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2116.「学会発表旅行」


ここ数日にかけて、オットー・ランクの“Art and Artist: Creative Urge and Personality Development (1932)”を読み進めており、先ほど一読目が終わった。400ページを越す大著であるが、この書籍は本当に数多くの洞察をもたらしてくれた。

それらの一つ一つについてここで取り上げることをしない。だが、それらの一つ一つは必ずこれからの自分の活動に大きな影響を与えるだろうし、今後の日記の中で必ずや触れることになるだろう。

創造行為に従事する意味と芸術家として生きることがどういう意味を持つものなのかを深く考えるきっかけを与えてくれる名著であった。本書はこれから折を見て何度も読み返すことになるだろう。

午後からは、今年の六月にロンドンで開催される国際学習科学学会に提出した論文を短くすることに取り掛かる。先日、学会のオーガナイザーから連絡があり、今回は私はポスタープレゼンテーションのセクションで発表することになったため、応募の際に提出していた論文は規定の長さを超えており、それを縮めることを依頼された。

要求されたのは、以前提出したものをちょうど半分の長さにすることである。かなりの部分を削ることを要求されており、どこをどのように削るのかを慎重に吟味していきたいと思う。

その作業に午後から取り掛かる予定である。この作業にはおそらく数時間ほどを要するであろう。無事に規定の分量に縮めたら、再度全体を読み返し、学会への提出までを今日中に終わらせたいと思う。

気づけば早いもので、五月のアムステルダムでの国際ジャン・ピアジェ学会と六月のロンドンでの学会が着実に近づいてきている。研究者として一つ有り難いことは、大学からの支援を受けて各国の学会へ発表に出かけられることだろう。

今回の二つの学会に関しても、フローニンゲン大学に交通費や滞在費を申請するようにアドバイザーのツショル教授から言われた。当然ながら大学の名前を背負って発表に臨むわけだが、大学からの援助を受けながら、世界中の様々な都市を訪れることができるのは幸運なことだろう。

それを「学会発表旅行」と形容してもいいかもしれない。各国の都市を巡りながら様々な研究者と交流し、そしてその土地固有の文化を直接体験することは、何にも代えがたい貴重な経験に昇華されていくであろう。

私にとって、学術機関に所属する利点の一つは、こうした文化的に豊かな体験を積めることにあるかもしれない。

六月の学会に向けて、論文の提出が済めば、昨日から読み返している“Handbook of Adult Development and Learning (2006)”の続きを読み進めていく。オックスフォード大学出版から出版されているだけあって、非常に内容が充実しており、成人発達と成人学習に関して随分と多くの洞察をもたらしてくれる。フローニンゲン:2018/3/3(土)13:36    

No.835: Project-Based Working and Learning

In parallel with my academic research, I’ve engaged in various collaborative projects with Japanese companies for several years.

I noticed yesterday that my way of working and learning was project-based, which leads to enhancing my practical knowledge and skills.

Probably, I’ll continue to work and learn based on collaborative projects. Groningen, 16:42, Tuesday, 3/6/2018

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