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2069. 時の顔


先ほど夕食を摂り終え、これからRを用いたネットワーク分析に関する専門書を読み進める。本書は夏あたりに購入していたものだと思うが、ようやく落ち着いて読む時間を持てた。

ネットワーク分析を発達研究に活用することはもう少し先のことになるかもしれないが、ネットワーク科学、とりわけネットワーク分析の手法に関しては強い関心があり、時に居ても立ってもいられなくなり、ふと専門書に手が伸びてしまう。

これはシステム科学におけるシステム分析に関しても同じである。昨日、インターン先のオフィスにいる時、ネットワーク科学とシステム科学への関心の強さから、それぞれの領域に対して一つずつ博士号を取得してもいいのではないかと思っていた。

前者に関しては、ハンガリーのブダペストにある大学が非常に優れた博士プログラムを持っており、後者に関しては米国のポートランドにある大学が魅力的な博士プログラムを持っている。何年かかっても良いので、それぞれの領域で一つずつ博士号を取得したいという強い衝動に駆られていた。

そうした思いにさせているのは、両分野が持つ豊穣な概念体系と数々の分析手法の存在だろう。両分野の概念と分析手法は、この現代社会の様々な領域、私が携わる領域で言えば企業社会や教育の世界の問題の解決に対して極めて大きな力を持つものだと考えている。

ネットワーク科学とシステム科学の中にある特殊なモデリング技術は特に私の関心を強く引きつけている。それらの分野を博士課程に行って学ぶという意思は今後も常に持ち続けていたいと思う。

昨日のインターン先のオフィスでは、ずっとスメタナのピアノ曲をかけていた。その前の時はハイドンのピアノ曲をずっと聴いていた。

ずっと同じものを求め続ける自分と絶えず新たなものを求めようとする自分。保身と革新は人間生命の性なのだろうか。

日々変わらないものを追い求めながら、日々新たなものに向かっていこうとする自分。そうした二つの両極性の中で一日を形作っていくことは、人間に宿命付けられていることなのかもしれない。

「時(とき)」が駆け足をしているかのように、時間は私の人生の中を過ぎていく。歩いている「時」、止まっている「時」もあるが、今は駆けている「時」を実感することが多い。

そんなことを早朝に思っていた。

様々な顔を持つ「時」。時について思いを馳せると、それが持つ豊かな表情に対してハッとさせられる。

今この瞬間に流れている時は、どのような表情を持っているだろうか。朝は駆けていく時だったのに、辺りが闇に包まれた今の時は、どこかゆっくりとくつろぎながら、明日に向けての準備をしているかのようだ。フローニンゲン:2018/2/20(火)19:58

No.788: Tiny and Huge Practice

I can feel time both passing and accumulating within me.

Even if daily practice looks tiny, it may be regarded as huge practice in that it can lead to a gigantic construction someday. Groningen, 08:53, Thursday, 2/22/2018

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