでの二年間を遥かに凌ぐほどの投入量と気迫を持って自らの仕事に邁進する。

毎日毎日この書斎で時間を過ごし、月に一度ほど見知らぬ土地に旅に出かけられれば十分だ。それ以外の生活の仕方は一切望まない。

とにかく日々を組成された活動を通じて過ごしていき、一にも二にも自己規律と克己の精神を大切にする。日々と生活のあり方を自ら作れない人間には何も作れない。それを肝に銘じておく必要がある。

今朝も小鳥の鳴き声が辺りにこだましている。早朝の澄み渡る空気と小鳥の鳴き声が、私の心を深く落ち着けてくれる。

欧州での三年目の生活では、自分が想像していなかった遥か遠くの地点まで必ず辿り着けるような気がしている。今日という一日はそこに辿り着くための大切な一日だ。フローニンゲン:2018/4/23(月)06:55 

No.988:Linearity and Nonlinearity of Joy

The feeling of joy is linear and nonlinear.

For me, orange and yellow green used to represent joy, but dark blue is also expressing it. Groningen, 08:34, Wednesday, 5/16/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page