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1608. 発達理論を活用した作曲学習


昨夜は記憶に残るような夢を一切見なかった。今朝は六時の起床とともに、心身の良好な状態を確認した。

昨日は、学術研究と作曲実践の双方に時間を多く充てることができたため、充実した土曜日であったように思う。特に後者の作曲実践に関しては、過去に履修していた、シンガポール国立大学の作曲講座の三回目の繰り返しが後半に入った。

おそらく今日をもって、三回目の視聴が終わるだろう。このオンライン講座がどれほど自分の作曲実践に有益であったかは、言葉で説明できないほどである。

私自身がオンライン講座によって学びを深める幸運に恵まれ、また自分自身がオンライン講座をこれまで提供してきた経験が、オンライン教育の探究に自分を仕向けているのかもしれないと思うことがある。

フローニンゲン大学に来てからオンライン教育の研究に力を入れ始めたこと、そして次に所属予定の米国の大学で、オンライン教育を中心に研究を進めていこうとしている熱意の裏には、そうした原体験があるように思える。 昨日の作曲実践を振り返ってみると、全六回のうち、第五回目の講義をもう一度視聴し直してみた時に、そこで扱われる内容がまだ完全に自分の中で咀嚼できていないことに気づく。その証拠として、第五回目の講義の課題を解こうとしてみると、それがうまくできなかった。

この課題は、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番とピアノソナタ14番の楽譜の一部を分析するものである。これまで習った分析の観点の一つ一つがまだ自分の中で「点」として確立されていないことが明らかになった。

この分析を進めるためには、コードトーンの正確な理解のみならず、ノンコードトーン、カデンツ(曲の終結部の和声の形式)、和声の第一転回から第三転回の正確な理解が求められる。曲の調を把握し、コードトーンの特定までは比較的速やかに行えるようになってきたが、それ以外の要素に関しては、資料を見ながらでないと分析が行えない。

今回のオンライン講座は、モーツァルト時代のクラシック音楽を作曲することが目的になっており、ノンコードトーンを七種類ほど学習し、カデンツに関してもいくつかのパターンを学習した。それら一つ一つに対する理解がまだ曖昧であるがゆえに、分析作業がうまく進んでいかないことは明らかである。

第五回目の課題を解いていくためには、一つ一つの知識を点として自分の内側に確立させ、さらにはそれらを線や面として組み合わせながら活用していく力が求められる。とりわけ、カート・フィッシャーの発達理論の枠組みを用いながら学習を進めていくと、作曲実践に関して、自分がどのレベルの能力を確立する時期にあるのかが明確に分かる。

今は間違いなく、作曲技術と音楽理論に関する一つ一つの知識項目をレベル9の段階で習得していく時期にあると言えるだろう。現在は、手元にある講義資料や音楽理論のテキストを参照しながら話声の転回を分析していたり、ノンコードトーンやカデンツの把握を行っている。

まさに、講義資料やテキストがスキャフォールディングとなり、それらがなければレベル9の能力を発揮することもまだ難しい。だが、このようなスキャフォールディングの力を借りながら、実際の分析課題に取り組むことによって、徐々にレベル9の能力がスキャフォールディングの力を借りることなく発揮されていくだろう。

自分の学習プロセスを観察しているといつも面白く思うのは、自分が確かに発達理論における段階を経ながら能力を高めているという姿を確認することである。これまで探究を深めていった発達理論の数々の概念が、自分の体験を通じて理解することができる。

これは発達理論の探究そのものの意義を再度私に確認させてくれる。また、発達理論を参照しながら体験を積んでいくことが、自分の体験をさらに豊かなものにしてくれるという実感がある。

今日の作曲実践においても、それらを実感することになるだろう。本日、最終回の講義を視聴し終えたら、今度は録画を見るのではなく、もう一度資料のみをもとに、学習済みの項目一つ一つを確認していく。

曖昧な理解に留まっている箇所を把握し、そこを重点的に学習し、レベル9の知識を構築していく。これらの実践が終わり、もう一度音楽理論のテキストをおさらいすれば、作曲技術の基礎的な力が随分と身につくだろう。2017/10/1(日)07:08

No.253: Learning by Doing and Learning by Feeling It is drizzling in the early morning. A spatter of rain is hitting the window.

I will spend a whole day in the campus today. In retrospect, I have never stayed in the campus all day long.

I will participate in two classes and computer lab training. Especially, my interest is toward computer lab training for evaluation research.

Computer lab experience is quite positive to me; in fact, I learned many techniques of dynamic systems approach and nonlinear dynamics last year.

One of my educational mottos, “learning by doing,” will be manifest in the lab today. Also, I want to incorporate the experience of the lab into the dimension of my feelings; that is “learning by feeling.” 07:30, Monday, 10/2/2017

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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