top of page

2048. フォーレの楽譜とフーガの書籍


先ほど大学から戻ってくると、二つの郵便物が届いていた。一つは首を長くして待っていたガブリエル・フォーレの楽譜だった。

数日前にフォーレの別の楽譜を受け取っており、今日届いたものを合わせると、フォーレの全てのピアノ曲の楽譜を入手したことになる。数日前に受け取っていた楽譜には、私が好んで聴いている「舟唄」が収録されておらず、一連の舟唄は本日届いた楽譜に掲載されている。

早速楽譜の中身を開け、舟唄のページを開いた。私はフランス芸術に関する造形は深くないが、楽譜の視覚的イメージからフランス的な美がそこに宿っているように思えた。

フォーレの楽譜を全て眺めてみると、どれも視覚的にはシンプルに見える。そこには複雑な構造性はそれほど見られず、それでいて——あるいはそれだからこそ——何とも言えない美の香りがする。

フォーレが残したノクターンを見てみても、ショパンが残したノクターンに比べて、やはり視覚的にシンプルだという印象を与える。ただし、そうした視覚的なシンプルさの中にもどこかフランス的な香りが漂っているように思えて仕方ない。

現在は、バッハやショパンなどに範を求めることが多いが、近日中にフォーレの舟唄の一曲を参考に何か曲を作ってみたいと思う。フォーレの曲に範を求め、少しずつ曲を作っていくことに合わせて、以前に届いたフォーレの手紙も合わせて読み進めたい。 本日届いたもう一冊の書籍は、アルフレッド・マンが執筆したフーガの技法についての解説書 “The Study of Fugue (1958)”である。まだ中身を詳細に確認していないが、ざっと中身を眺めると、ルネサンス時代のフーガの技法から始まり、様々な具体例を用いながらバロック時代のフーガの理論を紹介している。

他の作曲理論書と同様に、この書籍にも具体例が紹介されているが、他の書籍に比べて、理論的な説明が豊富にあるという印象を受けた。フーガに関してはもしかすると、この一冊を繰り返し学習することで十分なのではないかと思われるほどに説明が充実している。

実際に本書を本格的に読み込んでいくのはもう少し後のことになるだろうが、一読目はできるだけ早い時期に行っておきたいと思う。こうした作曲理論に関する書籍を読みながら、牛歩の歩みであるが、作曲に関する技術の種類が少しずつ拡張し、一つ一つの技術がゆっくりと深まっていく姿を見ると、何とも言えない充実感を覚える。

実際に作曲実践をしている最中には、そのような技術的進歩の充実さというのは念頭になく、それよりも曲を創造することの喜びや充実感が圧倒的に勝る。技術的な進歩に伴う充実感はふとした時に訪れるものなのだと思う。

今日もこれから少しばかり作曲実践を行いたい。フローニンゲン:2018/1/24(水)16:19

No.683: Massive Amount of One-Minute Music

Last night, I suddenly thought that I would compose one-minute music everyday.

If I really do it, the infinite number of small piece of music will be one massive work in the end of my life.

Just one minute is sufficient. I think three minutes are too long, thus I’ll set the maximum length as three minutes.

I’ll compose around one-minute music for the time being. Groningen, 08:09, Wednesday, 1/24/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page