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1299. その日に向かって


昨日は日記を書くことを控えようと思っていたが、結局平均以上に日記を書き留めるような不思議な日だった。

日記を書くことを控えるというよりも、自発的に書きたいことが浮かんできた時だけ文章を執筆するという、ごく自然な姿勢で日記を書き留めようと思っていたのだが、それが結果的には多くの文章を書き残すことにつながっていた。

毎日私は、日記を書くことを一つの習慣にしているが、実はそこには意思の力による強制はない。自らの意思を行使する形で何かに取り組むことは、強制によるものであり、強制の産物に対して、私はそれほど価値を見出していないのだろう。

意思の力を超えた自発的な力が私たちに働きかけるとき、そこで生み出されるものには特殊な価値が宿るように思える。日記を書き留めることに関しても、私は自らの意思を働かせないようにしている。

つまり、日記は強制的に書かれるようなものではないという認識に基づいて、毎日自発的に文章を書き留めているのだ。昨日もまさに、自発的に文章を書き留めていたら、気付かない間にいつもの平均的な分量を超えていたということが起こった。

今日も、意思を働かせて日記を書こうとするのではなく、書くべき必然性に裏打ちされる形で、意思を超えた力によって日記を書き留めていこうと思う。 昨夜、フローニンゲン大学での二年目のプログラムが終了したら、米国のある大学で客員研究員として一年間ほど研究に従事しようと思い立ったことを日記に書き留めていたように思う。今朝起床してみると、その思いは弱まることなく、むしろ強まっていることに気づいた。

この道を実現させる方向で、私はこの一年間をオランダの地で過ごすことになるだろう。先ほども早朝にコーヒーを入れた時、客員研究員として過ごす一年間について思いを馳せていた。

その大学における客員研究員という待遇は、大学で講義を受け持つことなく、研究に従事できるというものだが、大学から給料を支払われるわけではない。しかし、その大学で提供されるコースに関しては、担当教授の許可を得れば聴講することができるらしい。

私はその一年間の期間において、主にMOOCの研究に従事するだけではなく、その研究をさらに深めるためのコースをいくつか聴講したいと思う。二学期制を採用するその大学において、各学期に二つのコースに絞って聴講をしたい。

その組み合わせは明確であり、一つは非線形時系列データの分析に関する統計学のコースとダイナミックシステム理論に関する応用数学のコース、もう一つはE-learningの理論と分析手法に関するコースだ。それらのコースを聴講する中で、担当教授と面識を持ち、その次の年はその大学の博士課程に進もうと思っている。

今のところこれが、自分が最も熱意を持って歩むことのできる道だと確信している。その日に向けて、オランダで過ごす今日という一日の中で、自分がなすべき仕事に着実に取り組みたい。2017/7/13

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